≪第3部≫
「闇の国のビアンカ」



◆シーラ・メイスン……ビアンカがラボミアに再び帰国した際に出会った水棲魔族。
ビアンカをアイドル視して慕っている。
人魚や河童の様な存在と思われる。
裸形に透き通る白い肌、青みがかった白髪、紅い瞳、肌には赤と青のストライプがある。
ビアンカの様に迫害は受けず人間の老夫婦に育てられた為か世間知らずでスレたところがなく、穏やかな優しい性格。
ただし、怒らせると相手を石化させたり溶かしたりする魔力を発揮する。



◆セバスチャン……フランケンシュタインの怪物の様な怪異な容姿と巨体を持つが、一応人間らしい。
外国で、他人から恐れられて孤独に過ごしていたところを幼少のミカエラ(旧名ジョアンナ)と遊んだ経験から、彼女に恋心を抱いているらしい。
誘拐されたミカエラを探すビアンカに付き合い旅を共にする。
自称“白馬の騎士”(笑)




◆ルカ・ダークブラッド……初登場は、ヴァージニア外伝『ルナティカ・テイルズ』より。
魔界で伯爵の地位を得ている伝説の吸血鬼。
ヴァンパイアでありながら、並の魔族の力を優に凌ぐと言われている実力者。
ヴァージニアを見初めて、彼女が惨死した後に魔力を使い復活させた張本人。
実は自らも陰惨な過去を持ち、お互いに心の拠り所として支え合い、今は良きパートナーとして幸せに暮らしている様である。





◆ガイウス(左)・ブルートゥース(右)“ラインハルト兄弟”……魔界の騎士だったが、ルカやベルフェゴールに仕えて、魔王に反意を抱く。
元来は『戦士の詩』で、ケインを戦いに導く魔界の裏切り者だった。





◆マルコシアス……ビアンカの父に仕えるベルフェゴール騎士団の一人で父の友人。
見掛けは若く見えるがロッソ達より歳上。
ベルフェゴール死後、ビアンカを守護する騎士として役目を全うする為に奔走する。
ルカと拮抗する魔力の持ち主。
劇中の戦闘力は最強。
性格は真面目だが、やや皮肉屋で口が悪い。
長いドレッドヘアと赤ら顔が特徴だが、第4部で地上に来た際には人間に合わせて肌の色を変化させた。





◆ケイン・グランマスター……本編であるはずの『戦士の詩』の主人公にして、伝説の魔王“ヤルダバオト”
ビアンカとは幼馴染みの設定は変わらず。
原典では、魔王に付いたビアンカと対立する羽目になるが、この世界線ではケインは自らの覚醒が早く、魔王を蹴散らし魔界を征していた。
人間界に居た時にジュリアーノとは知り合いだったらしい。


◆ジャック・アーシュラ……“黒い狼”と呼ばれるラボミアの傭兵。
たびたびビアンカと対立するがお互いに力は認めている。
元々は原典『戦士の詩』の黒狼軍のリーダーでケインの友人。





◆べリアル……魔王侵攻軍の総司令官。
魔王に次ぐ実力者で、先だって地上に来ていた。
ビアンカの並外れたパワーを利用しようするが、ヴァージニアの反意を見抜き対立。
更にルカと激突する事になる。
原典『戦士の詩』でも同じ役割で登場した。