最初から想いなんて
なければいいのに


言葉にする事のなかった想いは
ただ胸の中に膨らんでは弾ける
弾けたモノは消えてなくなるどころか
辺りに飛び散っては無様に張り付く
まとわりつくように
ゆっくりと壁を伝って
何重にも何重にも折り重なる


やがては膿の様に蓄積していくのだ


あぁ
心が焼けつくように痛いよ
それでも口を開くのが億劫で
勇気と辛抱を天秤にかけて
私は笑ってみせるのだ



(気づかないで)
(携帯を持っ手が 声が震えていたなんて アナタに知られたくないもの)
(でもアナタが気づく事なんてないんだろうけれど)