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インペリアルエッグ。


ただ今、ロマノフ王朝のインペリアルエッグの番組を見てるざんす。


途中から見てるのでよくわかんないんだけど、ロシアではイースターにたまごの形の聖人画を作って贈る風習があり、その皇帝による豪華版。大雑把な説明で、すまぬん。
しかも、間違ってるかもしれない。
↑だったら、説明しない方がマシだよ。


現在スイスにあるという2つのインペリアルエッグは、それぞれ宝石で飾られたたまごの中に、孔雀と白鳥が入っていて、ぜんまいを回すと羽を動かしたり、首を延ばしたり、する。
ぜんまいの位置は、子供の玩具なんぞとは違って、ちょっと見にはわからない。
ぜんまいを回して、なおかつ、ひかえめな位置にある、小さな金のボタンを押すと、孔雀がゆっくりと羽を広げる。

ため息が出るくらいに、優雅だ。


白鳥のインペリアルエッグは、皇帝から皇太后へのお祝いに贈られたという。


孔雀同様、ぜんまいを回すと、金に銀メッキを施した白鳥が、首をのばしてお辞儀をする。

女は、手のひらにおさまる、小さなものが好きだから、皇太后とおつきの侍女達は、息を詰めて白鳥の動く様子を見つめただろう。

『まあ、今お辞儀をしたわ!』

と、手を打って喜んだかもしれない。


すごいなあ。

ゴージャスで繊細で、お洒落で遊び心に溢れている。


つか、ハプスブルグの末裔とかゆう人が、インペリアルエッグの専門家として番組に出ていて、すごくおもしろい。
とあるインペリアルエッグがオークションに出たとき、イギリスの古物商が、あんまり値がつり上がるので、怖くて依頼主とずうっと手を繋いでいました、なんて話していて可愛らしかった。

ちなみに、最終落札価格は、6億。

古物商は、負けたものの、依頼主と震えて手を握りながら5億6千万円までは頑張ったそうです。


森まゆみの『女たちのシベリア鉄道』で、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世一家の、凄惨な最期を知った。

あまりにも無惨で、いたましい。


豪華なインペリアルエッグを見ながら、そのことがずっと頭をまわっていた。

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