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【二日目】・2

【二日目】・2

養生気功/鳥の舞


  「今から練習する鳥の舞は、白鳥の舞を舞うダンサーにでもなったつもりで、やさしく、やわらかく、しなやかに舞うようにしてみて下さいね。」
 私は養生気功フルヴァージョンの中の二つ目に当たる鳥の舞に練習を進めた。
 「みなさんが話されていましたように、養生気功の動きは、動きと呼吸を一つにし、呼吸を円のように滞りのない、ゆっくりした滑らかな呼吸にし、それに合わせて動きをしなやかにしていくように練習することがポイントになりますが、それは、気の巡りを手足や胴体の中で滞りなく巡らせていくためには、しなやかで滑らかな動きが必須になるからなんですよね。」
 私が言うと、薬膳の楊さんが、
「動きに合わせて呼吸をすれば良いのか、呼吸に合わせて体を動かせば良いのか、どちらが良いんでしょうか?」
と訊いてきた。
 「気功では、練功に必須の調身、調心、調息という三要素を一つに合わせて、得も言われぬ心地よい境地、入静の境地を体感していく訳ですが、そ5ためには、この「鳥の舞の練習の中で、動きと呼吸を一つにしていくことが大切なんですが、楊さんの質問にお応えしますと、そのどちらとも言えないんですよ。
 動きに呼吸がついて行っているようでもあるし、呼吸に動きがついて行っているようでもあるんですね。」
 「先生の昇降開合の動きを見ていると、動きと呼吸が別にあるんではなく、動いている姿そのものが呼吸しているように見えるという感じなんですが、本当に動きと呼吸の区別が無いんでしょうね。」
と、翔君が
言った。
 すると、
「僕も早くそんな動きが出来るようになりたいです。」
と、健太君が続いた。

●ここからは実習です。 

?、練習

【準備】
・足を肩幅に開いてラクに立ちましょう。

1、一の鳥

・両手を軽く伸ばし、手首をゆるめ、指先を垂らしたまま、ゆっくり息を吸い入れながら前から頭上に挙げ、ゆっくり息を吐き出しながら膝をゆるめ、両手を横から降ろし、自分の呼吸に合わせて、この動きを5〜10回ほど続けましょう。

2、二の鳥

・息を吸い入れつつ腰を左に捻りながら左手を前から挙げ(右手は30?ほど離して下腹に向け)、続いて、息を吐き出しつつ左手を後ろから降ろしながら腰を元に戻し、その動きを左右交互に5〜10回ほど繰り返しましょう。

3、三の鳥

・同じく腰を左右に捻りながら、両手を前から挙げていき、前後に開くように降ろして左右交互に繰り返しましょう。

4、四の鳥

・一の鳥の逆の動きで、両手を後ろ横から上げて前から降ろしましょう。

【収功】
・最後におなかの前で気のボールをつくり、その後に両手を下腹に重ねて当て、下腹の中の感覚を体感してから終わりましょう。  

?.注意点

 動きは単純ですが、次の点に留意して行なって下さいね。

(1)両手を横から降ろす時に、軽く膝を曲げ、体も沈めるようにします。
(2)息を吸いながら足の裏で床を踏みつけるようにして、その力で骨盤が上がるようにしてみて下さい。
(3)軽く体を沈める時、上半身は垂直のままにし、体が前後に倒れないように気をつけましょう。
(4)腕は棒状にしないで、釣り竿のように、しなやかにし、前から挙げる時は肘で引き上げながら、腋の下や腕の下に空気を感じ、手の甲や爪で前の空を撫でるように挙げ、横から降ろす時は、胸や肩の力を抜き、肘から降ろし、掌や指の腹で横の空を撫でるように降ろしてみ
ましょう。

静観塾【一日目】・1

【一日目】・1

様々な分野の人たちが


「養生気功塾」に集まった人たちを紹介しよう。

まず、太極拳をしている健太君だ。
彼は、三年ほど、週に一度、太極拳の教室に通っていて、初段だそうである。
二人目は、鍼灸師の慎二君だ。
彼は鍼灸マッサージ院を開設していて、院長さんで、鍼灸歴は10年になるらしい。
三人目は、ヨガのインストラクターをしている香代さんだ。
彼女は、幾つかのスポーツジムで働いており、ヨガ歴は20年近くになると言う。
四人目は薬膳教室をされている楊仙さんだ。
彼女は薬膳教室を開きながら、漢方も勉強中で、中医学にも詳しい人だ。
最後は、お坊さんの翔君だ。
 彼は、父親がお寺の和尚さんで、自分もその寺を継ぐために仏道修行をしていると言う。
気功の仲間や友人とも言えるような分野の人たちが「養生気功」を修得し、それぞれの分野で役立て、普及してくれるのは嬉しい限りだ。
彼や彼女たちが何故に「養生気功塾」に参加し、何を求めているかは、彼らの口から聞くことにしよう。
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