元親さんのあの意味深な笑みは何だったんだろう…

「今日は帰るぜ」って頭ぽんぽんされたけど、また来るのかな。
…来るんだろうな。

なんだろう、この感じ…
すごく胸がざわついてる。
何か大きなことが起こりそうな…
怖いんだけど、なぜか心が踊る……そんな感じ。



「何を呆けておる。余計なことを考えている暇があるなら、その身にしかと日輪の光を注がぬか」

「え、あ、ごめんね元就さん。ぼーっとしてた」


そんなあたし達はただ今お屋敷の縁側で日光浴中。
太陽の光を浴びてる元就さんは本当に幸せそうだから、正直元親さんの話も半信半疑ではあるんだけど…

っていうか、あたし別にソーラー発電して封印の力を蓄えてるわけじゃないんだけど!
充電?充電なの!?

…どうも元就さんって太陽光とあたしの正の気をごっちゃにしてる気がするなぁ…
似てるのはわかるけど…



「そういえば元就さん、元親さんとはどういう関係なの?知り合いなんだよね?」


尋ねた途端、元就さんはすごい形相…っていうかすごい嫌そうな顔をした。
そ、そんなに…?


「…奴に会ったのか」

「うん、この間ね」

「低能な賊め…!やはり千里の力を狙ってきおったか…!」

「…いやそういうわけじゃないと思うけど…」


うーん…仲が悪いことはよくわかったよ。
その話題から離れようと思った、その時。

……あれ?
お屋敷が騒がしいような…


「も、元就様!大変でございます!四国の長曾我部が奇襲をっ…」

「な…!」

「あ、危ないっ!」


報告を聞き終わる前に、お屋敷の天井が大破。
な、何が起こったの…!?

















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元就様が日光浴してるのかわいくないですか←