「で、でもなんで元親さんとみんなが一緒にいるの?」

「ん?言ったろ知り合いが来てるってな」

「みんなのことだったんだ…」


すごい偶然…!
あ、時空の歪みによる行き先の決定ならこれも必然ってことなのかな。
…でもこれはちょっとやりすぎなんじゃ…


「あいつら、お前の名前聞いた途端飛び出しやがったんだぜ?ま、俺の航海術がありゃ中国までなんざぁ朝飯前よ」

「元親!本当に助かった!感謝する!」

「わっ」


また浮いたと思ったら今度は家康さん。
…高い高い状態?


「千里、ワシらがどれだけ心配したか!なあ三成!」

「そんなことはどうでもいい!毛利元就…!貴様一体どういう了見だ!」


どうでもいいとか…
でもむしろこの感じが懐かしいよ…
っていうか元就さんは大丈夫なの!?
みんなえらく誤解をしてるような気がするんだけど…


「揃いも揃って愚民共めが…!貴様らに日輪の加護は渡さぬ!未来永劫この中国のものぞ!」

「…元就さ…」

「毛利よぉ!千里は確かにおもしれぇし、側に置いときたい気持ちゃわからなくもねえ。だかな」

「貴様とて蛮族共と何ら変わりはせぬ!この力を使い、海を我が物とせんことを考えておるなど自明!」


「…家康さん、あたし下りるね」

「ん?よし」

あたしは家康さんから離れて、大声で言い合う二人に近寄った。
















**********


案外長引いて困ってる(笑)
権現は唯一彼女をさり気なく何度でも抱っこできる人物だと思うんだ(`・ω・´)