孫市さん曰わく、八葉とは四神の名をそれぞれ称号とした八人をいうらしい。
天の青龍、地の青龍。
天の朱雀、地の朱雀。
天の白虎、地の白虎。
天の玄武、地の玄武。
…これで八人。
こ、こんなに探さないといけないってこと!?
どこを!?
どうやって!?
「そんな悠長なことが言っていられるか!千里を連れて大阪城へ戻ればいいだけの話だ!八葉など知ったことか!」
「石田、なぜ白龍の神子に八葉が必要かわかるか?」
「知るか。白龍の神子は穢れを浄化する。大阪城の穢れを祓えば秀吉様も…」
「怨霊の封印は白龍の神子にしか成せない。黒龍の神子にできるのは怨霊の声を聴き、鎮めることだけだ」
…そ、そうなんだ…
じゃあ…どっちにしろ封印はあたしにしかできないのか。
だ、大丈夫かな…!
「だから何だ。なら間違いないだろう。八葉などいらない。千里一人で十分だ」
み、三成さん…あたしを頼ってくれるのは嬉しいんだけど…
もう少し話聞こう…!
「怨霊を封印するために神子が消費する力は想像を絶する、と言えば納得するか?」
「…!」
「八葉が揃わなければ千里の負担は増える。お前はそれでも、千里に無理を強いるか?」
「っそれは…!」
あの三成さんをやり込めた…!
さすがは孫市さん、説得力ある…!
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女の子に無理強いはさすがにためらう三成氏であった(笑)
孫市さんは強いですよ。