カナリヤは歌う

今日の夢が幸せすぎて辛かった。

あの頃の皆と君がいて、一緒に絡んで。
途中から２人で絡んでた。
たくさん喋ったり、ふざけあったり。
どの場面でも私は笑ってた。
君が笑顔にしてくれていた。

幸せの中、君がお手洗いで途中席を外して、
それを外で待っている時に目が覚めたんだ。
「ちょっと行ってくるから、待ってて。」って、言われたのに、待てなかったよ。
ごめんね。

夢の中の君の最後が後ろ姿なんて哀しいよ。
それも人混みですぐに見えなくなったし。

その時の私も、君がすぐに帰ってくると思っていたんだ。
何の疑問も浮かべずに。

……本当、馬鹿みたい。


夢だって分かっていたのなら、
もっと、もっと…。

久しぶりに君と話した。
夢の中でだけどさ。
あの頃のように話して笑って。
朝目が覚めて、また目を閉じる。
本当は起きなくちゃいけないんだけどさ。

このまま眠ったら、また君とあえるのなら、
私は喜んで眠り続けるよ。
本当はいけないことなんだけどね。


久しぶりに君に触れた。
夢の中でだけどさ。
あの頃のように近くに君がいた。
朝目が覚めて、また目を閉じる。
本当は起きなくちゃいけないんだけどさ。

このまま眠ったら、また君とあえるのなら、
私は喜んで眠り続けるよ。
本当はいけないことなんだけどね。


ねぇ、起きるから。
また、頑張るから。
今日も夢に出てきてくれませんか。
そしたら私は明日も頑張れるから。
君の分まで笑って頑張るから。
君の分まで今を生きるから。

ねぇ、起きるから。
また、頑張るから。
今日も夢に出てきてくれませんか。
最初で最期の君へのお願い。

……何て、ずるいかな。