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ロックオン追悼ヒロイン独白。※ネタバレ死ネタ注意

わかってたんだ、彼がどんな人か。

わかってたんだ、誰よりも、私が、一番。


ティエリアを庇って負傷したときに、無理にでも再生治療カプセルに押し込んでしまえばよかった。
(彼が大人しくしているはずがないことぐらいわかってたけど)

――――だけど止められるはず、ない。

彼の想いを知っているから。

彼の無念を、知っているから。

『――――死なないで』

送り出すことしかできなかった私を殺してやりたい、ほどに私は。

『―――大丈夫だ。…俺のかえる場所はお前だから。』

――――ああ、決して死なないとは言わないんだね。

一人にしないって言ったくせに。

「―――うそつき…!本当に、ずるい人…!」




君は僕の前から消えてしまった
(いかないで行かないで逝かないで)

最後に触れた貴方の温もりが、消えない。




******
今頃ロックオン追悼。
そして鬱。←
思い出したら悲しすぎてまとまらなくてぐっちゃぐちゃになった。←

《title by【確かに恋だった】》

キミはガンヲタ。シリーズ第一段。

今更どうしようもない話だ。

私が生まれたことも、
私が死んだことも、
私が幽霊になったことも、

私がトリップしてモビルスーツに取り憑いちゃったことも。


『どうしようもないことだと思いませーん?グラハムさーん。』

「ああ、そうだな、アカネ君!」

ねーっ、と仲良く二人揃って首を傾げてみせると、カタギリさんはこめかみを押さえていた。

「君たちいつの間にそんな仲良く…って言うか幽霊だなんてそんな、非科学的なさぁ…」

「ついさっきだ、カタギリ!」

いっそ清々しいぜ、グラハム・エーカー。

『いやー、私もまさか幽霊なんぞになった挙げ句、トリップしてフラッグに取り憑いちゃうだなんて思いもしませんでしたよー』

確かに非科学的もいい所ですよねあっはっはー!と笑い飛ばしたら、君、なかなか強者だね、と返されました。


ヲタクに人種は関係ない。
(モビルスーツは好きかと聞かれたので大好きです!と答えたら仲良しになりました。)

なんてどうしようもない。





*********
白星がハムの人好きすぎて本当にどうしようもない話。

遥か4連作【Singing to sky】一話後半


『…ないてるの?』

薄暗い世界に、光が差し込む。

『だいじょうぶ。』

小さな手が、触れた。

『もう、ひとりじゃないよ』

救われた、気がした。



【Singing to sky】
〜はじまりのうた・後〜



目が覚めたら、知らない場所にいた。

「(どこだ、ここ)」

何時ものように自分の部屋で眠ったはずだったのに。

「(…いつもの夢じゃない。)」

残念だ、と思いながら体を起こせば、着物のようなものを着ていることに気付く。

「―――目は覚めたかい」

「…!」

急に声をかけられて、驚いて振り替えると、えらく元気そうなおばあさんが立っていた。
おばあさんと呼ぶのも憚られそうなくらい若々しい。

「(…なんか、ピンクい。)」

体制を整えようと左手をつくと、びりっ、と激痛が走る。

「い…っ!?」

「こらこら、急に動かすんじゃないよ!…あんた、森の中で狼に襲われて倒れたこと、覚えてるかい?」

森?おおかみ?一体何の話だ?
――――――と思ったが、不意に思い至る。

「………………あ。」

――――狼。
そう、狼だ。
急に襲われて、それで―――

「あー…」

「思い出したみたいだね?」

「…はい」

視界がブラックアウトした所まで思い出した。

―――となると、この初老の女性が助けてくれたと言うことだろうか。

礼を言うべきか否かと考えたが、とりあえず危害を加えられるような雰囲気ではないので現状を確認するのが先だと思いながら口を開いた。

「ここは、」

「ん?」

「ここは、どこですか?」

おそらく、自分の居た所じゃないことだけは分かっていたから、聞く。(だっておばあさんの服はどうみたってファンタジーだ)

「ここは橿原。豊葦原の王がおわす所だよ。」

かしはら。
とよあしはら。
―――――あの子のいるところ、だ。

「…そっ、か。」

ならば、これは自分の願った故か。

ただ、あの子を守りたいと思ったが故に、自分は―――

「…あんた、」

不意に静かに声をかけられて顔をあげる。
そこには、面白いと言わんばかりに口を歪めて笑う姿があった。

「…あんたの名は?」


「――――藤原、茜。」





――――それが、最初。




********
…なんてぐだぐだなんだこれ。
もはや夢じゃない(´Д`)←
ピンクのばーちゃんと言えばあの人ですwww←
このあとヒロインは岩長姫のばーちゃんに弟子入りしてメキメキ力をつけていきます。
ちなみにヒロインは眠っている間に夢を渡って魂だけ豊葦原に来ているので、身体は現実世界にあります。

遥か4連作【Singing to sky】一話

生きなければならない。

どんなに失望しようと。

どんなに絶望しようと。

わたしはまだ、生きなければならない。



【Singing to Sky】
〜はじまりのうた・前〜



未だに何故自分がこんな状態にあるのかなど、これっぽっちも理解していない。
ただ、まずい状態であることだけはわかっていた。

今は、それで十分だった。


グルル…と言う低い唸り声がいくつも自分の周りを取り囲んでいる。

はじめは野良犬かと思ったが、どうやら、狼のようだった。

「(…犬じゃなくて、狼。)」

動物園くらいでしか見たことがないぞ、などととりとめのない、今の状況にはあまりにも不釣り合いなことを考える。

狼たちは、自分に襲いかかってくる気満々であると言うのに、だ。

「…ふぅん…」

わたしを、食べようって言うのか。

ギラギラと、狼たちの瞳が揺らめく。

獲物を狙う、獣の気迫。

平和に生きている子供に向けられるには不似合いな、それ。

純然たる生に対する渇望からくる―――強烈なまでの、殺意。


だが、それを正面から受けてなお――――退くつもりなど、なかった。

「…弱肉強食、だっけ。」

強いものが喰らい、弱いものが喰らわれる。
それは紛れもない自然の摂理だ。
故に世界は連鎖し、循環し、廻る。

自分が、子供らしくないことを考えていることぐらい、わかっている。

だが、それすらどうでもいいことだ。

「お前たちを喰らうつもりなどないけれど」

喰らわれるわけにはいかなかった。

「――――こんな程度のことで」

わたしはまだ―――――


微動だにしないことに焦れたのか、一匹が大口を開け飛びかかってくる。

「…っ!」

とっさに左腕を体の前に掲げて防御する。
喉笛に喰らいつかれれば終わりだと、本能的な直感でなぜかわかっていた。
いわゆる、“肉を切らせて骨を断つ”。

左腕から嫌な音が、した。

「…っこの程度のことでっ!!」

喰らいついたままの狼の鼻っ面に向かって、渾身の力を込めて思い切り拳を叩き込む。

「死ねるかぁっ!!」

容赦なく入った拳によって地面に叩きつけられた狼はギャンッ!という短い悲鳴をあげた。

「…はぁっ!」

左腕は激痛が走り、悲鳴をあげているのがわかるが、あえてそのまま見ないフリをして起き上がりかけていた狼の腹部を蹴り飛ばす。

見事に命中し、宙を舞ったその狼の体は、見事に群れの中心付近に落ちた。

「死ぬわけには、いかないんだ…!」

失せろ、とだけ込めて、狼たちを見据える。

動物、というのは、人間などより余程聡い。
感情を読み取るのだ。
怯えや恐怖、諦めといった、負の感情は、特に。
それは、獲物へつけ入る隙となるからだ。
だが、逆に、こちらが強者であることを知らしめてやれば、歯向かうことはない。

静かに見つめあっていたが、しばらくして、狼たちは去っていった。

「――――あ、」

それを見届けた瞬間、急に、身体から力が抜けて。
その場に崩れた。

――――血を、失いすぎたのだ。

噛まれた左腕は真っ赤に染まり、地面は赤黒いシミが広がっていた。

「…あー………」

人体って、三分の一血液が流れ出ると死んじゃうんじゃなかっただろうか。
本当にそうだったらこれ結構ヤバイな、などと他人事のように思う。

さっき狼と対峙していたときの必死さが嘘のように冷静だった。

―――――だって、死ぬこと自体は怖くないんだ。

どうせ人はいつか死ぬ。
それが遅いか早いかの違いだけだ。
だから、死ぬのは怖くなかった。

わたしが、思っているのは、

悲しませたくない。

泣かせたくない。

―――それだけだ。

「―――ひめ。」

小さく――――本当に声にならないくらい小さく、呟いた。
自分よりも小さな、心優しいあの子は、きっと泣く。

それだけは、イヤだった。
「死ねない、よなぁ…」

だって、あの日誓ったのだ。

――――救われたあの日、小さな君を、護るって。


「―――…ちひろ」

どうせなら、君のために死にたかった――――


そこで、わたしの意識は闇に呑まれて、消えた。




*****
言っときますが、ヒロインはこれでも10才です。
いや、マジで。
…重たい子ですんません。

バージル前提DMC夢。


「Nice to meet you,Mr.Dante?」

それとも、Good bye の方が良かったかしら。
にこりと笑んで言いながら右手に構えたリボルバーのトリガーをひく。
タァン、という音が一つフロアに響いて、続けてさらに二つ、三つ。
炸裂した薬莢の火薬の臭いと、飛び散った血液の匂いが充満した。

「―――残念だわ、やはり“これ”で終わってはくれないのね。」

すごく、残念。
言いながら硬質なそれをぽい、とその辺に放り投げて倒れたまま動かないダンテを見下ろす。

「…起き上がるのに手を貸して差し上げた方が良かったかしら?」

「―――ノーサンキュー、だ。物騒なお嬢さん?」

「あらそう?でも折角だもの――――手伝わせて頂戴。」

まだダメージから回復し切れてないのかぼんやりした焦点のままのダンテを勢い良く蹴り飛ばす。

「―――――ぐっ!」

既に人の身でない私にとって魔力を上手に使えば成人男性を吹っ飛ばすことぐらい可能だ。
壁に叩き付けられたダンテが、呻く。

「―――変な気分。」

ゆったりとダンテに近付いて、立てないように頭をブーツで踏み付ける。

「顔だけそっくりってのも考えものね。」

「―――同じ顔でも、俺は初対面だぜ?…野郎を踏み付けるなんて随分ハードな趣味してんな」

「それを許容するアナタもなかなかイイ趣味してると思うわ」

意外に気が合いそうね?
ニコリと笑んで、踏み付ける足に少し力を加える。

「ぐ…ッ!」

「だってバージルじゃこうはならないわ。―――アナタもよく知ってるでしょう?Mr.ダンテ?」

「―――ダンテでいいぜ、女王サマ?」

「イイ具合に俗っぽいようね、ダンテ。嫌いじゃないわ、そういうの。―――でも、ダメ。」

踏み付けていた足をひいて、次の瞬間―――凶悪なまでに魔力を込めた蹴りを放った。
ダンテが、宙を舞う。

「―――バージルに軽蔑されたくないから遠慮するわ。」

私、彼にベタ惚れなの。

「今からでも良いから退いてくれないかしら。―――私達は、どうしても魔界へ行かねばならないの。」

本当は出合い頭に終わってしまうのが一番良い形だったのだけど、かなわないことなどわかっていたことだった。

「――――ハッ!そいつは残念だ!」

起き上がったダンテが、背負った長剣を構える。
「兄貴とのランデブーを邪魔しちまった、って所か?―――あんたにゃ悪いが、俺はあいつが気にらねぇ。」

折角の美人はあいつのカノジョ、らしいしな。
そうやっておどけてみせるダンテに隙は、ない。

「そう―――アナタ自身は嫌いじゃないわ、でも」

あの人の邪魔をするのなら――――容赦はしない。

戦いの火蓋は切って落とされた。




それはただ一つの愛のために
(誰に何と言われても私は)





***
この間の兄夢の続きみたいなもん。
多分テメンニグル内のどこか。(アバウト
DMC夢は白星の趣味で基本兄前提。
ダンテェィはドMだといい。(ただの願望
だってあいつ刺されても全然気にしないし…!
兄ちゃんがドSだから丁度良いんだよ。
そして起こすの手伝おうかとか言っておきながら蹴飛ばして踏み付けるヒロインも普通にS。
…白星にMなヒロインは難しいよ。
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