愛しの白い丸

ギャンブル一家に育ったマイケル（パトリック・クーポ）は、一攫千金を夢見て競馬に興じる人生を送っていた。しかしその過程で借金ができ、どうにも首が回らなくなる。途方に暮れたマイケルはあらゆる手を尽くしてみるが―…。

「普通の人間は賭けごとにのめり込むんじゃなく楽しむのに。俺は馬を楽しむんじゃなく、馬で身を滅ぼしてる」

ギャンブルによって人生を狂わされる男のヒューマンドラマ。


ギャンブル依存症というのは薬物依存と同じで、やめようと思って簡単にやめられるものじゃない。
そうとわかっていても、冷めた目で見てしまう。こんなことばかげてる。
ギャンブル（そして競馬）に興味のない人には、この話のおもしろさはわかりにくいのでは。

別に、漫画とかならいいんだで。勝ってるんだしさ。それに漫画でギャンブルにのめり込んでいる人のほとんど、家族いないでしょう。家族いないんだったら別に好きなことやってていいねんで。

でもこの主人公は違う。
身重の奥さんを抱えてる。しかも結婚して１０年経ってる。彼女たちを大事にしたいと思ってる。
その状況でギャンブルがやめられないなんて、ばかげてると思っちゃう。
いつかいつかいつか―…そしてズルズルと続けてしまう。こんなのって変だよ。


ジョシュ君はマイケルの向かいの家に住むスケボー少年・ジョーイ役。
出番は少しですが、まだあどけないジョシュ君が見れます。
２０ドルを貰ってニコっと笑うジョシュ君…かわゆす

しかしジョシュ君、素直な役をやってもどこかふてぶてしいｗなんか生意気げｗｗごめんねｗｗｗ
こういうの見ててもやっぱりスティーブだな〜と思う。ジョシュ君のダレンとか想像つかないわ。日記つけなさそうだもんｗ

ニューヨークに住むゲイブ（ジョシュ・ハッチャーソン）は１０歳の小学生。両親は離婚を控えていたが、友達と遊んだり、父親とアメフトの練習をしたり、問題はあったが充実した生活を送っていた。
そこに変化が訪れる。空手教室で親密になったローズマリー・テレスコ（チャーリー・レイ）。彼女とは幼い頃遊んだこともあったし、学校も一緒だった。その彼女が唐突に恋の相手になる。

「ニューヨークのおしゃれなラブストーリーが聞きたいなら他をあたって。本当のラブストーリーしか話せないから」

一人の少年の初恋を描いたファミリームービー。


うーん、おもしろかった！
最初はあまり気が乗らなかったんだけど、見ているうちにいつの間にか主人公を応援していました。
子供が主人公のお話だけど、私たちも通ってきた道だからやっぱり共感できるんですよね。初めて手を繋ぐどきどきとか、キスのタイミングはどうしようとか、小学生の頃に男子と女子の間に下りる鉄のカーテン（笑）とか。誰でも心当たりがありますよね。
私はここまで恋愛に一直線になったことはないけど、ゲイブの一生懸命な様子は見ていて好感も持てる。私たちも、こういうひたむきさをいつまでも持っていたいね。見習いたいよ。

話としては切ないところ、辛いところもあってほろりと来るんですが、要所要所でコミカルに演出してくれるので笑えるし、楽しい！
絶対見て損はないと思う。大人でも子供でも楽しめるよ。

難点はマニアックらしく普通のレンタル店には置いてないこと。私は仕方ないので中古を購入したんですが、おそらく他の地域でもレンタルで置いているところは少ないでしょう。
似たようなタイトルの『小さな恋のメロディ』は、どこにでも置いてあるんですけどね。


かなり良かったのでおすすめです。
この映画がデビュー作のチャーリー・レイも、かわいらしくて良かった！

また、ゲイブの母親役で『セックス・アンド・ザ・シティ』のシンシア・ニクソンも出演しています。

ジョシュ君はこれが映画初主演かな。まだぎこちない感じですね。
でも恋愛で一喜一憂する表情がかわいらしくて良かったです。
９０分とコンパクトな作品だけど、見ごたえありますよ！

タイトル画面で本編再生をクリックすると出るジョシュ君の演出もいいです。かわいい。