幻影のローゼ1【ギアス夢】
・でもEU側全く出ない
・映画もざっと一回ずつ観ただけ
・ブリタニア側
・ネタバレあり…?
・劇場版がまだ途中なので探り探り
・無駄に長い
Rose Eins(ローゼ・アインス)♀
身長167cm
ブリタニア人。
名門貴族出身の騎士。
見た目は線が細い印象を受けるが性格は明るく楽観的。
丁寧で堅苦しくも少年のような口調。
義理堅く礼儀正しい。
華奢なことを若干気にしており、普段は体型を隠している。
よくしゃべる。
以上を了承してくださる方はどうぞ。
ブリタニア本国からユーロ・ブリタニアへ向かう列車。
それは長い長い旅路の始まりであった。
宛がわれた部屋へ入る気にもなれず、スザクはぼんやりと窓から外を眺めていた。
「失敬、貴殿を枢木卿とお見受けするが…いかがかな?」
「…!」
足音がしたかと思えば、スザクの目の前には一人の少年と思しき人物が立っていた。
華奢で背も低いが、自身のナイトオブラウンズのマントとよく似たものを着用していることから、ブリタニアの騎士であることは間違いないだろう。
とはいえ、長い前髪と大きなスカーフが片目や口を隠してしまい表情はほとんどわからない。
ただスザク自身と同じくらい年若く、そして好意的に話しかけてきたことくらいは声色で読み取れた。
「ええ初めまして。枢木スザクです」
「ああ、名乗りもせずに申し訳ない。私はアインスという。貴殿らの旅にお供させていただくことと相成った。何とぞよろしく頼むよ」
にこやかに言い終えると、アインスと名乗る少年は丁寧に頭を下げた。
悪い人物ではないのだろうとスザクの少しばかり優れた直感が囁く。
「…あの、失礼ですがアインス卿。それは…姓、なのですか?」
「あっはは、堅苦しい話し方はなしにしよう枢木卿。私はそういったものが苦手でね。ええと、アインスという名かい?」
「はい、不躾で申し訳ありません」
「よしてくれたまえよ、年も近いのだろうし。ね?」
「はあ、じゃあ……よろしく。アインス卿」
仕方がないのでスザクは折れることにした。
これから先旅はまだまだ続くのだ。
せっかくの好意を無下にするわけにもいくまい。
「アインスは姓だとも。ご覧の通り、私は背も小さいし貧弱な見てくれをしている。それだけでも周囲からは良い目で見られないのさ。アインス家の跡取りが聞いて呆れるね」
「だからその格好を?」
「ご名答だよ枢木卿。おまけに顔まで実年齢より幼いときたものだ。それに加えて付けられた名までその印象を助長してしまえば、残念ながら人間は中身を見るよりも外見や肩書きが先入観として頭に入ってしまうからね」
「なるほど…」
「ああいや、でも枢木卿。貴殿を信用していないわけではないのだよ。ただ…これは私の見栄というか、少し…初対面のナイトオブラウンズの方にいい格好をしてみたかったんだ」
もう少しだけ、格好をつけさせてくれないかな?と幼い顔がこちらを見つめた。
前髪の隙間から見えた少し恥ずかしそうに笑うその姿は、むしろアインスという少年の純真さ助長しているように見えた。
スザクもまた、彼につられるようにして思わず笑みを零す。
本国を旅立ってピリピリしていた自身の緊張が和らいでいく気がした。
「時に枢木卿、貴殿はキングスレイ卿という方のお目付けでユーロ・ブリタニアへ向かうのだったね?ならばそのキングスレイ卿にもご挨拶をしたいのだが…」
「あ……いや、……彼は気難しい人でね。今はまだ気分も優れないと思うから、また機を見てからの方がいいと思うんだ…」
「そうか、それは残念だ。ではよろしくとだけお伝えいただけるかな?」
「ああそれくらい、………………?」
あっさりと引いたかと思えば、スザクの顔をまじまじと見つめる大きな瞳。
吸い込まれてしまいそうな不思議な色がスザクをとらえて放さない。
「あ、アインス卿…?」
「んー………」
「…?」
「枢木卿。…もし、不快な思いをされたら非常に申し訳ないのだが…」
おそるおそる、といった様子で口を開いた。
「貴殿はもしや、日本人かい?」
「えっ?」
「いやぁ、その、気を悪くされたのなら謝るよ。ただ…」
「あ、違うんだ。僕らのことをイレヴンと呼ばないブリタニア人を、久しぶりに見たものだから。そうだよアインス卿。僕は日本人だ」
「そうか!やはりそうだね!名を聞いてもしやと思っていたのだが、お逢いして確信したよ!いやぁ嬉しいな!このような所で日本人に逢えるとは!」
まるで子供の如く喜ぶ姿を、スザクは半ば目を丸くして見ていた。
日本人…イレヴンと聞いていい顔をするブリタニア人は少ない。
ところがどうだ。
この少年はいい顔どころか歓喜している。
そんな様子からスザクはなぜか目が離せなかった。
「ああ失敬。喜びのあまりつい心が踊ってしまったよ。驚かせて申し訳ない。実は私は日本が大好きでね。いつか再び日本へ赴きたいと思っているのだよ」
「再び…?ということは一度日本に?」
「そうだとも!正しくは幼い頃住んでいた、だがね。祖父が日本人なんだ。だからブリタニアとの戦争が始まるまではほとんど祖父母と日本で暮らしていたよ」
「え…!」
「ただ…戦争が始まる前に祖父が死んでね。祖母と私はブリタニアへ帰国した。その直後さ、日本がエリア11などと呼ばれるようになったのは」
「そう、だったのか。…でも嬉しいよアインス卿、ブリタニア人でそんなことを言ってくれる人がまだいるなんて」
「何を言う枢木卿!私にも貴殿と同じ、日本の血が流れているのだ。私はそれを誇らしく思っているのだから」
「そうか…。なんだか急に君を身近に感じたよ」
「それは嬉しいな。これからの旅路、仲良くしていただけるとありがたいよ」
「もちろん。こちらこそ」
どちらからともなく握手を交わした。
いつの間にか自身の口から紡がれていたのは本心からの言葉だった。
あんなにも心が晴れず、張り詰めた糸のような精神状態であったというのに。
「…君は不思議な人だね、アインス卿」
「そうかな?ふふ、褒め言葉なら嬉しいのだが」
笑った。子供のように。
理由もなく惹かれる自分がいることに、スザクは気づいていた。
(…本当に、不思議な人だな)
思わず、同じことを胸中でも呟いていた。
この少年には人の気持ちを和らげる何かが備わっているらしい。
うらやましい、とさえスザクは思った。
「長話をしてしまったね、申し訳ない。ひとまず私は自室に失礼するよ。…といっても貴殿の部屋の隣だがね。いつでも訪ねてきてくれたまえよ。貴殿なら大歓迎だ。次はゆっくりと日本の名所の話でもしようじゃないか」
「それはいいね。是非また寄らせてもらうよ。僕ももっと君から見た日本の話が聞きたい」
再び握手を交わし、それぞれ自室へと戻っていった。
先程とは打って変わってしんとした部屋。
一人分にしては十分すぎるほどの部屋に大きなマントやジャケット、スラックスを脱ぎ捨てる。
「…枢木卿、か。ずいぶんと穏やかそうな出で立ちをしていたけれど、おそらくあの時の彼だろうな。確か…首相のご子息だったか」
「にゃー…」
「ん?やあツヴァイ、ほったらかしにして悪かったね。お前の主人、ローゼ様のご帰還だよ。ほらおいで」
ローゼは栗色の猫を抱き上げベッドに下ろす。
そのまま仰向けに寝転がると、豊満な胸が重みに揺れた。
「…ねえツヴァイ、枢木卿は私を不審に思っただろうか。あれでは覆面をしたまま対話したようなものだ。…失礼は承知だとも。だが、やはり見てくれで人物像を判断されるのは遠慮願いたいのだよ。だから名も姓しか名乗らなかった。ローゼ・アインス…お前は本当に見栄っ張りでわがままな女だな」
ベッドの傍らにある鏡を覗き込み、呟いた。
「だが次はちゃんと姿を見せて話がしたいな。枢木卿は信頼できる人物だろうし。何しろ我が第二の母国、日本の人間なのだから。ツヴァイ、お前のこともきっと可愛がってくれるよ」
撫でてやるとツヴァイは返事をするようにまたひと鳴きした。
ローゼは微笑み立ち上がる。
「さあツヴァイ、長旅になるぞ。いつ枢木卿が訪ねてきてもいいように部屋を片付けねばなるまいな。…しかし突然この姿で現れて枢木卿を困惑させてもいけないか。…何かマシな服はなかったかな」
「にゃあう」
「あ、こらツヴァイ!慣れない場所なのはわかるが、あまり暴れてくれるなよ」
その直後だった。
列車の揺れとツヴァイの体当たりによって、テーブルに置いてあったマグカップが落下し砕けてしまったのだ。
「ああ…ったくツヴァイ、着替える途中の私に掃除をしろと言うのか?…仕方ないな、お前がケガをしても困るし…」
ため息を吐き出してしゃがみ込んだ。
幸い細かな欠片はなく、少しばかり注意して拾えばすむ程度の被害だった。
だが問題はその後である。
バタバタと足音が聞こえたかと思えば、突然扉が開きスザクが飛び込んできたのだ。
「アインス卿!?今大きな音が聞こえて……………………」
「枢木卿…」
ローゼは目を瞬かせ、ぼんやりと思った。
(…ああ、鍵をかけるのを忘れていた)
続く
**********
え、続くのこれ。
え、何このお風呂でバッタリ的なベタベタ展開
え、何これラブコメなの?
…もうなんか言い訳ができないのでしません←
久しぶりにこんな夢主書いたらもう楽しくて楽しくて。
たまには他ジャンルもええな。
ローゼは男になりたいわけじゃないです。
だから普段は普通に女の子です。
話し方が変なのはまた別の理由だと思う。考えてないけど。
あ、おじい様かな?
別にこれスザク夢じゃないです。
むしろスザクそんな好きじゃな(自重)
ギアスって大好きだったけど、悲しすぎて再放送も見なかったしそんなに詳しくないんだよな…
で、今回の劇場版に便乗。
うまく劇場版乗り切ればR2にも食い込めるんじゃね?笑
しないけど。
とりあえず目下の目標としてはジュリアス様とスザクにゲスいことをさせようと思ってた\(^o^)/
いちばんゲスいのは私\(^o^)/\(^o^)/
続き書けるようがんばるぞー。
大変お粗末様でした。
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プロフィール
性 別 | 女性 |
誕生日 | 7月24日 |
血液型 | AB型 |
しゃべり方好き!なんか好き!可愛いー!\(^o^)/
よくお話ししてくれる感じやけど、
ずっと聞いてたい感じっ(*´ω`*)
初っぱなはちょっと装ってが可愛い……
あかん可愛いしか言ってない(笑)
ほいでほいでまさかの続く!\(^o^)/
すごく気になる……スザクの反応みたい……!
ほいでほいでジュリ夢絡み見たい(^q^)www
げすいですって……!気になるじゃない←
なんかまとまらないコメントごめん!
失礼しましたー!!\(゜o゜;)/
ひいいもうお粗末さまでございましたぁぁああああああ(゜Д゜;≡;゜Д゜)
ローゼのキャラが予想以上に濃くて驚いています(`・ω・´)←
そしてまさかのスザクと距離が縮まるという…!
予想外のことばかりやらかしてくれるのである意味すごく扱いにくい娘となりました…。
映画の感じからすると一章から二章の末尾までずっと列車だったっぽいし、列車での出来事がすごく長いと思うわ(笑)
とりあえずジュリアス様に早くゲスいことさせたいんだが、その前にスザクにもゲスいことさせたい←
だってだってスザクは公式で女性経験が豊富なんだもの!
……すみません調子乗ってます。
こんなんにまでコメントありがとうございますー!!!