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3月下旬発売のにっき。 こなふ15

◆3月下旬発売
⇒【べっぴんさんメモリアルブック】

ソースは発売中の『べっぴんさん』ドラマガイドPart.2より☆



発売日過ぎてからの注文で今日まで手元に来なかった為、お知らせが遅くなりまして…『べっぴんさん』の告知は他のいつもの巻末辺りと違い、表紙めくった裏に書いてありました。

又発売日が判明次第追記します

(1/30解禁・6/24公開)のにっき。む199

向井理の祖母・芦村朋子の手記をもとにした『いつまた、君と 〜何日君再来(ホーリージュンザイライ)〜』が、6/24より全国で公開される。

芦村朋子は、不慣れな手つきでパソコンにむかい、亡くなった夫・吾郎との思い出を手記として記録していた。しかし、朋子は突然倒れてしまう。そんな朋子の代わりに、孫の理が手記をまとめていくことに。そこに綴られていたのはいままで知る事の無かった、戦中・戦後の困難な時代を生きてきた祖父・吾郎と祖母・朋子の波乱の歴史と、深い絆で結ばれた50年に及ぶ夫婦と家族の愛の物語だった――。

本作で描かれるのは、衣食住もままならない戦後の混乱期を舞台に、戦後の混乱期、朋子とその夫・吾郎が、時代の波に翻弄されながらも日本人としての誇りを失わずに懸命に生きる50年におよぶ愛の物語。

原作の[何日君再来]は、大学生時代の向井君が3年前に亡くなった朋子さんが若くして他界した夫への思いをつづった手記を、パソコンで打ち直し、家族や親戚とともに自費出版したもの。同書は卒寿(90歳)を迎えた朋子にお祝いとしてプレゼントされた。向井君は7年前から[何日君再来]の映画化を熱望しており、企画にも参加し、強い思い入れを持って本作に臨んでいる。映画では、現代の朋子が書き綴った手記を、孫の理が1冊の本にまとめていく過程で過去を振り返っていく回想形式によって語られる。

どんな困難な状況でも常に明るく夫を支える、主人公・芦村朋子役を務めるのは、尾野真千子。度重なる不運に見舞われながらも、妻・朋子や子供たちの大黒柱であり続けた夫で吾自身の祖父である郎役を、向井理が演じる。なお、尾野サンと向井君が夫婦役で共演するのは今回が初めて。向井君が主演を務めたNHK連続テレビ小説[ゲゲゲの女房]やのNHKの大河ドラマ[八重の桜]の山本むつみが脚本を手がけ、[白夜行][神様のカルテ]の深川栄洋監督がメガホンを取った。

俳優としてキャリアを重ねる中、[ゲゲゲ−]で脚本家の山本むつみサンと出会い、ついに決意。家族愛が繊細に描かれた台本に感動していた向井君は10年8月の同作の打ち上げで「これを映画にしたいんです」と山本サンに脚本を直談判。さらに、映画[きいろいゾウ]の撮影終了後の12年5月に、同作のプロデューサーに企画を語り、映画化へ動き始めた。


▽向井理コメント
祖母が書いていた手記は、「こういう人たち(自分の祖父母)がいたから、今の自分がいるんだ」と考えるきっかけになったので、俳優という仕事をさせて頂く中で、いつかこの話を実現してみたいと思っていました。
すべての人にファミリーヒストリーはあると思うので、この作品は観る方自身が主人公だと思います。戦後は苦労した人も多く、困難な時代を乗り越えて今の時代があるので、自分の家族や親戚や先祖のことを少しでも振り返って思い出すきっかけになっていただけたらいいなと思います。時代が違っても家族という単位は常に変わらない、すごく身近で切っても切れない関係性がありますが、今はそれが当たり前になっているので、改めて当たり前のことを見つめ直すきっかけになる作品になればいいなと思います。

*祖母・芦村朋子について
わりとおばあちゃん子でした。生まれた時から傍にいましたし、ずっと近くにいた存在です。週末はよく泊まりに行きましたし、晩年は一緒に住んでいました。

*尾野真千子の印象
彼女がいるだけで現場が明るくなって、笑っていてくれるだけでも幸せな気持ちになれるので、そういう方と一緒にやれたのは財産です。

*深川栄洋監督の印象
深川さんは、真の演出家だと思います。1シーンごとに話をしますし、細かい心理描写を説明して導いてもらえるんです。「深川さんとやってます」というと、周りの俳優さんからも羨ましがられるので、そんな風に信頼されている監督と、個人的に思い入れのある作品をやれたことが本当に有難いです。

*脚本家・山本むつみについて
むつみさんとの出会いは2010年の「ゲゲゲの女房」という朝ドラで、むつみさんが書いた脚本の作品に出させていただき、すごくいい台本だなと毎週、毎話、思いながら演じていました。「何日君再来」はこういう方に書いていただきたいと思って、「ゲゲゲの女房」の打ち上げの席で不躾ですがお渡しして「いつか書いてください。」とお願いしたのを憶えています。この作品も、とても良い脚本にして頂いて有難いなと感じています。

▽尾野真千子コメント
脚本を読ませていただいて、本当にすごい人生で、これが実話だとはとても思えませんでした。それでも明るく生活していて、こういう素敵な夫婦もいいなと思いました。(私が演じた朋子は、)脚本を読んでとても素敵な女性像の方だったので、厳しい時代でもいつも笑顔でいようと、どんなことがあっても笑顔で支えていけたらいいなと思いながら演じました。いろんなことを感じて頂いて、泣いたりしながらも、最後にほっこり笑顔で終われる作品になっていると思います。演じた私自身も、完成した作品を観て、物語の中に入ってしまいすごく泣いてしまいました。

*向井理の印象
本当に素敵な方です。人に優しく、芝居に厳しくて。この作品は向井さんのおばあさんのお話なので、現場では「本当はこうだったんだよ。」「本当にこの通りなんだよ。」といろいろ教えてもらって、背中が大きい人だなと感じていました。
この作品の話をいただいた時も、“向井理の企画作品”ということでしたので、脚本を読むよりも前に飛びつきました。

*深川栄洋監督の印象
本当に面白い監督です。私が想像しているよりずっと先のアイデアをいただけて。自分では考えつかないことばかりでしたので、もっともっと話を聞きたいと思える方でした。

*芦村朋子・吾郎夫妻について
大変なことばかりあった夫婦ですが、その大変さが“幸せ”に見えて、夫婦って素敵なんだと改めて思わせてくれるご夫婦でした。
辛いことを辛いと思わないように生きていける、朋子と吾郎の夫婦のようでありたいし、この夫婦のように主人を見ていたいと感じました。

▽深川栄洋監督コメント
戦後は大変な困難な時代の中で、悔しい想いをしていた人が多かったと思いますが、そんな時代でも、いがみ合うことなく仲が良いという家族の在り方がすごく羨ましいと思える“家族”でした。本作は、昔と今の家族を描いた作品ですが、ただ悲しい辛かっただけではなく、30〜40年後にその思いは報われるということを感じて頂けると思います。
誰にでもある、初めて人にときめいた瞬間、その人について行こうとか、その人を好きになるという瞬間を感じて頂けると思いますし、映画とともに振り返って頂ければと思います。
“人生は美しい”と感じてもらえるような映画になっているといいなと思います。

▽山本むつみコメント
2010年、朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を撮り終わった時、「これを映画にしたいんです」と、向井さんから手渡されたのが、お婆さまが書かれた手記「何日君再来」でした。それは、困難な時代を明るく生き抜いた家族の記録であると同時に、若くして亡くなった夫・吾郎さんへの思いを綴った、切なく美しいラブレターでもありました。ひたむきに咲く野バラのような朋子さんと、躓きながらも真っ直ぐに生きる吾郎さん。揺るがない愛情で結ばれた二人が紡ぎ出す、強くて温かい夫婦の物語が、沢山の人の胸に優しい思いを届けてくれることを願っています。


映画『いつまた、君と 〜何日君再来〜』が6/24から東京・TOHOシネマズ新宿ほか全国で公開。

(1/28・出演者追加発表!!*9/16公開)のにっき。た8 りは

俳優の高杉真宙が、長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己が共演する黒沢清監督の最新作『散歩する侵略者』に出演していることが明らかになった。

数日間の行方不明の後、不仲だった夫・加瀬真治(松田龍平)がまるで別人のようになって帰ってきた…急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う鳴海(長澤まさみ)。同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。

事件を追うジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。些細な出来事が、想像もしない展開へ。彼らが見たものとは、そしてたどり着く結末とは?

カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞した[岸辺の旅]の黒沢監督が、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台を映画化。行方不明だった夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくるというアイデアをもとに、サスペンスやアクション、コメディ、ラブストーリーなど、様々なジャンルの要素を内包して描かれる異色のエンタテンメントだ。

本作は夫の真治から「地球を侵略しに来た」と告白された妻・鳴海、そして町で発生した一家惨殺事件を追うジャーナリスト・桜井の日常が少しずつ変容していくさまが描かれる。長澤まさみが鳴海、松田龍平が真治、長谷川博己が桜井を演じる。

高杉真宙が演じるのは、長谷川サン演じるジャーナリスト・桜井が、一家惨殺事件の取材先で出会うミステリアスな謎の若者・天野役。その正体は松田龍平演じる「侵略者」に乗っ取られた男・真治の仲間である、第二の「侵略者」。物語を動かすキーパーソンとなる存在で、黒沢監督の演出のもと、長谷川サンとの共演シーンでも一歩も引かない熱演を披露しているという。


▽高杉真宙コメント
この作品に出演できると決まったときは、黒沢監督とご一緒できる事、また長澤まさみさん、松田龍平さん、長谷川博己さんと演技者として尊敬する先輩の方々とご一緒できる……と、本当に嬉しかったです。
僕が演じるのは侵略者の天野です。長谷川さん演じるジャーナリストの桜井と共に行動します。
天野は「侵略者」ですが、見た目は僕のまま……普通の人間なので、どうしたらそれが観る方に伝わるのか、どこまで伝えるべきなのか……というのが難しかったです。
現場に入って監督とお話ししながら天野は作っていきました。意外と人間らしいと言いますか、信念もあり、演じていて惹かれていくキャラクターでした。
現場で一番ご一緒したのが長谷川さんです。長谷川さんはひたすらカッコいい方。大人の落ち着きがあって、おしゃれで……。
僕はまだ映画にそこまで詳しくないので「長谷川さんに教えて頂きたいなぁ」と思ってお聞きしたら、お薦めの作品をたくさん教えてくださいました。とてもわかりやすく教えて頂き、自分もいろいろな経験を積んで、長谷川さんのように周囲の人に教えてあげられるような男性になりたいなと憧れますね。「散歩する侵略者」は、SFのようなタイトルですが、家族とは何か? 愛とは何か? 言葉ではわかっているつもりでいても、実は言い表せないものについて深く考えさせられる作品だと思います。
ユーモアもあって、思わずクスッと笑ってしまうシーンもあります。
たくさんの皆さんにご覧頂き、ぜひこの不思議な世界に入り込んで頂きたいと思います!

▽黒沢清監督コメント
ほれぼれする美しい顔だちとスリムな体型をしてらっしゃるのですが、それに似合わず、
正真正銘の演技派俳優なので驚きました。
現場ではいつも泥臭いほど真剣に、この難しい役どころに取り組んでいて頼もしかったです。


映画『散歩する侵略者』は9/16より全国公開。

(1/27解禁・4/16よりスタート)のにっき。ち91

4月からTBS/MBSの<ドラマイズム>枠ほかにて、千葉雄大が主演を務めるドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の放送が決定した。【ファイナルファンタジーシリーズ】を題材にした、初の実写化作品となる。

本ドラマは、今年30周年を迎える人気ゲーム【ファイナルファンタジー】シリーズのナンバリングタイトルであり、同シリーズとしては2作目となるMMORPG(大規模同時参加型オンラインRPG)をきっかけに、父親との関係が徐々に変化していった男性によるさまざまなジャンルのオンラインゲームやプラモデルなどを題材とするゲームプレイブログで、同ゲームのプレイヤーであるマイディー氏のサイト「一撃確殺SS日記」内のブログ「光のお父さん」は、「FF14」を通して親孝行するという内容。ゲーム好きの父に「FF14」を勧めたマイディー氏が、ゲーム内で自分の正体を隠して父と「フレンド」になり、親子で「『大迷宮バハムート』邂逅編5層のボス・ツインタニアの討伐」を目指す様子をつづった。同ブログは大きな話題を呼び、最終回はニュースサイトなどに記事が掲載されたほどだ。

シリーズ2作目の大規模同時参加型オンラインRPGとして2010年に発売されたFF14は、欧米や中国、韓国でも展開し、数十万人が長期間に渡って同時接続するなど日本を代表とするオンラインゲームになった。全世界で累計600万人のプレイヤーを有している。ドラマでは、プレイするゲーム本体をも巻き込み、オンラインゲームに参加しているような世界観を作り出すという。

これまで仕事一筋だった父親・博太郎(大杉漣)が、齢(よわい)60歳を超えてからハマったものは、オンラインゲーム。彼の息子であるサラリーマンの稲葉光生@アキオ(千葉雄大)は、ゲームの世界で大胆な挑戦をしていく父に対し、同じオンラインゲームの世界で、一人のゲームプレイヤーとして自分の本性は明かさずに父親に接触することを試みる。ドラマでは互いに「秘密」を抱えながらも、ともに冒険していく中、ゲームの世界で相手を理解するようになり、ぎこちない関係だった父と子が再び親子の絆を取り戻す感動作だ。

千葉君を起用した制作側は「こうしたゲームにハマッているのは、普通の若者。千葉さんなら、ゲーマー=オタクという偏見をはねのけ、新しいゲーマー像を見せてくれると思った」と期待する。

野口照夫監督は「繊細さと、意志の強さ、両面を兼ね備えているキャストが必要でした。千葉さんなら絶対にハマると確信しての起用です」と語る。

千葉君は「新しい試みもいっぱいあって、ゲームの中でお芝居しているような新感覚のドラマです」と作品に自信を見せている。FFシリーズは超人気作だけに千葉君は「ファンがいっぱい?そうですね…」とドキドキしていた。

千葉君は、もともとゲームはあまりやらないと言うが、「大人になって、なんとなく父親と話せなくなってしまう気持ちは分かる」と作品に共感し、等身大の青年を繊細に表現。自身の父とは、先日初めて2人きりで酒を飲んだと言い、「後で母から『すごく喜んでいた』と聞いて。そういうもんなんだな〜」としみじみ。「主人公と同じように父と会話できない人はいると思う。自分の家族と照らし合わせて見てほしい」と力を込めた。

父親役の大杉サンとは初共演だが、「すごく優しくて。撮影の合間も音楽の話をしたり、手品を教えてくれたり…」と、実の息子のようにかわいがってもらい、劇中以外でも絆を育んだ。

今作では、ゲーム内の画面もふんだんに盛り込み、視聴者がゲームに参加しているように見せる工夫もしている。千葉君は、作品の世界観をつかむため、実際にFF14に挑戦。多忙な合間を縫い、「トータルで2〜3時間しかできなかった」と残念がり、「ドラマみたいにもうちょっとコンスタントにできたらな」とすっかりハマっていた。

これまでオンラインゲームを通してのプレイヤーブログをドラマ化するのは実現が難しいとされてきたが、ついに実現。実写映像と“ファイナルファンタジーXIV”のゲーム画面を織り交ぜて構成されるドラマは、かつてない映像体験を楽しむことができそうだ。

MBSでは4/16(日)から、TBSでは4/18(火)から放送開始。【ファイナルファンタジー】ファンも注目の映像と、千葉君&大杉サンによる心温まる親子の物語は必見だ。

(1/27解禁・2017年春放送予定)のにっき。ふ86

日本を代表するミステリー作家の森村誠一氏が1976年に発表し、翌77年に岡田茉莉子・松田優作の主演で映画化され大ヒットした不朽の名作『人間の証明』が、藤原竜也、鈴木京香の共演で新たにドラマ化され、今春にテレビ朝日系で放送される。

昭和49年、東京。ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、一人のみすぼらしい身なりの黒人青年が息絶える。胸には深々と突き刺さるナイフ。頬には一筋の涙が伝っていた。現場に駆け付けた麹町東署の棟居弘一良(藤原竜也)は、本庁捜査一課の横渡伸介(緒形直人)とともに捜査を開始。青年が向かおうとしていた最上階で聞き込みを始める。その日、最上階では高名な美容家の八杉恭子(鈴木京香)による盛大なレセプションパーティーが開かれていた。大勢のマスコミや招待客がひしめき、大物議員の夫(中原丈雄)と一人息子(堀井新太)とともにスポットライトを浴びる恭子は、理想の妻、理想の母として日本中の憧れを集めていた。殺された青年の名前はパスポートからジョニー・ヘイワードと判明する。しかし、恭子のパーティー客に該当する人物はいなかった。その後の捜査で、ジョニーはニューヨークのスラム街育ちであること、片言ながら日本語が話せたこと、そして死の間際「ストウハ」という謎の言葉を残していたことが分かるが…。

本作は、孤高の刑事・棟居という名キャラクターを生み出し、最も有名な森村氏の代表作として、松本清張の[砂の器;1961年]と双璧をなす“昭和を代表する名作ミステリー”。いまから41年前に発表された同名推理小説。現在までに単行本・文庫本累計は770万冊以上を売り上げ、一躍ベストセラーに。また、原作が発売された翌年の1977年には、岡田茉莉子×故・松田優作主演で映画化され、劇中での「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」という西條八十の詩のインパクトとともに、40年が経ったいまも人々の記憶に鮮烈に残ってる。これまで、設定などを変えドラマ化が幾度も重ねられてきたが、今回は原作に忠実に「終戦直後から1970年代の昭和」を背景として、普遍的な訴求力に富むストーリーの映像化に挑む。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」森村氏が西條八十(さいじょう・やそ)のこの詩にインスパイアされ執筆を始めたと述べている通り、原作に通底している大きな核のひとつは「母性」であり、その「母性」への郷愁だ。母親に捨てられた過去を持ち“母性”に対する不信を抱く刑事・棟居弘一良を藤原竜也、家庭や地位、名声を守るために“母性”を捨てた美容家・八杉恭子を鈴木京香が演じる。

竜也君は「大変失礼な話ですが、僕は『人間の証明』の映画を観たことがなかったんです。その話を監督にしたら、「俺はこの先、一切観ずにこの作品を撮る。だから藤原も観るんじゃない」と言われました」と笑顔で明かし、「役者を何年やっていても巡り合えないだろうと感じたほど本当に欠点のない台本でしたので、それに忠実に、そして監督と共演者の皆さんと力を合わせていけば、また違う『人間の証明』という作品ができるのではないかと思っています」と語り、鈴木サンは「私が小学生の時に『人間の証明』の映画が大ヒットしました。映画では岡田茉莉子さんのお母さんぶりが強烈で、印象に残っています。今回はその役をやらせてもらうということでとても感慨深いですし、すごく楽しみにしております」と語っている。

殺人犯を追う刑事を描く“本格捜査ドラマ”であり、激動の戦後を必死に生き抜いた“一人の女性の数奇な一代記”であり、家族の絆と崩壊を描く“ホームドラマ”であり、“国境を越えた親子愛の物語”であることが原作の魅力となっている。

竜也君は「本心を言えば、非常に面倒くさい役です(笑)。僕には、母性のことはよく分からない。ただ、『ジョニーの気持ちが僕にはよくわかる』というせりふがあります。棟居の中で母親が幼い頃に僕と父親を置いて去って行った、ずっとそれを抱えながら生きてきた孤独というものは理解して演じていかなければと思っています。(松田さんの長男の)松田龍平に“なんでオレじゃないんだ!?”と思わせるような作品にしたい」と明かした。

鈴木サンは「恭子はものすごく興味深いキャラクターで、悪役ではあるんですが、女性としてどうしてもシンパシーを感じてしまう。きっと女優だったら誰もがやりたい役だと思います」と笑顔を見せる。

竜也君と鈴木サンの共演は、大河ドラマ[新選組!;'04年、NHK総合ほか]以来の13年ぶりで、竜也君は「京香さんとまた共演できることは非常に光栄です。八杉恭子という役は難しい役だとは思いますが、その京香さんを追い詰め、すべてを暴いていく刑事の役を緒形(直人)さんたちとやっていく撮影は楽しく、最後までしっかりとした芝居をしていけたら」と久しぶりの共演を喜んだ。

一方の鈴木サンは、「この13年で藤原君のどういうところが変わったのか、お相撲のがっぷり四つのように、しっかり向き合ってお芝居したい。久しぶりの共演で私の方が『ちゃんとやっていない』と万が一でも思われないよう、とっても身が引き締まるような思いです(笑)」と意欲を見せた。

同局の船津浩一プロデューサーは「2年も前から、骨太の人間ドラマとして“人間の証明”をやりたいと考えていた」と説明。配役について「藤原さんは演技派で、内に秘めたものが役柄にぴったり。京香さんは華やかさがあり、優しさを持ちながら強く生きる役柄にぴったり」と話した。

竜也君は「今、またこの作品が映像化されるに当たって思うことは、過去の優れた戯曲を演じるときに感じることと同じで、時代とか社会情勢というのは、先に進むんじゃなくて結局同じ場所を回っているということ。この作品にもきっと改めてハマってしまう時代があって、それが今なのではないかと思います」と熱弁した。

鈴木サンは「ドラマ化の背景には、今の時代がまた弱いものが弱いままはい上がれないような、厳しい世の中になってきていることがあるのかなと感じます。この作品をどう見てもらいたいという思いよりもまずは『人間の証明』という小説があって、ドラマとしてもリメークされている作品があるということを、今回の作品を通して知っていただけたらいいなと思います」と期待を込めた。

また、棟居と共に行動するベテラン刑事に緒形直人、昔の恭子を知る老女役に草笛光子、捜査の全権を握る捜査一課のキャップ役に宅麻伸ら豪華キャストが出演。脚本は[ナオミとカナコ][Chef〜三ツ星の給食〜](ともに2016・フジテレビ系)などの浜田秀哉が手掛けた。
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