【養生気功アドバイザー養成講座《10日目》】


 〔養生気功アドバイザー養成講座〕もいよいよ最終日になりました。
 これまで功法としての〔養生気功フルヴァージョン〕と、それに必要な貫気法や採気法、周天法の訓練、それに丹田と〔ふぁんそん〕、〔空〕の体感などを味わいながら坐る菩薩静功などを練習してきました。
 そして、最後の功法は、タントウを組み合わせた霊元功という作品を学びます。
*タントウのタンは〔站〕と書き漢字は有るんですが、トウは〔木〕へんに〔庄〕と書き、変換する漢字がありませんので、カタカナでタントウとかトウとかと書いています。


?、功法を学ぶ

11、霊元功

 霊元功は東洋医学の概念である五行説や天人合一思想を背景に作られていて、五つの形のタントウを昇降開合によって繋いでいく功法です。
 五つの形の名称は、
・自然トウ
・猿人トウ
・天元トウ
・地元トウ
・人元トウ
の五つです。

《準備》
 足を少し広めに開いて立ち、両手は体側に垂らしておきます。
*自分が無理なくタントウできる足幅にして下さい。


《功法》

?(自然トウ)
 丹田の気が膨らんできて、両手が左右に丸く押し広げられ、両手で大きな気のボールを抱えているような感じで立ちます。
*峨眉内功の〔太陽の気の採気〕の?と同じです。

?(昇降開合)
 膨らんだ気の外側を撫でるように両手を前に回した後、昇降開合を行ないます。
*但し、開合の動きは、掌を外に向け気を分けるような感じで左右に開き、掌を向かい合わせにして気を集めるように戻してきます。
*拉気(ラーチー)ではありませんのでご注意を!

?(猿人トウ)
 昇降のような感じでみぞおちの高さ辺りまで両手を上げた後、腋の下の空間を含め腕の下の気のボールの上に両手を載せるような感じで掌を足の付け根辺りに向けます。
 両肩はやや前に出ていて如何にも猿から人になりたての猿人のような感じで立ちましょう。

?(昇降開合)
 両手をラクに下ろした後、昇降開合をします。

?(天元トウ)
?→昇降のように両手を肩の高さに上げた後、上に丸い弧を描くような感じで両手を肩の前に近づけながら掌を前に向け、そのまま真っ直ぐ前に両手を伸ばし、水平線(地平線)の向こうに出たばかりの太陽の気を受けます。

?→しばらくしたら両手を左右に開きながら掌を上に向け、天(空)の気を受け止めるようにして立ちましょう。
*両手は肩の高さより上げて、やや前に出します。

?(昇降開合)
 両手を顔の前に戻してから下ろし、昇降開合を行ないます。

?(地元トウ)
?→掌を上に向けて脇腹の横に引き寄せながら肘を張って指先を脇腹に向け、そのまま指先を後ろに向けるようにして手の甲側から外回しの感じで腹の前に持って行き、指先が向かい合わせで掌を下に向け、腹の前で大地からの気を受け止める(気の上に両手を載せる)ような感じで立ちましょう。

?→掌は下向きのまま、両手とも脇腹の横に動かし、指先を前に向けて、空気のお風呂に入って、腰湯で掌を浮かべたような感じで立ちましょう。

?(昇降開合)
 手首をゆるめ、両手をラクに前に垂らして昇降開合をします。

?(人元トウ)
 地元トウの時と同じような感じで両手を胸の前に回し、3円式タントウ功のような形で立ちましょう。
 親指と人差し指で円を作り、他の指は垂らして、掌を両胸の間に向けます。

?(昇降開合)
 両手をラクに下ろしてから昇降開合をします。

?(猿人トウ)
 再び?の猿人トウで立ちましょう。

?(昇降開合)
 両手を下ろしてから昇降開合です。

?(収功 スォーコン)
 地元トウや人元トウのような動きで両手を腹の前に回しながら、大きく気を集めるような感じにしてから両手を下腹に近づけ、両手を重ねて関元に当て、しばらく意守丹田をして終わります。


◆次回からは、そのほかの功法や癒やしの技を載せていきますね。