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ついに完成しました。



約1年間の中断を挟みながら、ようやく『ビアンカ小説』を1つのブログにまとめる事が出来ました。


ビアンカのスピンオフ元である『戦士の詩』が2008年、第2部が2009年。
その年の9月にビアンカ物のスピンオフとミカエラやヴァージニアが初登場してから、約1年間。
途中で中断しながらもよくぞ続いたものだと思います。


ベルセルクに触発された『戦士の詩』も、ブログリからの移植の際に第2部が紛失してしまったのが残念です。
更に『デウス・エクス・マキーナ』と言う異次元と時間の概念を扱った作品も移植に間に合わず、更に『ビアンカ外伝』である『アンジェラ過去編』や『聖ドルチェ女学院』の続き等……(;>_<;)

かえすがえすブログリが消えたのは損害でした。


それでも、ビアンカの本編やその周辺にまつわる話だけでも何とか移植したいと思い、何とか話がまとまるまでにはなっており、ソレが救いです。
ビアンカから派生したホラー&スプラッタ、バイオレンス物である『ヴァージニア外伝』は、今見ても完成度が高いと自画自賛します(笑)


特に、当時評判が良かった『ルナティカ・テイルズ』『ヴァージニア序章』や『変身』など、短編小説ならではの破壊力と人狼のモノローグ(独白)がビアンカ以上に緊迫感があり、我ながら傑作だと思ってます(笑)


今回、各ブログに散らばって移植したビアンカ小説を1つにまとめるに辺り、誤字脱字や台詞を少し修正、更にイラストも加工し直したり、辛くも楽しい作業でした。


ビアンカ以外にも、ブログリ末期に書いた珍しい恋愛物(笑)『幼なじみ』や、エムブロに来てから今のところ唯一の小説『フランケン』も一緒に載せました。
この『フランケン』が2012年なので、今年で実に5年間も小説を書いてない。
ビアンカも一応完結しているとは言え、6年書いてないのですね。


光陰矢のごとし。
時の流れは残酷です。


ようやく、一気に拙小説を見返す事が出来る様になりましたが、今後ビアンカ物や小説、もしくはイラスト等を追加する時が来るのだろうか?


今のところ、アイデアとモチベ待ちですが、いずれ再開する日を待ち望みながら……
今回はこれで一区切り、一段落とさせていただきます。m(__)m










2017年5月1日


イル・ドゥーチェことジャンゴ

『フランケン・ガール』





我が名は不乱堂健(フランドウ・ケン)博士。
通称“フランケン”



人間と動物のDNAを掛け合わせた生物や、クローン人間、死体を再利用したサイボーグ兵士等…


数々の狂った実験のために、社会からは疎まれ、学界からは爪弾きにされたマッドサイエンティストとは、この儂のことじゃ。




助手の番場伊夜子(バンバ・イヤコ)は、若くて美人で聡明だが、どうやらわしの莫大な財産を狙っているらしい。


わしは御年85。

異常者で、醜く、老い先短い儂に、こんな美人がノコノコと近づいてくるはずがないのだ。



さて、どうしてくれようか…?



「博士。ご機嫌麗しゅうございます♪今宵も月が綺麗ですわね」



絹の様な金髪を靡かせながら、儂に身体を寄せる伊夜子は確かに美しかった…。


もはや、性欲とは無縁な儂だが、伊夜子の蠱惑的な表情と健康的な肢体には抗い難い魅力があった。


「さて、博士!今夜はいよいよ新型ウイルスと生物の融合ですね♪これが完成されたらきっと世界中の軍事産業が黙っていませんよ」



女狐め…。

実験用の儂のペット、マイケル(チンパンジー)をすっかり飼い慣らして肩に乗せながら儂に微笑みかける。



猿は騙せても、儂は騙されんぞ。



「そうじゃな。アレが成功すれば画期的な新兵器になるはずじゃ…じゃが、その前に…」


儂が持っていた端末のボタンを押すと、伊夜子の座る椅子の周りから鉄の拘束具が飛び出し、彼女の身体の自由を奪った。



「きゃっ…!?…は、博士…一体これは何の真似ですか…?」


身動き出来ない身体のまま、伊夜子は驚きの表情で儂を見つめ返した。


「とぼけるなよ…女狐め…お前が儂の財産を狙って近づいたのはとうにお見通しだ…じゃが、儂はまだおぬしにやられるほどボケてはおらんぞ…」



儂は、拳銃の撃鉄を引いた。



「博士…?一体何のことですか…?わたしは、ただ…世間からどんなに非難されようと信念を曲げない貴方を尊敬していただけです…」


伊夜子は涙を流していた。


その言葉は、何故か悲しげで真実味を帯びていた気がした。


じゃが、女狐め。
女の涙ほど危険なものはない。


「黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!儂は騙されんぞ!?」


儂は迷わず引き金を引いた。


研究所にコダマする凶悪なる銃声。



「博士……!?」


伊夜子のコメカミ辺りが赤く弾けた。


その勢いで椅子ごと倒れ伏す。





儂は、生死を確かめる為に、彼女の顔を覗き込む。


もはや、伊夜子は息も絶え絶えのまま血溜まりに臥せていた。


「は、博士…」


「なんじゃ…まだ言いたい事があるのか…?」

再び、拳銃を向け発砲しようとした時、伊夜子の言葉は儂の胸を抉った。


「博士…わたしは貴方をその孤独の苦しみから解放してあげかっただけなのです。でも、信じてもらえなかったのはわたしの不徳ですわね…ふふ…」


「…なんじゃと…!?」


「博士…不乱堂博士…わたしは貴方を愛していま…し…」



彼女は、その可憐な瞳を見開いたまま息絶えた。


最後に、何を言いたかったのか…。


今となっては知る由もない。


ただ、一つ分かるのは、儂が取り返しのつかない事をしでかしてしまったということ。


「伊夜子……儂は…お前の愛を受け入れられなかった…じゃが、まだ遅くはないぞ…!儂はお前を必ず…」


博士は発狂したかの如く叫ぶと、伊夜子の遺体を抱え、そのまま研究所のラボへ入っていった。











数ヶ月後―――



不乱堂博士は不慮の事故で、この世を去った。


葬儀に参列する者や墓に花をやる者は居ない。



唯一、

黒衣の金髪の娘がただ一人佇むのみ。




娘は、死人の様な蒼白な顔に、生まれたての小鹿の様な覚束無い足取りで墓地を後にした。



「行くよ…マイケル」


チンパンジーのマイケルが、その後を追う。




「この身体…慣れるまでにまだ時間が掛かりそうじゃな…のう?伊夜子…?じゃが、儂らはいつまでも一緒だよ…」




娘は一人呟いた。











《END》



※エムブロにて初出12.10.20
『Dr.フランケンの遺産』改題

『幼なじみ』









古色蒼然とした京都の街並みが雨に濡れる。


商店街を抜けた、民家の並ぶ一角に僕の真藤家と山室家が並んでいた。


止まない雨。


窓際から顔を覗かせる僕の隣には、軽く寝息を立てる君。


さっきまで身体を重ね合わせていた亜利沙が横で寝ている。



お互いに初めてだった。


亜利沙の母親が帰ってくる前に、そろそろ姿を消そうか。









「健ちゃん…うちは健ちゃんのこと、昔から好きやったで?」


突然の告白。


高校2年になって、久しぶりの会話がこれだった。



亜利沙の山室家と、僕の家、真藤家は先々代からのお隣同士。


もちろん、亜利沙と僕は小さな頃から兄妹のように仲良く、ともに遊び、時には食事をし、お互いに学校に通うようになると一緒に登校するぐらいの仲良しだった。




だけど、お互いに思春期を迎えると、変に意識するようになり、僕は男友達とばかり遊ぶようになり、彼女と言えるかどうか分からないけど仲の良い女友達も出来、亜利沙は亜利沙で違う高校に進学したこともあり、2人の仲は疎遠になっていった。



登校の時も、軽く挨拶をする程度。


それぞれ違う方向へ進み、会話もほとんどなかったに等しい。



昨日までは…。



「あっちゃあ…こりゃ酷い雨だぁ…」


天気予報を恨みながら、僕はスーパーの前で雨宿りしていた。

そこへ、現れたのが亜利沙だった。


「健ちゃん…」


「亜利沙…?」


長い髪と制服を肩までグショグショに濡らした亜利沙が、同じくびしょ濡れの僕を見て驚く。


乱れたポニーテールを触りながら、気まずそうに空を見つめる亜利沙の首筋が妙に生々しく感じた。


「凄い雨やね…」


「ああ…」


僕のいやらしい視線を見透かされた様な亜利沙の強い瞳に僕は釘付けになった。

もともと色白だった亜利沙だが、久しぶりに見た肌は、ますます色気と深みを増したように綺麗になっていた。


そんな思念を誤魔化すように、僕は適当に会話をする。


「久しぶりやね……元気?」


「ん〜…あんまり元気やない!パンツまでびちゃびちゃやもん…早く温いお風呂入りたいわ〜」


「僕もや」


「そや。健ちゃん、うち来るか?」


「なんで?」


「今日、うちは母親帰るの遅いねん。久々に遊ぼうよ」


「隣同士やないか。僕は帰るで」


「野暮なこと言わんとき。オナゴの誘いは断ったらあかんで」


「うっ…」


確かに、僕は亜利沙の肉体に欲情したけど、僕には彼女がいる。


亜利沙は嫌いではないが、特別な感情はない…と、思う。


それに、2人は久々に会ったばかりだ。





「なぁ、健ちゃん…うちは健ちゃんのこと、昔から好きやったで?」


突然の告白。


一瞬、何を言ってるのか分からなかった僕は戸惑いすらなかった。


「…………そうなん?なんやねん。藪から棒に!」


しかも、土砂降りの中でのシチュエーション。
2人は、止まない雨に覚悟を決めて、ついに走り出した。


そんな折りに亜利沙が口走った言葉。



「あ〜言ってもうた!めっちゃ恥ずかしいわ〜」


「僕も恥ずかしいけどな…」


「…でも、今日会えて良かった。うちなぁ…」


「…なんや?」


「まあ、ええわ!とにかく家上がり!」








はぐらかされたまま、2人は誰も居ない山室家に入る。

亜利沙は先にシャワーを済ませ、頭にタオルを巻き、最近流行りのミニの浴衣を羽織り涼んでいた。


僕は、久々に上がった山室家の食卓やお風呂に感嘆していた。


(変わってないなぁ…)


7年ぶりぐらいだろうか。


小さい頃は、この冷蔵庫から勝手にアイスを出して食べていたのを思い出す。

亜利沙のお父さんがついでに僕にビールを頼み、それを持っていく。

何もかもが懐かしく思えた。

そんなお父さんも5年前に癌で亡くなった。

それ以来、亜利沙の母親は女手ひとつで家計を支えていた。



環境は変化したけど、冷蔵庫の位置や風呂の場所は変わりなかった。

この狭い風呂も、昔は亜利沙と一緒に入った記憶がある。

もちろんお互いに小さかったから何もなかった。当たり前だが。


そんな感慨に浸りながら、身体を拭いていると亜利沙の足音が聞こえた。


「健ちゃん、お父んのお古があったで。とりあえず、これ着とき…」


なんの躊躇もなく風呂の扉を開ける亜利沙。

僕は咄嗟に股間を隠すのがやっとだったが、手遅れだったようだ。


「あ………ゴメン…」


「い、いきなり開けるヤツがあるか!」



亜利沙は、顔を赤らめ、その大きな瞳を更に大きくしながらも視線を逸らす。

僕は、とりあえずタオルを腰に巻き付けた。


亜利沙は、自分が持ってきた“お父んのお古”とやらを僕に投げつけた。


「うおっ…っ」


「これ、着とき!」


「あ…ああ、サンキュー…」


気まずい沈黙を破ったのは亜利沙の方だった。


「…健ちゃん…ボーボーやな…」


口を押さえながら、いたずらな視線を僕の股間へ向ける。


「なっ…お、お前かてどうせボーボーやろが!?」


「うちはツルツルやもん!」


「嘘こけ!!」


「嘘やないで!健ちゃん、うちのアソコ見たんか?」


「見なくてもわかるわ!!」


だが、亜利沙のクスクス笑いがますます止まらない。


「…なんや?」


「…健ちゃん…想像したやろ?…大っきうなっとるでぇ……?」


そう。
不覚にも僕は、亜利沙の裸体を想像し、反応してしまったのである。


「あっちゃあ…こ、これは…」


必死に股間を押さえる僕だが、このシチュエーションを一体どうやって説明したらいい?


だが、亜利沙が意外な行動に出た。

羽織っていたミニの浴衣の裾を、自ら捲り上げたのだ。


「ええよ…健ちゃんなら見せたるさかい…」



亜利沙は、下着を着けず、素裸の上にただ浴衣を羽織っていただけだった。


初めて見る亜利沙の…いや、初めてと言うのは語弊があるが…


白い太股の間の淡い茂みに包まれた亜利沙のアレは、シャワーのあとだからか、少し濡れている様に瑞々しかった。

顔を赤らめながら、上目遣いの瞳で僕を見詰める亜利沙。


「…どや?ツルツルやろ?」


「ああ…ホンマなやぁ…」


目を逸らさなくてはいけない心と裏腹に、僕の瞳は一点に集中する。


僕の不肖の“息子”が、ますます反応したのは言うまでもない。


恥ずかしそうに、裾を直しながら、亜利沙が近づいてくる。

洗い立ての髪とオンナの匂いが僕にまとわりつく。

爆発寸前の僕は、思わず亜利沙の肩に手を回した。


そのまま、僕に凭れかかる亜利沙。

柔らかな胸の感触がますます僕を刺激した。

目を瞑る亜利沙。

僕は、そのままのし掛かるようにして亜利沙にキスをした。


「………んん…」


「亜利…沙…」


目を再び開くと亜利沙は言った。


「かんにんやで。健ちゃん…あんたには彼女おるんやろ…?」


「あ…ああ、まあね」


「けどな。うちは最後に健ちゃんに会いたかった。ゆっくりと遊びたかっただけなんや…」


「最後に…って、なんや?」


頬を、僕の肩に乗せながら亜利沙は泣いていた。



「うちのお母んがな。再婚することになったんや。それでな。来年には此処を引っ越さなあかんねん…そしたら、もう健ちゃんとは会えなくなんねん…」



さっき、風呂場で回想していた山室家の思い出。

そして、亜利沙や亜利沙の両親との記憶。


それが、再び走馬灯のように甦って胸を去来した。


「寂しくなるなぁ…」


僕は再び、亜利沙を抱き締めた。



「中学ぐらいから、うちら段々疎遠になってたやないか?最後にゆっくり会いたかったんや。きっと死んだお父んの導きやな…」


「ホンマにそうやな…」


「健ちゃん…うちのこと、好きか…?」



失われそうになり、僕は初めて気づいた。

僕は昔から、亜利沙が好きだったんだ。


きっと、これが“初恋”だったのだろう。


「ああ…僕も亜利沙のこと…」


「……なんて?」


「…好きや…」


「…ありがと…健ちゃん…」


知らず知らずに、僕は亜利沙の丸い乳房に埋もれ、指は脚の間を這わせていた。


「…離ればなれになっても、うちのこと忘れんでな…」


「当たり前や…」


僕の指の動きに、亜利沙の身体が反応し、痙攣するような動きを見せる。


「あっ……んん…」


「…痛かったか…?」


ううん、と言うように首を振る。



亜利沙の唇が、僕の耳に近づく。
再び、泣いているようだった。


「うち嬉しい…」


「僕もや…」
















知らないうちに雨は止んでいた。


空にはうっすらと七色のアーチがかかっている。




半年後、淡く甘い思い出とともに、亜利沙と母親は去っていった。



さよなら。



僕の初恋。













※初掲載2012-07-06(ブログリ)



《完》

◆鬼畜エロ小説『聖ドルチェ女学院』





わたしの名前はビアンカ・メタネーロ。


ご覧の通り、蒼い肌に紅い瞳、角が生えてて、おまけに尻尾もある悪魔みたいな姿だけど、こう見えてもれっきとした聖ドルチェ女学院2年生だ。


女学院だけに学校は女ばかり。
男がいない風紀は悲惨だ。見栄を張る相手がいないから乱れに乱れる。

当然、恋愛対象も女になってしまう。
建前上、シスター行為(死語)は禁止されてるけど、わたしはこのミカエラと付き合ってる


ミカエラ・ガルシア。

一見、金髪碧眼の華麗なる美女だけど…


実は、彼女は両性具有だ。

身体が男女両性の性器……つまり、お○んちんも兼ね備えてる(笑)


だから、わたしは女の子と付き合っていながら男の子とも付き合ってるみたいなもの。

一粒で二度オイシイって、このことだよね



「ねえ〜ビアンカたん。今日はどこで、でえとする〜?」


「たまには学院の裏山でも散策してみようか?」


「いいわね♪天気もいいし、楽しそう…」


そこへ、アンジェラ先輩が廊下を歩いてきた。

アンジェラ先輩は、ミカエラの姉で、三年生。


背が高くて、凛々しい顔立ちと美貌、性格も男っぽくて後輩にも優しい人で全生徒の憧れの的だ。

皆からは「お姉様」と慕われてる。


「ビアンカじゃないか!ミカエラも揃ってお出かけかい?」


「アンジェラ先輩…」


「お姉様!」


アンジェラ先輩は、会うとまず、わたしの下着の色を確かめにスカートをめくってくる。

少し恥ずかしいけど、それが日課なんだ。
そして、ちょっと嬉しくもある…(笑)

今日は火曜日だから黒。


でも、今日は先輩を驚かせようと、ちょっとした仕掛けをしてきた。


おもむろにアンジェラお姉様が、スカートをめくる。

「おっ…今日は青か?珍しいじゃん……って…」


先輩が、スカートをめくった姿勢で固まってる。


「ビアンカ…おま…ノーパ……ン??」


そう。今日は下着をつけてない。

わたしはビアンカ。

何か文句がある?


先輩が、生のわたしのお尻をまさぐってきた。

「尻が青いって、このことだね〜」

くすぐったいよ、アンジェラお姉様

その手が徐々に前に伸びてきた。ど、どこ触ってんですかっ(笑)

「可愛いよビアンカ…」

アンジェラは、まだ行為を止めない。

そ、そこはダメです…(//∀//)

先輩…ゆ、指が入ってます。指が………


「ビ…ビアンカたん…わたし、もうダメ……」


それを見ていたミカエラが突然、素っ頓狂な声を出してきた。

見れば、ミカエラのスカートの前が、少し膨らんでる。ミカエラちゃん……勃っちしちゃったのね…

「ミカエラ…あんたも触ってみるかい?」


「あ……」

スカートをまくりあげたまま、アンジェラお姉様はわたしの下半身をミカエラに、もろに見せた。

は、恥ずかしい…けど、ミカエラならいいや。


「あ〜〜もお我慢できない〜〜!?」

ミカエラが、わたしを押し倒して無理矢理キスしてきた。

さっき舐めてた紅茶飴の味がした。


「…まるで、さかりのついた犬だね…(笑)」


ミカエラは、わたしのアソコに指を絡ませながら、ひたすらキスを繰り返した。

あ〜…なんてこと。

ここは、神聖なる学院の廊下なのに、わたしは二人の女性に犯されようとしている。


パンツをはいてこなかっただけなのに…

なんでこうなるの?


でも、まあいいや(笑)


「あ〜…ビアンカ先輩達、一体ナニやってんですかー!?」

後輩のシーラが来た。

色白で、笑顔の可愛い子で、わたしを慕って、いつもくっついて来る。
わたしのファンだと言ってもいい。


「ああ、シーラかい?ご覧の通りさ…ミカエラが発情しちゃってさ…」


「こ…こんなところで…」


「出物腫れ物ところ嫌わず…さ(笑)」


「わ、わたしも参加していいですか?」


「ああ、いいよ!触りまくっちゃいなよ」


「では、お言葉に甘えて…ビアンカ先輩、いただきま〜す♪♪」


今度はシーラまで、わたしの胸を揉みしだいてくる。

あ〜…もう何がなんだか……


「ビアンカは、わたしのものよ!」


レベッカまでやって来た。
こんな時に、ややこしい奴が……


レベッカは、わたしの従姉妹で、しかも、わたしやわたしのママに惚れていた正真正銘のレズビアン。
しかも、これって近親相姦になるんじゃないの?

まさに「歩くタブー」だ。
こんな現場に、コイツまで現れるなんて。


「あんた達、どいてどいて!!」


「な…邪魔しないで!」

ミカエラは、股間を膨らませたまま、レベッカに突き飛ばされた。
シーラは、まだわたしの頬にへばり付いてる。

「レベッカ!割り込むなよ!」

アンジェラが威嚇するが、レベッカは言うことを聞かない。

ひたすら、わたしに向かってハグしてくる。

「ちょ…ちょっと、レベッカ……」

たまらず、わたしはレベッカを突き飛ばす。


「痛い!なによ〜もう…」


そのレベッカの首筋を掴む者がいた。

ヴァージニアだ。

カールがかった長い黒髪に、野性的な切れ長の瞳を備えた超絶美人。


以前、わたしに言い寄ってきたけど、彼女のどす黒くてひねくれた性格が嫌いだったわたしは告白を跳ね退けた。

それ以来、ヴァージニアは、わたしに執拗に嫌がらせをする。

そんな意地悪な女が、ここへ何しに?


「ビアンカ…楽しそうね……」


「ヴァージニア…」


「あなた、アソコが丸見えじゃなくて?…どうして下着はいてないのかしら?」


「別に……」


「いっそ全部脱いじゃいなさ〜い」


あっという間に、わたしは全裸にされていた。

「わわっ!び、ビアンカたん(//△//)」


「きゃー素敵ですぅ〜ビアンカ先輩♪♪(≧∇≦)」


「アンジェラ…」


「ヴァージニア…どうする気だ?」


「決まってるじゃないみんなで仲良くいただくのよ!!あははははは」


「わかった。レベッカ、あんた、くじ引き作りな…」


「なんで、わたしが…」


「あんた、ビアンカの従姉妹だろ!!」


……なんだかワケのわからない理由で、レベッカは順番を決めるくじ引きを作らされている。


皆、わたしの気持ちなどよそに、勝手に盛り上がってる。


わたしはビアンカ。


わたしがしたことは、猛獣の檻に餌を投げたのと同じ行為なんですか?



夕闇が迫る。


赤い夕陽に染まる校舎で、わたしと仲間達は、今日も楽しい学院生活を送ってます。











《おしまい》


初掲載2010-01-10
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