珍しく漫画を衝動買いしました。
作家さんも何も知らなかったんですけど、表紙と説明書き見てつい。
「ひらひら」
私が昔から何よりも愛してやまない題材、遊女の世界。
ほんと、好きで仕方ないんです。
大学の頃レポートに出しちまうくらい。
…テーマはギリギリかすってる程度だったけど。
あと吉原じゃなく島原にしたけど。
授業の内容上やむなく。
あの授業で遊女とか題材に選んだの、後にも先にも絶対あたしだけだと思う(笑)
でも!
これ会心の出来だったんだよ!
今までのレポートの中でいちばん!
内容も長さも!
まぁそれなりの評価はもらえたと思う。
…努力点かな(笑)
あの煌びやかさの真後ろにいつもある地獄。
極楽と苦界。
大門ひとつに閉じこめられた「世界」。
三千人を超す遊女と八百近い見世。
どれだけの位に登りつめようと、幼い頃から世話をかけてきた分、衣装や夜具、妹女郎を世話する費用の全てを背負わされる。
その巡り巡る輪廻が遊女を縛り付け、あの「世界」から逃がさない。
誰かがその「世界」から請け出してくれるまで。
苦しみに耐えかねた遊女の命が尽きるまで。
数えで27の歳になるまで。
でもたとえ27歳になり年季を迎えたとして、あの大門から外に出たとして。
六歳から禿として売られあの「世界」しか知らない女達はどうやって生きていくのか。
売れ残り身請けもしてもらえない女の行く末なんて地獄ですよ。
ああ好きすぎてどうしよう。
語りたくても語りきれない。
美しく哀しい日本文化。
決して華やかなだけじゃない二つの顔。
素晴らしい。好き←
…だから銀魂で吉原炎上編の噂を最初に聞いた時は複雑な思いだったな正直。
でもそこまで吉原云々にも触れなかったしあれはあれでおもしろかったからよかった。
あああ女郎もの書きたい。
でも何度も挑戦するけど、好きすぎていつも満足できない。
もっともっと語るべきところや表現すべきところがあるのに。
叶わない恋とか身分の差とか、よくある話の中にもそれだけじゃなくてもっともっともっと深い深い心髄が。
うう…いくら言っても私の言葉じゃ所詮陳腐さが拭えないんだぜ…。
いつか何か、文でも絵でもこの世界を表現できる技量が欲しいです。