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赤い涙が落ちる時10



『君だよ』


素早い動きだった


すり抜けて居た筈の京助の手が実態と化した

そして机のハサミを流れる動作で掴んだ


丁度くびれの所を引っ張られ

京助と抱き合い形になった

そして

喉元にハサミを押し付けられた


『僕を殺したのは君だよ』


かすれていた声がはっきり聞こえた

顔には怒りを隠さずに表している


…怒りだけで実際したと言うのか…


「嘘だ!!俺は殺してない!!」


一瞬の出来事に戸惑いながらも

必死に訴える


『君だよ 君が僕にあんなことをいわなければ…僕は…!!』

怒りが悲しみに変わったのが

手に取るように分かった



京助が


泣いている





実態しない筈の京助の涙が俺の手に落ちた


「あんな事…?」
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ソロが吹けない!!

O先輩助けて!!

あ てかこの前O先輩 学校に来てたな

そん時訊いとけばよかった!!Σ( ̄□ ̄)

グリッサンドが嫌いになりそう……orz


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