俳優の玉木宏が主演を務め、俳優の高橋一生と双子役で初共演するドラマ『竜の道 二つの顔の復讐(ふくしゅう)者』が、カンテレ・フジテレビ系にて4/14より毎週火曜21時に放送されることが決定した。同じ1980年生まれの玉木サンが兄、一生サンが弟を演じる。
本作は、養父母を死に追いやった運送会社社長への復讐を誓った双子の兄弟を描くサスペンスドラマ。復讐のために心を捨て、顔も名前も変え、裏社会に身を投じた主人公・竜一を玉木宏が、竜一の双子の弟で国土交通省のエリート官僚として権力を掌握していく竜二を高橋一生が、それぞれ演じる。
15歳で復讐を決意した竜一と竜二の、20年以上にわたる姿を描く本作。原作は、2015年死去した作家・白川道(とおる)による未完の同名小説[竜の道;幻冬舎文庫]。ドラマ版ではオリジナルの展開と共に、波乱に満ちた竜一と竜二による復讐劇を結末まで描いていく。正反対の立場の双子兄弟に対し、それぞれの宿敵らを登場させながら、20年以上にわたる波乱に満ちた復讐を描く。
1月14日に誕生日を迎え、本作が40代初主演となる玉木サン演じる主人公・竜一は、22歳で整形で竜二とは異なる顔を手に入れてから「斉藤一成(かずなり)」、「和田猛(たけし)」と名前を変えながら、裏社会でのし上がっていく。竜二の前で見せる心優しい兄という本来の姿も含め、竜一は一人三役のように、激しい復讐心を抱く3人の男を巧みに演じ分ける表現力が求められる役どころ。
一方で、一生サン演じる竜二は、エリート官僚として職場で見せるスマートな表の顔と裏腹に、竜一と同様に激しい復讐心を抱いているという二面性を持った役どころ。そして、物語のキーパーソンとなるのが2人の血のつながらない妹・美佐。純粋な心を持つ妹・美佐へのそれぞれの思いが、復讐に身をゆだねていくなかで交錯し、次第に竜一と竜二の足並みにも乱れが生じることに…。
なお、ドラマ版ではオリジナルの展開と共に、波乱に満ちた竜一と竜二による復讐劇を結末まで描いていく。復讐計画にとって重要なキーパーソンになる、純粋な心を持つ2人の妹・美佐を演じるキャストなど、共演者は後日発表される予定だ。
毎話スリリングな展開が繰り広げられていくという本作。一筋縄ではいかない登場人物たちの愛憎、欲望、利権、策略、予想外の裏切りが絡み合うほか、純粋な心を持つ妹の美佐が復讐計画のキーパーソンとして2人の足並みに乱れを生じさせることになる。脚本をドラマ[クロサギ]シリーズ、[グッドワイフ]連続テレビ小説[まれ]や映画[人魚の眠る家]などの篠崎絵里子が手掛ける。[メゾン・ド・ポリス]、[絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜]の城宝秀則、岩田和行、紙谷楓が演出を担当する。
併せて、YouTubeでは玉木サンと一生サンがドラマの見どころやそれぞれが演じるキャラクターの魅力を語る2人のインタビューやポスター、ティザービジュアル撮影のメイキングを収めた特報も解禁された。
◎あらすじ
竜一と竜二は、生まれてまもなく実の親に捨てられたところを、小さな運送会社を営む吉江(よしえ)夫妻に養子として引き取られた双子の兄弟。その後、夫妻の間に生まれた妹の美佐を加え、5人家族として仲良く暮らしていた。
しかし、二人が15歳のとき、全国への事業拡大を進める霧島源平率いる運送会社の悪質な乗っ取りに遭い、多額の借金を抱えた両親は自殺してしまう。卑劣で冷酷な手法で霧島に追い詰められる両親の姿を見ていた二人は、両親から命を、そしてまだ5歳の美佐から実の親を奪った霧島への復讐を誓い合う。
それから7年後、竜一は焼死に見せかけて他人の戸籍を奪い、整形で別人になり替わり、裏社会と関わりを持ち始める。一方、竜二は名字を出生時の「矢端」に戻し、運送会社を監督する国土交通省に入省する。
竜一が生きていることは、妹の美佐も知らない二人だけの秘密。「これからは、なんでも二人だ」。コインの裏表のような、正反対の立場の双子による、波乱万丈の復讐劇が幕を開ける。
▽玉木宏コメント
・このドラマの企画、そして脚本を読んだ時の印象
非常にダーティーでチャレンジングな作品だなと思いました。それをテレビドラマでできる喜びと期待感があります。登場人物も単純に悪い人たちではなく、根底にある強い思いに突き動かされているというところにすごく魅力を感じています。
・初共演で双子の兄弟という設定の高橋一生と、どのように芝居を重ねていきたいか
今回、高橋一生さんと、性格の違いはありますが同じベクトルを向いた双子の兄弟役として共演することはすごく楽しみです。竜一と竜二はそれぞれ違うパートを生きていきながら、最終的なゴールは同じだと思うので、「二人で一つ」ということは頭の中におきつつ、劇中で「汚いことは俺がやる」といった竜一の言葉があるように、それぞれのやるべきことを全うする意識を持って芝居に臨みたいと思います。具体的には、高橋さんと実際お芝居を合わせてみて、「こう出てくるんだな」ということを体感しながら作り上げていけたらと思います。
・自身が演じる竜一の印象
整形をして本来の自分を捨て、別の人生を歩むというのはものすごい覚悟と意志が必要だと思うので、何をするにもすごく躊躇しない人物なんだろうと想像しています。
本来の竜一をはじめ、時代ごとに「斉藤一成」や「和田猛」を演じることについて
本来の自分を捨てて生きるとはいえ、やはり人間なので、竜二がいることによってブレーキがかかる時もきっと出てくると思います。そういう意味で三役というか、完全に他の人物になりきる時もありつつ、でも少し「本来の竜一」を匂わせるというバランスを探りながら形にしていかなければと思っています。
・40代として初の主演作となる今作をどのような作品にしていきたいか
40歳になったからといってそんなに意識的に何も考えはしませんが、今まで積み上げてきたものがまた違う形になって表れるのが40代だと思いますし、このタイミングでこの作品に出会えたことは幸先が良いなと思っています。共演者やスタッフの皆さんとより良いものにして、地上波でもこんな刺激的なドラマを作ることができるんだと再認識してもらえる作品にできたらと思います。
・視聴者に向けてメッセージ
ある意味、誇張されたドラマの世界ではありますが、根底にある気持ちはきっと共感していただけると思うので、僕たち兄弟を応援するような気持ちで見届けていただけたらと思います。
▽高橋一生コメント
・このドラマの企画、そして脚本を読んだ時の印象
過去が深く関わってくる物語で、現在とのつながりに重点を置いたお芝居になるのがとても楽しみです。復讐をしていこうとすると、ネガティブなものがどんどん生まれてくるのは、ある種の理(ことわり)だと思いますが、それを引きずりながら目的に向かって突き進む二人の姿が魅力的にうつりました。まずは「恨みでしか成就できない何か」を信じてしまっている竜一と竜二の気持ちをしっかりと理解していかなくてはいけないと思っています。
・裏社会を行く竜一とは異なり、表の道を行く竜二にどのような印象を持ったか
ある意味、狂気を感じる竜一に対して、竜二はまだ越えてはいけない一線がある人物です。台本を読んで、双子であっても根本で何かが決定的にすれ違ってしまっている二人なのかもしれないと僕は感じました。それは復讐への熱量の差なのか何なのか、いつも気持ちを張り巡らせていきたいと思います。
・初共演で双子の兄弟という設定の玉木宏と、どのように芝居を重ねていきたいか
今回、初めて玉木さんにお会いしましたが、その際に自分が感じた玉木さんの動きや話し方といった居住まいを、お芝居に活かしていきたいと思います。また、竜一と竜二で、まるで自分を投影するかのように妹の美佐に対する「家族として愛するとはどういうことなのか?」といった考えの違いがあります。それが二人のお芝居を通してはっきりわかってくると面白いなと思います。
・視聴者に向けてメッセージ
受け取った物語を自分ができる限りお芝居としてお返ししていくというのが大前提ですが、僕自身、復讐の果てに何があるのかまだ検討もつきません。愛憎だけではなく、とてつもない代償を払うのか?そういった結末を見てくださった方がそれぞれ感じていただくことがメッセージになると思います。個人的にはハッピーエンドになるといいんですけれど(笑)。
▽プロデューサー 米田孝(カンテレ)コメント
強い者が弱い者を犠牲にし、さらに強くなる。そんなことがまかり通ってしまったら、この世の中はどれほど息苦しく、殺伐としたものになってしまうでしょうか?この作品の面白さは、善と悪が、グチャグチャに入り乱れるところ。誰でも正しく生きていたいと願うけれど、それだけでは勝てないし、必ずしも幸せにはなれない。むしろ、ずるい悪人から、その幸せを簡単に奪われてしまうかもしれない。じゃあ自分も悪になって、そいつに仕返しを…。こんな連鎖の中に陥ってしまった双子の運命を描きます。
兄・竜一を主演の玉木宏さん、弟・竜二を高橋一生さん。多面性がある主人公たちの魅力を無限大に引き出してくれる、これ以上ないお二人がそろいました。二人の“竜”がどんな生き様を見せてくれるのか、私自身も楽しみで仕方ありません。
策略と欲望渦巻くスリリングな展開の奥に潜んだ、登場人物たちの純粋な愛情や、それぞれ抱える切ない思いが、この作品の何よりの魅力です。人生をかけるほどの憎しみ、何を犠牲にしてでも守りたいと願う愛情…人間の強い思いに突き動かされた物語を、毎週、あっという間に観ていただけるエンターテインメントに仕立ててお届けします!ご期待ください!
▽プロデューサー 水野綾子(共同テレビ)コメント
私自身、白川道先生の作品が好きで『竜の道』もその一つでしたが、「未完の作品をドラマ化する」という発想はそもそもありませんでした。しかし、結末まで描かれていないがゆえにさまざまな想像をすることができ、そのなかでも原作に無い「ある設定」(今はまだ明かせません)を加えることを思いついたことがきっかけとなり、「ドラマ化できる!」と確信しました。また、企画を快諾していただいた、幻冬舎で白川先生の編集担当を長年務めてこられた有馬大樹さんの「この作品がドラマ化されることが白川さんへの供養になると思います」というお言葉も後押しとなりました。そして、玉木宏さんと高橋一生さんという本当に魅力的で、かねてから作品でご一緒したいと思っていたお二人にご参加いただくことで、ついにドラマ化が実現しました。
脚本を作っていくなかで、常にお二人が演じられることを想像していましたが、実際にお二人とお会いし、そして目の前で並んでいる姿を見て、本当に壮絶で面白い作品ができそうだと感じています。原作の面白さ、ハードさをベースにしつつ、連続ドラマならではの「次週が楽しみ」な作品になればと思っています。ぜひ、ご期待いただければと思います。
■竜の道 二つの顔の復讐者
カンテレ・フジテレビ系 2020年4/14(火)スタート 毎週火曜 21:00〜