NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』の今後の物語の鍵を握る新たな登場人物・キャストが発表された。
俳優の窪田正孝が主演を務める朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期[マッサン]の玉山鉄二以来、約6年ぶり。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田正孝)と妻・音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。
11月6日放送の第21週・第105回では、主人公・古山裕一が妻である音のために書き上げた「蒼き空へ」を、教会のステージで披露し、音が預けていた夢が叶う幸せな時間が描かれた。あらためて音楽は人々に喜びをもたらすと実感する2人だが、夫婦をとりまく登場人物にもまだまだ波瀾万丈な物語が続く。
新たに発表された新キャストは、鉄男(中村蒼)、浩二(佐久本宝)、華(古川琴音)にとって重要な存在となるキャラクターたち。裕一と音の一人娘・華は今後、病院で働くようになり、その病院に、ステージで骨折して入院するロカビリー歌手、霧島アキラ役で宮沢氷魚が連続テレビ小説初出演する。ギターを手に、笑みをたたえながら弾き語りするシーンも公開された。歌手役ということもあり、ドラマ初となる歌唱にも挑戦する。
このほか、[マッサン;2014年度後期][ひよっこ;2017年度前期]に続いて3作目の出演となる泉澤祐希が、福島で床屋を経営しし、息子が裕一の母校である小学校に通う、鉄男ともある関係がある三上典男役で出演。
また、[とと姉ちゃん;2016年度前期]以来の出演となる志田未来が裕一の弟・浩二が頻繁に訪れ支援している、ひそかに思いを寄せる、福島のリンゴ農家、畠山家の一人娘・まき子役で出演する。
◎第22週<ふるさとに響く歌>(11/9[月]〜11/13[金])あらすじ
作詞家として大成した鉄男(中村蒼)だったが、自らの暗い過去にとらわれ、家族を主題にした歌だけは書けずにいた。裕一(窪田正孝)はそんな鉄男に母校の校歌を一緒に作ろうと誘う。校歌が完成して福島を訪れた二人に思いがけない出会いが訪れる。
一方、裕一の弟・浩二(佐久本宝)はリンゴ農家を頻繁に訪れていた。実はその家の娘・まき子(志田未来)にひそかに思いを寄せているのだが、彼女は戦死した恋人を忘れられずにいた。
▽泉澤祐希コメント
久しぶりの朝ドラ出演ということで、ワクワクと緊張が入り混じった気持ちでした。出演シーンは多くはないですが、芝居どころのある役なので台本が来てからひたすらせりふを染み込ませました。
「ひよっこ」(2017年度前期)でもそうでしたが、やはり方言のある役は面白いです。典男という人物が、関わる人達にどのように作用するのか注目してほしいです。
▽志田未来コメント
もう終盤に近づいてさらに盛り上がりを見せている「エール」に出演させていただけると聞いて、どんな役なんだろうと、とてもワクワクしました!
まき子は、家族に愛されて大切に育ててもらった一人娘という印象を受けました。音さんのせりふにも「まき子さんがいると明るくなる」というものがあったので、常に笑顔でいる!ということを意識して演じました。
現場では窪田さんや二階堂さんはじめ共演者の皆さまが優しく接してくださり、楽しくまき子を演じさせていただきました。
▽宮沢氷魚コメント
朝ドラ出演は念願だったので実現して本当にうれしいです。途中参加ということで少しプレッシャーはありましたが楽しく自由に霧島アキラを演じることができました。
コロナで世の中が少し窮屈になっている近頃ですが、「エール」そしてアキラを通して少しでも皆さんに笑顔と笑いを届けられたら幸せです。
▽土屋勝裕(制作統括)コメント
・泉澤祐希について
苦労して床屋を開業して、地元に根付いた商売を家族のためにコツコツと続けているとても真面目な男というイメージに、ぴったりだと思いオファーしました。
・志田未来について
福島でリンゴを作っている農家の娘という雰囲気にふさわしく、芯の強さを感じられる俳優さんにお願いしたいと思い、オファーしました。
・宮沢氷魚について
英語も話せて、歌も歌えて、イケメンで、でも、ちょっと抜けてるところもありそうな、愛すべきロカビリー歌手の役ということで、ぴったりだと思いオファーしました。