―――――あいつに出会ったのは、ちょっと前のことだ。
その日俺は、何故かなかなか眠れなくて、多分夜中に何か急に外に出たくなって、借りてる部屋から外に出た。
多分夜中ってのは、時間なんか見てなかったからだ。
もしかしたら、早朝、って時間だったかもしれないが。
まあ、外はみんな寝静まっていたし、真っ暗だったから、夜中でいいと思う。
それから、フラフラと、なんとなく、水道魔導器<アクエブラスティア>の前まで来た時。
視界の端に、何かが淡く輝くのが見えた。
その淡く輝く何か――――魔導器<ブラスティア>で魔術を使ったりする陣、所謂、魔方陣、とか言うのだろうか―――の中心に転がっていたのがあいつだった。
あとはまあ、流石にほっとくわけにもいかねえし、なし崩しに連れて帰って―――――今に至る。
――――正直、そんだけだ。
どっかの物語とかにありがちな、一目惚れしたとかそんな展開は一切無い。
あいつはこれといって外見が突出して可愛いとかいい女だとかそんな要素を持ってない。
だからといって不細工かと言われると別にそこまでではないんだが、強いて評価するなら、普通だ。
そもそも俺、一目惚れとか信じてねえし。
だから、出会ったあの日、
閉じられた眼から溢れた涙が忘れられないのは、
4.ツンデレ発言
(別に、好きとかそういうのじゃねえ、)
(…と、思う)
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《title by【モノクロメルヘン】大学生×高校生的告白から成功五題》
ユーリ視点で頑張ってみた。
しかしツンデレになんなかったよおおお!!orz
「ほーんと、嬢ちゃんは青年が大好きねぇ」
さっきの戦闘の時、見てたわよー?とレイヴンがニヤニヤしながら見てくるので、一瞬目を丸くしたもののすぐに笑って見せる。
「やだな、ちゃんとレイヴンのこともすきだよー?」
「やだ!おっさん嬉しい!」
レイヴン!嬢ちゃん!なんてベタベタくっついてたら背後でうわー…、とドン引きした声が聞こえたので、素早く捕獲して、頭を撫で回してやる。
「うわわわわ!?」
「ちゃんとカロルもすきだから安心してね!もちろん、リタもエステルも!」
「…ふん!別に、あんたに好かれたって嬉しくなんかないわ!」
「もう、リタったら…素直じゃないです…」
「いいよ、エステル。リタっちのはツンデレってわかってるからいいんだ!」
「ツ…!?」
誰がツンデレよ!勘違いすんじゃないわよ!!とリタが見事なツンデレを披露してくれる中、笑ってかわす。
それから、ちょっと離れた位置で黙っていたユーリの手をとる。
「ユーリ、好きだよ」
――――――私は、貴方が、心から、
3.何度好きと言えば
(伝えたい)
(けど、伝わらなくていい)
(傍に居られさえすれば、いいんだ)
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あれ?予想だにしない最期のシリアスっぷり。
…おかしいな…こんなはずでは…←←←
戦闘云々は多分ユーリをヒロインがかばったんじゃねーかなと思われる。←
gdgd!\(^o^)/←←