※全体図はイラスト置き場に移動しました。




「フリッピーも、頼ってくれていいからね」

君はそう言ってくれたけど、僕は本当に弱い人間だから、そんな弱い部分が知られて幻滅されるのが怖かった。
君を傷つける、苦しめるものから僕が守ろうと思った。強くなろうと思った。

でも、共に過ごしていくうちに、君の表情は暗くなっていって、辛そうで。
一体、何が君をそんなに苦しめてるんだと悩んだ。
そしてある日、耐え切れなくなった君が涙を流しながら小さく零した。


「これじゃ、他人と変わらないよ…」


その言葉で、他でもない僕が君を苦しめていたということに、やっと気付いた。
ごめん、ごめんね。
こんなに大切に思ってるのに。愛しい人なのに。僕は君を幸せに出来なかった。


すれ違うたびに結ぼれたは もう繋げない

【赤L1糸/RAグ FAあ】


そうして、君が居なくなった後の部屋で、

(あぁ、君の前でもこうやって泣ければよかったんだ…)

そんな簡単なことに、今頃気付いて、一人泣いていた。



唄へ紡げ、】様へ提出


補足⇒精神的に弱い軍人の支えになりたかった潔癖と、弱い自分を見せたくなかった軍人のすれ違い、みたいな。
同じ古着市の【Old Fashioned〜】で友達以上恋人未満な軍潔と悩んだんですが…結局、悲恋の方を選びました(苦笑)

素敵企画に参加させていただき、有難うございました!
ギリギリ提出になってしまってスイマセン…!