突発SSです。ブルー←ジョミー♀ですよ〜





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僕が初めてあなたを見たのは夢の中でした。青みのかかったお月様みたいな銀髪にマムの持ってるルビーみたいにキラキラ光る瞳がとても綺麗で大好きだった。

だから成人検査で僕を助けてくれてこのシャングリラに連れてきて居場所を与えてくれたあなたに感謝してるしとても好きなの・・・。人形みたいな寝顔もお花みたいな笑顔も優しい包んでくれる手も腕も全てが好きなの

フィシスに聞いたらね、この気持ちを『恋』って言うんだって





「ねぇねぇブルー」


「何だい?」


「ブルーってさ、好みのタイプってある?」


「好みのタイプ、かい?」


「うん」


青の間で上半身を起こして僕の愚痴を聞いてくれていたブルーに聞いてみた。300年間も生きていれば色んな女性と出会ってるし経験もあると思う。何よりもブルーは男の人だからいくら神様的な扱いを受けてるブルーにも好みの女性くらいいると思う



「どうしてそんな事聞くんだい?」


「え?そ、それは気になったから?」


「ふーん・・・ジョミーの好みのタイプはいないのかい?」


「ぼ、僕?・・・って質問を質問で返さないで!まじめに答えてよ!」


「はいはい」



むぅと頬を膨らませる僕の頭をまるで猫を相手にしているかのように撫でる。完全な子ども扱い・・・正直それが一番辛いんだけど。何の障害も無くブルーが触れてくれるのだからこれは僕だけの特権だと思う



「で?教えてよ、ブルーの好みのタイプ」


「・・・・・そうだね。活発でとても輝いていてそれでいて優しく慈愛に満ちた子。何に対しても無防備で恐れを持たない。だからいつも不安なんだ・・・いつか此処から飛んでいってしまうのではないか、と」



ブルーは目を細めて俯いている。それがブルーの好みの女性?とても具体的で深い場所まで語ってる。好みの女性って言うより・・・それって特定の人を言ってるんじゃ・・・・・それってそれってそれって!ブルーには好きな人がいるって事!?嘘!?知らなかった!



「ジョミー?」


「へ!?」


「次は君の番だ。君の好みのタイプは?」


「うっ・・・・も、う知らないっ!!」



当たり前みたいにペラペラしゃべっちゃって!何!?ノロケ!?それで僕のタイプを聞こうっての!?ひっどい!僕がどんな気持ちで聞いてたのか知らないからあんな事が言えるんだ!



「ちょ、ジョミー!?待ちなさい!」


「ブルーなんかだいっきらい!!もう二度と来ないから!」


「は!?ちょっと待ちたまえ!何が癪に障ったんだ!」


「ばーか!!」



僕はベーッ!と舌を出して青の間を出て行った。後ろからブルーが何か言ってたけど無視だもん!絶対絶対ブルーの顔なんか見に行かない!









本当に子供みたいな思考で怒って出て行ってもその後




「さっきのはジョミーの事言ったんだよ?帰っておいで、僕の愛し子」



って思念に乗せられてしまえば簡単に頷いてしまって青の間に顔を出してしまう

本当にずるい人、僕の心を知ってるのか知らないのか・・・僕のアタックな日々はまだまだ続くみたいで同時にブルーの手のひらで転がされる日々も続くって事!







「機嫌は直してくれたかな?」


「知らない」


「可愛いよ」


「うっさいな〜っ///」






僕の初恋は天然タラシで困ってますっ!