<主人公>
高3で受験とか控えてたのに死んじゃったらしく、幽霊になっちゃって、トリップして、グラハムのフラッグに取り憑いちゃった女の子。
トリップしてすぐ目の前のフラッグというか生のモビルスーツに心奪われている所をグラハムに見つかるが、お互いに機体フェチのため、すぐに意気投合。
グラハムのことを面白い人だと思っている。
<グラハム・エーカー>
ユニオン軍、MSWADのエースパイロット。
端整な容姿とは裏腹に、凄まじい機体フェチ。
ガンダムに心奪われた男。
ていうかもはやガンヲタ。
ちなみに乙女座て独身で27の三十路目前だがティーンエイジャーの主人公と仲良し。
<ビリー・カタギリ>
MSWADの優秀な技術顧問。
我らがガンヲタ、グラハムの相方的な存在。
あのガンヲタっぷりを「メロメロなんですよ」ですませられる強者。
ヒロインの存在に始めの内は狼狽するものの、落ち着いて存在を容認できる懐の広い男。
MSWADは彼がいるからもっているに違いないとヒロインは思っている。
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とりあえずメインはこのあたり。
マイスターズも出す予定ではあるよ!
今更どうしようもない話だ。
私が生まれたことも、
私が死んだことも、
私が幽霊になったことも、
私がトリップしてモビルスーツに取り憑いちゃったことも。
『どうしようもないことだと思いませーん?グラハムさーん。』
「ああ、そうだな、アカネ君!」
ねーっ、と仲良く二人揃って首を傾げてみせると、カタギリさんはこめかみを押さえていた。
「君たちいつの間にそんな仲良く…って言うか幽霊だなんてそんな、非科学的なさぁ…」
「ついさっきだ、カタギリ!」
いっそ清々しいぜ、グラハム・エーカー。
『いやー、私もまさか幽霊なんぞになった挙げ句、トリップしてフラッグに取り憑いちゃうだなんて思いもしませんでしたよー』
確かに非科学的もいい所ですよねあっはっはー!と笑い飛ばしたら、君、なかなか強者だね、と返されました。
ヲタクに人種は関係ない。
(モビルスーツは好きかと聞かれたので大好きです!と答えたら仲良しになりました。)
なんてどうしようもない。
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白星がハムの人好きすぎて本当にどうしようもない話。
『…ないてるの?』
薄暗い世界に、光が差し込む。
『だいじょうぶ。』
小さな手が、触れた。
『もう、ひとりじゃないよ』
救われた、気がした。
【Singing to sky】
〜はじまりのうた・後〜
目が覚めたら、知らない場所にいた。
「(どこだ、ここ)」
何時ものように自分の部屋で眠ったはずだったのに。
「(…いつもの夢じゃない。)」
残念だ、と思いながら体を起こせば、着物のようなものを着ていることに気付く。
「―――目は覚めたかい」
「…!」
急に声をかけられて、驚いて振り替えると、えらく元気そうなおばあさんが立っていた。
おばあさんと呼ぶのも憚られそうなくらい若々しい。
「(…なんか、ピンクい。)」
体制を整えようと左手をつくと、びりっ、と激痛が走る。
「い…っ!?」
「こらこら、急に動かすんじゃないよ!…あんた、森の中で狼に襲われて倒れたこと、覚えてるかい?」
森?おおかみ?一体何の話だ?
――――――と思ったが、不意に思い至る。
「………………あ。」
――――狼。
そう、狼だ。
急に襲われて、それで―――
「あー…」
「思い出したみたいだね?」
「…はい」
視界がブラックアウトした所まで思い出した。
―――となると、この初老の女性が助けてくれたと言うことだろうか。
礼を言うべきか否かと考えたが、とりあえず危害を加えられるような雰囲気ではないので現状を確認するのが先だと思いながら口を開いた。
「ここは、」
「ん?」
「ここは、どこですか?」
おそらく、自分の居た所じゃないことだけは分かっていたから、聞く。(だっておばあさんの服はどうみたってファンタジーだ)
「ここは橿原。豊葦原の王がおわす所だよ。」
かしはら。
とよあしはら。
―――――あの子のいるところ、だ。
「…そっ、か。」
ならば、これは自分の願った故か。
ただ、あの子を守りたいと思ったが故に、自分は―――
「…あんた、」
不意に静かに声をかけられて顔をあげる。
そこには、面白いと言わんばかりに口を歪めて笑う姿があった。
「…あんたの名は?」
「――――藤原、茜。」
――――それが、最初。
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…なんてぐだぐだなんだこれ。
もはや夢じゃない(´Д`)←
ピンクのばーちゃんと言えばあの人ですwww←
このあとヒロインは岩長姫のばーちゃんに弟子入りしてメキメキ力をつけていきます。
ちなみにヒロインは眠っている間に夢を渡って魂だけ豊葦原に来ているので、身体は現実世界にあります。