俳優・神木隆之介主演で人気漫画を実写化する映画『3月のライオン』の第2弾キャストが発表され、プロ棋士・島田開を佐々木蔵之介が演じることがわかった。主人公・桐山零を演じる神木と同様に、実写映画化発表後に原作ファンからネット上でキャスティングを熱望されていた佐々木サンは「ご期待に応えられるのか、島田八段のごとく胃がキリキリ痛んでおります」とコメントを寄せている。
中学生という異例の若さで将棋のプロとしてデビューし、東京の下町に一人で暮らす17歳の棋士、桐山零(神木隆之介)。幼い頃に両親と妹を交通事故で亡くし、孤独を抱え、来る日も来る日も、すがりつくように将棋を指し続けた。そんなある日、同じ下町に住む川本3姉妹と出会い、将棋盤以外の“自分の居場所”を見つけていく。激しい才能と激情がうごめく棋士たちの生きる将棋の世界と、陽だまりのような川本家の食卓。数々の対局とあたたかな人々との交流を通じ、零は棋士として、人として、ある覚悟を決めていく――。
原作は、羽海野チカ氏の同名漫画『3月のライオン』は、中学生でプロデビューした17歳の棋士・桐山零と、川本家の3姉妹の触れ合いを描いたマンガ。映画は、ある日同じ下町に住む川本家の3姉妹と出会った零が、数々の対局と温かな人々との交流を通じて、棋士として、人として、ある覚悟を決めていく姿が描かれる。原作は2007年7月から[ヤングアニマル;白泉社]で連載されており、11年に[第4回マンガ大賞2011]と[第35回講談社漫画賞]、14年には[第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞]を受賞。プロ棋士の先崎学九段が監修、監督は[るろうに剣心]シリーズの大友啓史監督が務める。
全キャスト合わせてこれまでの主演映画総数は50作品を超える、まさに主役クラスだらけのそうそうたる豪華メンバーが出演する。
新たに発表されたのは、零を将棋研究会に誘う島田開八段役の佐々木蔵之介のほか、周囲に凄みを利かせる強面な棋士・後藤正宗九段役の伊藤英明、史上4人目の中学生プロとなり、21歳で最年少名人に就位し史上初7大タイトル制覇など棋界の歴史を塗り替え続ける才棋士・宗谷冬司役の加瀬亮、三月町に住む零が出会う川本家3姉妹の長女で、亡き母に変わって妹たちを支える・川本あかり役の倉科カナ、次女・川本ひなた役にNHK連続テレビ小説[あさが来た]で注目を集め、今回500人ものオーディションを勝ち抜いた清原果耶、三女・川本モモ役の新津ちせ、和菓子屋を営む3姉妹の祖父・川本相米二(そめじ)役の前田吟、幸田家の長女でプロ棋士の父の関心を奪っていった零に対して、愛憎半ばする感情を抱いているという美しくも気性の激しい零の義姉・幸田香子役の有村架純、零の実父の友人で、零を内弟子として引き取ったプロ棋士・幸田柾近役を[プラチナデータ;'13]以来の大友組となる豊川悦司が演じる。
なお、今秋からは[<物語>シリーズ]などを手がけた新房昭之監督とアニメ制作会社[シャフト]の制作によるテレビアニメもNHK総合で放送される予定。
▼佐々木蔵之介コメント
映画『3月のライオン』に参加させて頂くことを、心より光栄に思います。私が演じる島田開八段は、原作の漫画でも、とても魅力的な人気あるキャラクターの一人です。羽海野チカさんの、原作ファンの皆様のご期待に応えられるのか、島田八段のごとく胃がキリキリ痛んでおります。劇場公開、楽しみにしてください。
▼伊藤英明コメント
繊細さと豪快さを持った、憧れの大友組に参加できる喜びを感じながら、今回初めて棋士の役を演じさせて頂きました。
対局の場面をやっていくうちに、ただ将棋を指すだけではなく一手一手に意味と感情があり、男と男の勝負の世界にどっぷり浸かっていくのにゾクゾクしました。
▼加瀬亮コメント
将棋の撮影は思ったより過酷で、スタジオの食堂で食券を渡す時に人差し指と中指で挟んで渡してしまうくらい疲れています。
▼倉科カナコメント
原作はずっと読んでいて、もし演じるなら、いつかは「あかりさん」を演じたいなっと思っていたので、お話を受けてとても嬉しく、ただ、とてもプレッシャーに感じました。
でも、そのプレッシャーを糧にして、楽しみながら演じたいと思います。
▼清原果耶コメント
原作を読んだ時に“どうしてもひなたになりたい”と強く思い、オーディションを受けました。
今、キャストやスタッフの皆さんと楽しく撮影をさせて頂けていることがとても嬉しいです。
自分の中に強い芯を持っているけど、どこか儚い。そんなひなたを私なりに精一杯演じたいと思います。
▼前田吟コメント
大友監督の作品では、いつも俳優陣が生き生きとしている印象があります。
今回初参加の大友組で、生き生きとしている「川本相米二」を是非皆様に見ていただきたいです。
▼有村架純コメント
今回は今までに演じた事のない役柄に挑戦し、毎回密度の濃い撮影でした。
何度も何度もテイクを重ねて作られていくシーンが不思議と心地よくて、まだまだ役を演じていたい思いでした。
一人一人の葛藤や想いが将棋を通して描かれている人間ドラマだと思います。
大友組、素敵な共演者の方々の中に自分も仲間入り出来た事が本当に嬉しいです。
私も全編早く観たいです。楽しみにしています。
▼豊川悦司コメント
久しぶりに大友作品に帰ってこれて、とても嬉しく思っています。
孤高な男達の静かなる決闘の世界に、神木君とどっぷり浸りたいと思います。
▼大友啓史監督コメント
将棋のシーンを撮る毎に、それは盤上の闘いだけではないことに気づかされる。
棋士たちが丸ごと背負った人生の、ゴツゴツと音を立て、神経がささくれ、骨が軋むようなぶつかり合い。そんな棋士たちの世界に近づくために、各々が背負った人生が香ってくるような、そしてその人生がまったく違う価値観であることが匂って来るような、多彩なキャスティングを目指しました。
異種格闘技戦の如き、個性豊かなキャストによるぶつかり合いを日々楽しんで撮影しています。映画「3月のライオン」、どうぞご期待ください。
映画『3月のライオン』は、前編2017年3/18(土)、後編2017年4/22(土)より全国東宝系にて公開。