利用者のQOL(生活の質)を落とすことは実に簡単なのです。
体質的に排泄が頻回な利用者に対して、『さっき行ったばかりでしょ』と暴言を吐き我慢させたり、自力で立ち上がることが厳しくなってきたからとトイレでの排泄介助を面倒くさがりおむつをしてしまう、なんてことをすればQOLは下がります。
また、不穏状態が多く粗野な言動で手をやかせる利用者に薬を処方してもらい、生ける屍状態にする施設もあります。人の尊厳・命をなんだと思ってるのでしょうか。
まともに食事介助もせずに『喰いが悪い』と中断すれば、利用者は体力を落としADL(日常生活動作)が低下するのも当たり前です。
そんな信じられないことが普通に行われてる施設が残念なことに少なくないのです。
利益追求ばかりして、介護とは忍耐を要する命の現場、という意識をスタッフ全員が持っていない施設が多いのです。