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将臣夢おまけみたいなの。

【話聞いた後はじめて有川家に行った時のリアクション】

扉を開けると、そこは美形だらけでした。
「………………」
「……たつき?おーい、止まってんぞ。」
「…ジャニーズ事務所か!」
「違います。」
「は…っ!有川タレントプロダクション、略してアリプロ!!」
「それはねぇだろ、いろんな意味で。」
「ははははは、二人共、ナイスなツッコミありがとう。」
でもね、あたしはツッコミきれないみたい。
話には聞いていたが想像を遥かに超えている。
「なにさぁ、この美形集団…っ!」
眩しい!眩しすぎる!
「たつきちゃんがそこまで言うの珍しいね。」
「望美…アンタこそ、間違いなく麻痺してるな。」
つくづく思う。
慣れって恐ろしい。





***
…って感じ(笑)
アリプロ言いたかっただけ(笑)

リク夢だったんですよ。

昔、考えたことがある。
“私”の“心”は本当に在るのか。
“私”の“心”は欠けているのではないか。
“私”は本当に“私”なのか。
“私”の“心”はちゃんと在るのか。
“私”の“心”は欠けているのではないか。
その時は――私の悪い癖だが――途中で面倒になってしまって結論を出す前に考えることをやめてしまった。
けれど、いつからか、気がつくと何度もそれを考えている自分がいた。
馬鹿の一つ覚えのように考えてはやめて、考えてはまたやめるのだ。
“私”は“私”だとわかってはいるし、口にもする。
だが、“私”を“私”だと証明するモノは何処にもない。
そして、“私”が“私”ではないと証明するモノも何処にもない。
解けない疑問は、不安と疑心を呼ぶ。
―――“私”は“誰”だ?


00.始まりの予感


景色が左右に吹き飛ぶように流れていく。
目の前を走り、立ちはだかる鈍く光る不定形のモノを斬り捨てて行く“彼”と共に、“私”は息を切らせて走っていた。

――逃げ切らなければ――

それだけが、漠然と頭にある。
今自分を突き動かしているのは、焦燥感と“彼”への絶対的な“信頼”だった。

「さあ、急ごう!」

「うん、ミッキー!」

“彼”――ミッキーに答えた刹那、急激な浮遊感に襲われる。

「――!?」

そして“私”は下に叩き付けられ、意識を手放す寸前、“彼”が剣を一閃させるのを見た。




「――…とゆう夢を見たのだよ、オネェサン。」
12月24日、クリスマスイブだと言うのに――お互い今時の女子高生としてはどうかと思うのだか――我が家に遊びに来ていた友人に、どう思う?と尋ねれば、至って真面目に返された。

「お前、誰かの“ノーバディ”なんじゃないの?」

「…はい?」

なんだそりゃ、と聞き返せば『U』の敵だよ、と教えてくれた。

「あ〜…『キングダムハーツU』?」

「そう!」

にこにこと笑いながら頷いた友人は、実に満足気だった。

『キングダムハーツU』と言うのは、今、彼女がお熱のゲームのことだ。

もっとも、彼女がプレイしているのではなく、弟君がやっているのをずっと見ているらしいが。
そういえば、我が弟も絶対やる!と意気込んでいた気がする。
―――まぁ、そう言う私もプレイする気は満々だが。

「“ノーバディ”はね、“誰でもない者”って意味なんだって」

“ハートレス”になっちゃった人の抜け殻…心のない身体が意思を持ったもの?
なんだってさ、と友人は自信なさそうに説明してくれた。
そして“彼”―――ミッキーが斬り捨てた不定形のモノも“ノーバディ”ではないかと彼女は言った。

「“ノーバディ”…“Nobody”…ねぇ…。」

――“心”を持たない――“心”のない、“抜け殻”。

「………。」

「ソラの“ノーバディ”はね、ソラの夢を見るんだよ。」

「だから私も“ノーバディ”なんじゃないか、って?」

「そう!」

友人は、笑顔だ。
だが、私としては疑問だらけだった。

「けどさぁ、私、最初の『キングダムハーツ』は大体分かるけど、始めの辺りから全然やってないし、『U』どころか『COM』だって持ってないし、CM一回も見てないのになんで夢に見るんだよ?」

未プレイの私に―――まして、メインキャラでないのだから尚更―――見たことがあるはずもなく、本当に何だったのかなどわかるはずもない。

「しかもなんでかミッキーと一緒に逃げてるしさぁ。」

私の目の前で剣―――あまり自信はないが、恐らくキーブレードだろう―――を閃かせ、共に逃げていたのは、間違いなくあの“ミッキーマウス”だった。
ちなみにどうでもいいが、我が家はディズニー大好き一家で、私も例に漏れず大のディズニーフリークだ。
そんな私が、あのシルエットを間違えるはずがない。
確かに『U』ではミッキーも戦うと彼女から聞いてはいた。
だが、私が想像力豊かだと言っても、その夢はあまりにも鮮明過ぎて…―――

「…だめだ、さっぱりわかんない。」

「だから、“ノーバディ”なんじゃないかってば!」

けたけたと友人が笑う。その様子に私はニッと唇の端をつり上げて茶化すように口を開いた。

「じゃ、私の“本体”は“王様”と一緒、ってことかぁ?」

「いいじゃん!リクポジションだよ!」

「アハハ!お前夢見過ぎだよ!」

馬鹿馬鹿しいやり取り。重なる笑い声。
それを、楽しいと思う。
けれど、同時に―――けして表には出さないけれど―――
“Nobody”。
“抜け殻”。
“心のないモノ”。
―――あながち、彼女の言うことも間違いではないのではないかと思う自分がいた。
それは、きっと“聖夜”には似合わないモノに違いなかった。


解けない疑問は、不安と疑心を呼ぶ。

―――“私”は“誰”だ?






***
あっはっはっはっは。何も聞こえない。(オイ
こんなのがあと三話も続きが書いてあったという事実。

発掘した将臣夢。


ある日を境に望美が別人みたいになった。(譲もだけど望美ほどじゃないと思う。)
ぼんやり、と言うか心ここにあらずって感じで、色んなモノ背負ってますと言わんばかりの表情をするようになった気がする。
あたしは自分が詮索されるのが好きじゃないから、人を余り深く詮索しない。周りから鈍いとか疎いとか言われるけれど、大して自分に支障がないから構わないだけ。(知りたくないわけじゃないけど、言っちゃえば自分は自分で、人は所詮人であって自分以外はみんな他人だし。)


でもね、さすがにこれ以上馬鹿みたいに何も気付いてないフリして黙ってる程の器してないの。
今日、望美は校門に居た謎のチャイナ美青年と帰ったし、そろそろ説明を求めたって何の問題もないはずだ。

「つーかそれより風邪だかなんか知らんが、あたしに連絡一つ入れないたぁ、どういう了見だ有川将臣…!」

二週間近く休むとか、二学期も終わるわ!と一人ごちながら駅から家までの道程を歩く。

「…ったく…!」

興味ないことや自分に関わりないことには確かに鈍いが、生憎と自分に関わりさえあればそこまで鈍くない。
望美や譲が隠したがっている…と言うか言わないから気付かないフリをしているだけで、漠然とはしているが何か隠していることぐらい解っている。
あのチャイナの青年も、それから、恐らく将臣も、それに関わりあるのだろう。
だから、将臣は学校にこない。
…秘密にされることに腹を立てる程子供じゃないが、あたしにだけ、と言うのが少々不快だ。

「…ここは一つ、明日辺り有川家に殴り込み行くしかないな。」

ぽそ、と呟いて我ながらよい考えだ、と顔を上げて自宅へと一歩踏み出した。



自宅にあと数十歩の所まで来ると、見慣れた藍色の髪と顔がこちらに向かって歩いて来ているのが遠目に見えた。

「将臣!」

呼ばれた当人はこちらに気付いていなかったらしく、急に声を掛けられて驚いたように顔を上げた。
その隙を逃すことなく相手に向かって走り込む。

「たつ…!」

「こんの野郎――――っ!」

「ぐあっ!?」

走り込んだ勢いをそのまま活かして将臣の腹に向かって正拳突きをかます。
ゲホゲホ言っているがこの位は甘んじて受けてもらわねば気がすまない(自分の)。

「おま…っ!いきなりなにすん…」

「そらこっちのセリフじゃ!この馬鹿臣!あたしに連絡も説明もなく長いこと学校休んでんの何処の誰だ?ああん?」

「う…っ!」

「せ・つ・め・い、してくれるよね?してくれないならそれでもあたしはかまやしないけど?あることないこと言い触らされる覚悟をどうぞ。」

一息に言って、にこりと笑顔を一つ。
将臣が固まっているのを確認して、真顔に戻す。

「いくらなんでも、あたし、そこまで鈍くない。」

「……。」

「何があるのか知らないけど、言いたくないなら黙秘を続行すればいいよ。そしたら、」

あたしは、離れるよ。
アンタ達から。

静かに告げれば、案の定、将臣が驚いたように少し目を見開いた。

「―――っ。」

「何驚いてんの。」

「お前…っ!」

反論したそうな顔をしている頭一つ分位違う将臣を容赦なく見返す。
だって、そういうことだろう?

「アンタ達が黙秘する。内容はあたしには話せない。つまり、その話せない何かしらは、結構大ゴト。それでいて一つ聞いたら全部話すはめになる位複雑。だからあたしに話したら、全部話すはめになって、必然的にあたしも巻き込まれる。だから話せない…って所かね。」

それなら、離れた方がいいでしょう。
アンタ達も、あたしを巻き込む心配無くなるし。

「あたしも案外、頭キレるでしょ?」

本気で驚いているらしい将臣にニヤ、と笑う。

「…お前、そんなに冴えてたっけ?」

「あら、知らなかった?あたし、真面目な読書する時はミステリが多いのよ?」

日頃は錆びついてても、ちゃんと本気で頭働かせようとすればそれなりに頭使えるの、あたし。

「彼女一人位巻き込んでも、守れるぜ!程度の漢気、見せろよ、彼氏さん?」

「…お前ね…。」

「別に、巻き込まれたって自分のことくらい自分でどうにかするわよ。」

あたしを、あんまり舐めないでちょうだい。

「さぁ、あたしに言うの?言わないの?」

「…俺が言うのも何だけど、お前、本当に男前な。」

「褒め言葉として受け取っとくわ!」




その日、とんでもないことになっていたことをようやく知った。





おまけ。

「源平合戦…!?」

「…おう。」

「ちょっとぉ!なんであたし置いてったの―――!次元違ってようがあたしも行きたかったぁぁぁ!」

「お前なぁ…。」

「歴史好きのあたしにしたらすごい羨ましいぃ!」

「ああ!そういやお前好きだったな、そういうの。」

「そうよぉ!源平合戦だって、好きよぅ!義経は好きだけど頼朝好きじゃないから源氏より平家側のが個人的に好き!平家つったら壇ノ浦で散っる猛将、平知盛が一番好きだな!あと小松内府重盛!」

「…何とも言えねぇ…(先に知盛がきてその次に自分が成り代わってた人だし)」





***
四人目の幼なじみ将臣彼女設定ヒロインさんは「藤宮たつき」というデフォルトだったりする。
ちなみに望美は多分譲ルート。

マイナージャンル上等、牙狼(零夢)。


野良猫を拾ったら、懐かれてしまったような、そんな気分。



本屋と黒猫



「…で、なんでそんな当然のごとくくつろいでるのかな、キミは…」

「え〜、かなえさんがいつでも訪ねてきなさいって言ってくれたんじゃん」

「確かにそう言ったけど…私、鍵閉めたはずなんだけど?」

どうやって入ったの、と言外にきけば人の部屋のソファで勝手にくつろいでいた野良猫―――みたいな青年は、にっ、と悪戯っぽく笑った。

「管理人さんに『813号室の大塚かなえの身内なんですけど、開けてもらえますか?本人には許可もらってるんで』って言ったら快く開けてくれました。」

「………。」

色んな意味で絶句。

身内ってアンタ…!そして何してんだ管理人のおばさん…!
あまりにもあまりにもすぎてガックリくる。

「…このマンション、セキュリティゆるすぎだって言うか些か不用心だよね…」

「かなえさんもだけどね。」

「ん?何か言った?」

「別に?」

にこり、と笑ったその顔は、美形と言うのに相応しく整っていて。
普通ならうっかりほだされそうになるだろうことは普通の域をこえている私にもわかる。
―――なるほど、おばさんがほだされたのはこれか。

「まぁ、別にいいけどさ。」



で、その美形の野良猫(だと私は思う)となぜ知り合いで、同級生や同僚、ましてや彼氏でもないのに家を知られているのかと言えば、答えは簡単。

一度、この青年が店の前にずぶ濡れでいた所を、なんとなく放って置けず保護したからだ。
というかむしろ拾ったと言う方が正しい気がするが。

「それで、どうかしたの、零くん?」

別に用があってもなくてもいいけどさ、と繋げて言いながら少し苦笑する。
そうすれば青年―――鈴村零は、少しきょとん、とした顔をして、すぐに頬を緩めた。

「ありがと」

にこり、と零が笑う。
話を聞く限り、十八歳であるらしい零に対して使うには少々不適切かもしれないが、可愛いと言って差し支えないな、などと密かに思った。

「俺さ、かなえさんに聞きたいことがあって」

「聞きたいこと?」

何?と聞き返してみれば、急に真面目な顔をした零が居て。
強い目にギクリとする。

「……っ。」

思わず、息を呑む。
幸いというかなんというか、零は気付かなかったようだが。

「なんで、俺、拾ったの?」

「店の前に転がられてりゃ、ほっとく訳にいかないでしょ。私にだってそれくら
いの良心はあるしね。」

それに、翌日死体が転がってちゃ、寝覚めが悪いし。
零はそれを聞いて確かにね、と少し笑ったが、また、真面目な顔になる。
ただ、今度は少し、暗い色を滲ませて。

「…ねぇ、なんであの時『良い名前だ』なんて言ったの?」


零の言うあの時と言うのは、拾った日のことだ。
その日、私が名を尋ねて、素直に名乗った零に、私は思ったまま『良い名前だ』と口にした。
ただ、それだけ。

それをわざわざ気にするとは―――自分の名前が嫌いと言うか、コンプレックスなのか、この青年は。

「…零は嫌いなの?自分の名前。」

「…好きでは、ない」

ボソリ、と零が小さく呟く。
だって、“零”は、何も無いから。

「俺は、ここにいるのに…」

―――ああ、この野良猫を、つい拾ってしまった理由がようやくわかった気がする。
放って置いたら潰れてしまいそうな零の危うさに直感で気付いていたのだ、私は。

「…私が、良い名前だと言ったのはね、零。」

ポス、とソファにいる零の隣りに座って、軽く顔を覗き込んでやる。

「“零”は、終わりでありながら、始まりでもあるからだよ」

「え…?」

案の定驚いたような顔をする零に少し笑う。

「ねぇ、何も無いって零はいうけど、それならなんで“零”っていうものがあると思う?」

“零”が無かったら、その先は存在しないんだよ?

「常に在り続けるものなんて存在しない」

だから最後には“零”になるけど、“零”になったら、また先がうまれて、存在できるようになるんだよ。

「始めの一歩を踏み出すなら、その時立っている位置は“零”でしょう?」

だから、良い名前だと言ったの。

「……っ。」

「詭弁だって言ったらそれまでかもしれないけど」

たとえ綺麗事でも、無理矢理でも、そう考える方がロマンがあって良いでしょう?
にや、と最初に零がしたように悪戯っぽく笑ってやる。

「私、詭弁とか言葉遊びとか結構好きなのよね。」

屁理屈だって押し通しちゃえば時には理屈になるし。

「て言うか私、零って名前、いつか何かにつけたい名前だったんだよね」

言いながら俯き気味の零の頭に手を伸ばして軽く撫でてやると、驚いた顔でこっちを見てきたが、あえて無視してソファから立つ。

「さてと、ご飯どうすっかな。」

そういえばまだ夕飯を食べていなかったせいでお腹が減って仕方ない。

「…かなえさん」

「ん〜?」

呼ばれて軽く振り返る。

「ありがとう」

「…どういたしまして」

小さく聞こえた感謝の声に、思わず笑みが零れる。

「かなえさんに拾ってもらってラッキーだったかも、俺」

「あら、そう。」

「うん。運命かもね。」

歯が浮きそうなセリフに思わず固まったのは言うまでもない。

「……それは零くんのナンパの常套手段?」

「ううん、本音だよ?」

「……はぁ。」

…本当に、とんでもない野良猫に、気に入られてしまったようだ。




***
コレ多分牙狼最盛期に書いたブツ。(つまり一昨年ぐらい。
有り得ん位甘っ!そして温くてキモい(爆)
ああああああ…どんだけ甘えたな零ちゃんだよ…!妄想だよ!
年上ヒロインならこんくらいやってくれた方が零ちゃんと釣り合う気がして…気がついたらはぁ?ってものに…orz
つーか零ちゃんが可愛いからいけないんだと責任転嫁しておくことにしよう!
それがベスト!(爆)
白夜の魔獣で黒シャツになってる零ちゃん萌え…!
…とにかく、年上ヒロインだとこんな感じの関係(笑)
どうなんすかね?これ

貴女の破棄した世界で私は。


「どうしてお前なんかが望美の―――」

「うるさい!!」

力の限り叫べば、周りが驚く気配がしたが、もうどうでもよかった。

「そんなこと、あたしに言ったって分かるはずないだろう!むしろあたしが知りたいことだ!そんなこと!」

どうしてあたしが。

「いきなり知らない所に飛ばされてあたしの知りもしない消えた神子様のかわり
だとかって役目を押しつけられて!」

―――ごめんね、白龍。
あなたはあたしを選んだけれど、あたしは神子に相応しくないんだ。

「挙句『お前なんかが』、だぁ?冗談じゃない!」

だからもう、我慢なんかしてやらない。

「ことあるごとに『あんたらの神子様』と比べられて、でも我慢して、なんてことをいつまでもやってられっか!あんたらがどれだけ望美ちゃんとやらが好きだろうが、あたしは彼女と何の関わりもない他人だ!別人だ!いちいち言われたってどうしようもないだろうが!別人なんだから容姿が違えば性格も行動も生き方も違うに決まっていることくらい彼女を知ってるあんたらが一番わかってるはずだろう!彼女が身も心も大成したれっきとした『神子様』だったとしても、あたしは、違う!!神子に選ばれたからと言って同じようにやれる訳があるか!聞き分けがいいフリするにも限界ってもんがある!」

もうすでに限界なんてものは突破していたからこんな風に当たらねばならなかったのだけど。
こんなに弱すぎる自分が惨めで、涙が出て来る。
自分も、彼らも傷つけるだなんてしたくなかったのに。

「いい加減にしろ!大の男共がそろって、その役立たずの小娘相手にぐだぐだくだくだと好き勝手言いやがって!言われるこっちの気持ちも考えろ!あたしはっ!あたしはただ…っ!」

ギリ、と噛み締めた奥歯が音を立てた。

「―――っ、帰りたい、だけなのに…ッ!」

それだけ吐き捨てて、あたしは弾かれるようにその部屋を飛び出した。







***
大した意味もなく思い付いた遥か3、春日望美の放棄した時空の後任神子設定。
きっとこうなるよ。八葉の奴等、神子大好きだから!(えー。
お前なんかがって言ったのは多分九郎。
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