「兄、さま…」
「織田…信長……?」
あれが…第六天魔王…
このために…あたし達が必要だったんだ…
「ククク…おや、霊廟が壊れてしまいましたね。これがあなた方の墓となるはずだったのに…」
「…」
体が…動かない…
「まぁいいでしょう。あの方を消しうる光などこの世には必要ない。龍神の神子…再び光をもたらす者さえ消してしまえば!」
言われなくても、もう光なんて抱けない…
結局あたし…一人で空回ってただけなんだ。
…この世界を歪ませたのはあたし。
あたしがこの世界に来たことで、正と負…陰と陽のバランスが崩れた…
みんなを傷つけて、最悪の事態を招いたんだ…!
「さあもっと!もっとですよ!絶望に心を満たしたまま死にな、さ…!…え……?」
「………!?」
……何が、起きたの…?
「それが謀略の全容か…!こんなもののために、我が妻を…市を巻き込んだというのか!」
「貴様だけは…!貴様だけは許さない!千里に…何をしたァアアアアアッ!」
…この、声……
「…長政、さま……?」
「市…!」
「千里っ…!私がわかるか!?」
「っ……」
三成さん………!
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記念すべき200話。
お付き合いありがとうございます(土下座)