新年を迎え、施設にもそれらしき飾りや、入居者さんによる「書き初め」が行われたりします。
もちろん、三が日は一日三食のうち、どこかにお正月らしい献立が入ります。
入居者さんは、目を丸くして、それから嬉しそうに、美味しそうに箸を進めます。
限られた予算の中で少しでも正月気分を味わって頂こうという、賄いさんたちの心尽くしの料理。
普段は残される人も今日ばかりは一生懸命召し上がっていました。
周りを見て落ち着きのない人も今日は料理を見て箸も進んでいました。
そんな光景を見ながら、あいにくの食事制限のかかってる方の寂しそうな顔。
私達介護職は、その様な人に励ましの声、労りの声をかけるのです。
『○○さんのは、○○が入ってますね、私もそれ好きなんですよ』等々。
『あら、これ私のよ』
そう言って食べ始める入居者さん、私達はそれをにこやかに見守るのです。
お正月は入居者さん皆さんが楽しめるようにしてさしあげたいですよね。