俳優の福士蒼汰が、主人公の曇天火(くもう・てんか)役で、累計120万部を誇る唐々煙(からからけむり)による大ヒットコミック『曇天(どんてん)に笑う』の実写映画化に主演することが決定した。[踊る大捜査線]シリーズ、[幕が上がる][劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス]の本広克行監督がメガホンをとり、最強初タッグで時代劇初主演に挑む。
物語の舞台は、明治維新後の滋賀県・大津。300年に一度蘇り、人に災いをもたらすという巨大な力を持つ大蛇(オロチ)。大蛇復活の年、その力を阻止するために立ち上がった曇神社を継ぐ曇家(くもうけ)の長男の曇天火、次男の空丸、三男の宙太郎の曇天三兄弟(どんてんさんきょうだい)と、明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲(ヤマイヌ)は、それぞれ違った方法で大蛇の力を再び封印し、日本に平和をもたらそうとしていた。しかし、その力を手に入れ明治政府を転覆させるため動き出した最強の忍者集団・風魔一族の暗躍により、曇天三兄弟の行く手は阻まれてしまう。曇天三兄弟vs犲vs風魔一族…三つ巴、空前絶後の戦いが、いま始まる!
原作は、2011年の連載開始から、2013年まで[月刊コミックアヴァルス(マックガーデン刊)]で連載され、登場人物たちのその魅力的なキャラクターたちが10代、20代の女子を中心に人気を集め、2014年にアニメ化、さらに2015年からは舞台化と様々なメディア展開で注目を集め続ける大ヒット作。天火、空丸、宙太郎の曇天三兄弟、そして犲のリーダー・安倍蒼世(あべのそうせい)や犲隊員たち、抜け忍で曇家の居候・金城白子、風魔一族の長・風魔小太郎と、強く美しく戦う男たちが多数登場する本作は、魅力的なキャラクターだけでなく、ド派手なアクション、そして笑いと感動も満載の、まさに空前絶後のエンタテインメント大作に仕上げるという。なお脚本はアニメ版・舞台版と同じく高橋悠也かわ担当する。
蒼汰君は[図書館戦争]で共演したV6の岡田准一の影響で、フィリピン武器「カリ」や格闘技「ジークンドー」を習っていたため、アクションの基礎はバッチリ。重さ約2キロ、長さ約32センチの“鉄扇”を武器に、華麗な殺陣を披露する。鉄扇を使って相手の勢いを受け流し、相手を倒す殺陣も、本広監督が「稽古段階で見惚れた」というほど。
▼福士蒼汰コメント
──本広監督との初タッグについて本広監督作品はとてもキャラクター達が格好良く描かれていて、かつ、リアリティに溢れていると思います。今回も「曇天に笑う」の各キャラクターをクールに、そして温かく作って頂けると信じているので、僕も監督の力をお借りして、曇天火を精一杯演じていきたいです。
──原作を読んでの感想は?
それぞれのキャラクターが魅力的だと思いました。どのキャラクターにも過去があり、読者それぞれ好きなキャラクターができる作品なので、実写するにあたっても、原作のキャラクター達の魅力を取り入れられたらと思います。
──クランクインしての感想は?
クランクイン初日は曇家と金城白子とのシーンでしたが、監督もここで各キャラクターを掴んでほしいとのことで、何回も段取りを繰り返し、いい空気感だったと思います。
──「曇天火」という役柄への意気込みは?
天火という役は、すごく頼りがいがある“ザ・兄貴”という男なので、自分もそういう存在になれるように、お兄ちゃんとして頑張りたいと思います。
──アクションへの気概は?
今回特に感じていることは、ただアクションをするのではなく、アクションの細かい所作の中で天火のキャラクターを見せていきたいと思っています。
──歴史ファンタジーとして注目される本作、衣装、メイクなどの印象は?どんな作品世界を作りたいですか?
和と洋の混ざり合った文明開化の時代、僕が好きな時代の一つです。髷をゆっている者がいる中でスーツを着た者、和洋折衷な服を着ている人々、とても素敵だなと思います。タイトルの通り、「笑う」ということをテーマに曇天ワールドを作っていきたいと思います。
▼原作・唐々煙コメント
数ある作品の中から選んで頂き、大きな展開になるのは嬉しく思います。
福士さんはいつもテレビで観ていたし、何よりあの本広監督が「曇天に笑う」を作ってくれると言うことに未だに驚いています。監督が面白いと思うことを見たいです。
どんな世界になるのか、単純に作品を愛し、映像が好きな身として、ただただ楽しみにお待ちしております。
▼本広克行監督コメント
「曇天に笑う」は明治初期、神秘的で格好良いオトコたちが、近江につたわる伝説の“オロチ”復活を巡って戦いを繰り広げるアクション満載の王道娯楽映画。唐々煙さんが壮大なストーリーで描いた原作は、熱狂的な支持を得ている傑作マンガです。
主演の曇天火(くもう・てんか)役には福士蒼汰さん。まるで太陽のような存在のど真ん中のヒーローであり、同時に責任感の強い三兄弟の長男として宿命に抗うために戦う哀しみや葛藤を抱える複雑で魅力的なキャラクター。誰もが認める天性の“スター”である福士さんの魅力と見事に共鳴しています。天火役に欠かせないのが鉄扇を使った華麗なアクション。福士さんはアクションへの熱意が非常に強く(「カリ」という格闘技も個人的に習っていたとか)、稽古段階でもすでにその動きは見惚れてしまうほど。
また、残る曇兄弟や政府直属の秘密部隊“犲(ヤマイヌ)”、滅んだはずの忍者一族“風魔”など総勢16名の主要キャストも順次発表していきます。長い時間を掛けて選び抜いた、今後の日本映画を担っていくであろう精鋭中の精鋭(イケメン尽くし!)たちです!いま気になる若手の役者たちと仕事ができるのは本当に楽しみです。
昨今、マンガ原作の実写映画化が相次ぐ中、なぜこの作品のメガホンが私に託されたのか改めて深く考えてみますと、これまで私が関わってきたヒット作品はほとんど全て「オトコたちの物語」であったことに気がつきました。ならば映画「曇天に笑う」は、自分の関わった作品を全て超える勢いで作って行きたいと思ってます!打倒「踊る大捜査線」!打倒「PSYCHO−PASS サイコパス」!原作の持つ素晴らしい世界観とドラマ性を大切にしつつ、笑って泣けてハラハラできる、ど真ん中の“ニッポンのエンターテインメント”を作りたい。とにかく、全力を尽くします!!
舞台となる滋賀を始めとしたロケを経て、撮影は6/18からクランクインしており、8月中旬クランクアップ予定。蒼汰君ほか総勢16名の主要キャストは順次発表とのこと。2018年2月に全国公開予定。