カナリヤは歌う

あれは反則でしょ…っ。


君に握られた左手を見る。

少しかさついた手の感触やその時の温もりを、
まだ覚えてる。


…忘れたくないなぁ。


そう思いながら、
手を握りしめる。


少しでも留めておけるように。

瞼閉じるといろいろ浮かんできて、
涙ぼろぼろで眠れない。


綺麗なだけではないかもしれない。

でも、良いよね。

いろいろとタイミングとかズレてしまったけれども、行って良かったな。

今日は胸いっぱいなのと、
ちょっと疲れちゃったので休もう。

とりあえず今日の一言。

泣かせにきよった。(※良い意味で)


あの言葉は意外すぎてびっくりした。
ちょ、不意打ちすぎて泣きそうだった。
気合いでこらえたけれど、涙腺弱くなってきている私には涙ぼろぼろものだからね！


…だけど、ほんと、
頑張って良かったな。


あそこにいた意味はあったんだね。


最期があれで良かったんだと思う。


前を向いていきたいな。

あの子達に誇れるように。


誇れるままの私であり続けられるように。



振り切ろう。

大丈夫。

前に、前に。



きっと辛いことはたくさんまたあるけれど、
あそこで私は最期の一滴まで全力を尽くしたから、もう言うことはないかな。



あなた達の笑顔になれて、私は幸せです。


今度はあなた達が、誰かの笑顔を守ってね。


たくさんたくさん幸せになって、
たくさんたくさんの笑顔に溢れますように。

困難がきても、大丈夫だからね。

忘れないで。


私のことは忘れても良い。
むしろ辛ければ忘れてほしい。

だけど、想いは忘れないで。


きっとあなたの力になるから。




私が育てた芽がどんどん育っていく。


きっと色とりどりの花で咲き乱れるんだろうな。


どんな花が咲いても、あなたはきれいだよ。



最期までいられなくてごめんね。



覚えていてくれてありがとう。

私も、


私も、忘れないよ。



大好き。

ってあるよね。うん。


そっかぁ…。

勇気と気力がいる。


結局のところ、最後は精神力。