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ファミレスで玄野と西

カラオケ後の玄西^^


******


フリータイムぎりぎりの時間まで歌っていたから外は当たり前に真っ暗。

俺と玄野はお店を出ると、他愛ない会話を楽しみながら突然玄野が「お腹すいた」と子犬のように鳴き出すのでファミレスで夕ご飯を食べる事になった。


「俺ハンバーグステーキにご飯付けて下さい。あ、あとアイスクリームが乗ったメロンソーダ」

「・・・・オムライス一つ」


店員がオウム返しのように繰り返したあと、「・・・以上でございますね?」とマニュアル通りの句を並べてホールに消えて行った。
あの店員玄野に色目使いやがってぶっ殺す。

そんな殺意に抱かれている俺の心情など露とも知らない玄野は、グラスに入った水をがぶ飲みしていた。
よっぽど咽喉が渇いていたのだろう。
そんな玄野を見ていたら不思議と怒りが収まり、俺の心は阿弥陀如来に負けず劣らずの鷹揚な気持ちに包まれた。平常の俺なら胸糞悪くなるのだが、今なら、WE ARE THE WORLOを歌ってやってもいい気分になる。


「・・・俺さぁ、嫌いな奴には氷を投げつけるタイプなんだけどさァ、西はどうするタイプ?」

玄野が、唐突な質問を述べた。ざわざわする客の喋り声と音楽が耳に厭に響き渡る。
水を全部飲み干してしまって持て余してるのか、玄野は一指し指で氷をがらんがらんと弄んでいた。

俺が、その問いに一瞬逡巡して答えようとしたら、「俺あの店員の顔きらーい」とレジに向かう店員の顔面目掛けて氷を投げつけていた。

カコーンという小気味のいい音が遠くの方で鳴る。
ジャストミートな投球技術。
流石GANTZのリーダーなだけある。

ああ、本当に嫌いな奴には氷を投げつけるタイプなんだなと思った一方で、俺に氷が投げつけられる日が永遠に来ない事を願った。
玄野に嫌われたらと思うと死にそうなぐらい胸が苦しくなる。


顔面に氷を投げつけられた店員は何処から飛行してきたのか辺りをきょろきょろと探していた。

飛行物を投げつけた当の玄野は、何事もなかったかのように先ほど注文を取った店員が持ってきたメロンソーダのアイスをパクパクと食べていた。

まじこの店員玄野に色目使いやがって後で絶対ぶち殺す。

アイスを全部食べきった玄野は、本日何度目になるかわからないメロンソーダの一気飲みを開始する。
ごくごくと咽喉仏が嚥下する情景は妙に気恥ずかしくて、視線を逸らした。

俺は変な気分になる心を紛らわせようと、サイドに備え付けてある紙ナプキンを手に取り、長細い長方形の形を折り続けた。

折れなくなったので次の紙ナプキンに手を伸ばそうとしたら、玄野が長方形に成れ果てた紙ナプキンを手に取った。
俺の手が止まる。

「はは、俺も中学の頃むやみやたらに紙ナプキンを長方形に折り続けてたわー」

あははと笑いながら玄野は細長い長方形である紙ナプキンを一重に結ぶなど、更にナプキンの形態を進化させていた。

笑うと一段と可愛くてたまらない。

俺が玄野の笑顔の破壊力に悶絶していると玄野の手が不意に俺の頬に触れた。

びくりと硬直する体。

突然の触れ合い体験に呆然としていると、玄野が「眉毛ついてる」と冗談ぽく笑って離れて行った。


「うわ、これ本気で桜井の眉毛なんじゃね?毛根が平均より太いし」

自分で言った言葉に対して、玄野が気持ちわりーなーと眉根を寄せてお手拭で尋常じゃないぐらい手を拭いていた。

触れられた箇所が妙に熱い。

「あれ?西・・・顔真っ赤になってるけど大丈夫か?」

「・・・。」

大丈夫じゃねぇよこのタラシがと言えたらどれだけスッキリするだろうか。





「・・・さっきの質問言いそびれたけど、嫌いな奴には死んで貰うタイプだから」

「あーわかるわー。西は死んで貰うタイプって顔してるもん」




おわり


なんかよくわからん話しになったし、適当になったし、とりあえずごめんなさい^^?






西君が攻めてもいいじゃない?



今俺は猛烈に緊張している。
生まれたてのバンビのように震えが止まらないというのはよく言ったものだ。
手足の震えがさっきから止まらないし、ソフトドリンクのお変わりを1時間で10回もする程咽喉もカラカラだ。
だからと言って薬はやっていないのでそういう面では大丈夫だ。

こんな緊張する事などオネショして隠してたのをママに見つかって絶望させてしまった以来だと思う。


「はじめてェの〜ちゅう〜きみとちゅう〜♪」


そんな俺の心情とは裏腹にコロスケの歌(?)を熱唱している玄野。可愛すぎて直視出来ない。なんなのあの子ピクシーなの?

玄野の可愛さは尋常を遥かに凌駕しているレベルだ。


俺がこのむず痒くも甘酸っぱい気持ちに気づかせられたのは、何故か二人きりでフリータイムのカラオケに興じる数時間前の話だ。
結構前から玄野が可愛いとか、キュンキュンするとか、ド●えもんの首輪が似合うだろうなとか、時々あいつの正体は妖精じゃないのかと勘繰ったりしていたのだが、まさかその気持ちが恋だなんて露とも思わなかった。


だって俺は男だし、玄野も男だし、ママ以外の人間は爆発してしまえばいいと思ってたし、兎に角ホモサピエンスに心が動かされる事などこの先ママ以外でいないのだろうなと達観していたからだ。

そう達観していた矢先にホモだ。

絶望のフレーズ。俺はもしかしたらトイレの神様ならぬ人生の神様に嫌われているのかもしれない。
でも、玄野って女顔だしぎりセーフだと思い込む事にする。そうしないとこの長い人生生きていけなくなるからだ。


「西ー。次お前の番だぞー」

玄野の声にはっとする。
俺は慌ててマイクを手に取った。
玄野は、初めてのちゅうを思いっきり歌えた事にご満悦したのかニコニコと上機嫌だ。

好きな人が嬉しいとこっちも嬉しくなると言っていた桜井の気持ちがわかる気がする。

その桜井にカラオケで意中の相手を落とす歌を歌うなら何を歌えば良いのかとそれとなく聞いてみたら


「恋のみくる伝説かな?」

タイトルからして恋って入ってるし、伝説なのだから間違いないだろう。

それに「この歌を歌えばどんなキョンも落ちる事間違いなし!」って太鼓判を叩いてたんだから恐ろしくいける気がする。

つーかそもそもどんなキョンって何だ?

よくわからないけど取り敢えずこの歌を玄野に聞かせればいいっていう簡単な話だ。

俺は汗で滑らないようにマイクをぎりりと握り締めた。

先ほどよりも動機が激しい。顔も絶対真っ赤になっていると思う。
玄野にこんな姿見られたら・・・・と思ったが着色料まんてんのメロンソーダをがぶ飲みしている最中でいらぬ心配だった。ストローあるのにあえて使わない玄野が俺は好きだ。

前奏が始まる。
俺の緊張は最ピーク。

口から心臓が出そうだ。

玄野は、次に入れる曲を何にしようかと検討中だ。
使い慣れているのか機械で操作するのが上手い。
俺以外の誰かともカラオケに行くのかと思ったらなんだか悲しくなってくる。


恋人でも何でもないのに嫉妬するのはお門違いっていう事は自分でもよく理解している。
けど、それでも玄野が他の誰かといるのが堪らなく嫌で。胸が切なくなる程苦しくなる。
自分だけのものになって欲しいとか図々しくは思わない、けれどやっぱり図々しく思ってしまう自分がいて。

ああ、これだから恋って面倒なんだ。
俺をひどく弱くさせてしまう。

恋のみくる伝説ってよくよく考えてみたら好きなパンピーの前では歌ってはいけないような気がする。
俺は、玄野に「ごめん消して」って頼んだ。
玄野はキョトンとしていたが、「わかった」と消してくれた。

恋に思い上がって気づけなかった自分。後で桜井に氷を背中におみまいしてやる。


「西あのさァ、男女一緒に歌わねェ?」

「歌う」



おわり^^


玄野と西のカラオケって以外と盛り上がると思う玄野が

西君の片思いって可愛いよねーと思って書いた

まだ中学生だし相手の事が純粋に好きな時期だと思うんだ

だから素直になれないし、不器用になってしまう

高校生ぐらいの西って絶対玄野より身長が高くなってると思うんだ私

それを見越しての西玄

いいですね〜西玄




恋のみくる伝説はカラオケに言ったら歌います自分でした^^

















坂田はこんな事を考えているんだ



純文学で数々の名作を世に輩出している三島由紀夫。
彼は世情の日本に憤り、自らの命を賭してまで己の憂国心を示した。
崇高なる気高い魂に屈強な信念。
今の日本人には彼のように己の命を掛けてまで国を変革しようと思う者はいないだろう。

次々に変わっていく主総。変容していく政治。党内同士の論争。野党側の強い批判。
明るみに出る官僚達の汚職事件。

国のトップがこんなお互いのエゴの為に潰し合いをしているようでは、憂国心を持とうだなんて誰も思う筈がない。
憂国心なんて言葉は現代の日本国民にとって机上の空想論にしか過ぎないのは当然の結果だ。

戦後まもない頃の大学生はゲバルトを起こして国に反旗を翻していたそうだが、今の若者はどうだ。
全てを享受してしまって、自分で考える事を無くしてしまっている。
上に言われるがまま、能面のような顔で流されるだけ流されて、他人事のようにのうのうと暮らしている。

腑抜けた面相ばかり。
これでは、中国に舐められるのも否めないだろう。


・・・と、そんな偉そうな事を轟々と言える程俺も出来た人間ではない。
チェ・ゲバラを見ようとも思わなかったし、ムッソリーニの言葉にいたく感銘も受けないし、三島由紀夫の生涯に憧れる程傾倒しているわけでもない。読んだこともない。どちらかというとジャンプのラノベばかり見ている。純文学とかほぼ病んでる人しか出てこない気がする。


むしろ、俺は人を殺しているわけだから社会や司法からバッシングされるべき存在だ。

まぁ、今の法律に超能力で殺人を起こした場合の罪罰があればの話しなのだが。

もし国家の犬に捕まったとしても、国会議事堂を桜井と共に爆破させてやるまでだ。



そういえば桜井遅いなあいつ・・・。

一体何十分待たせる気なんだあの子。

桜井を待っている間に前にいるギャル男の黒子を何回数えたことか。
確実に黒子が関係の無い無実なギャル男君の体に40個も出来てしまったぞお前のせいで。
また一つ出来るかもしれないぞお前のせいで。



おわり


実にくだらない^^

初めて坂田さんを書いたのだけれど、当初のプランとは逆ベクトルに突き進んでしまいました

坂田さん好きで死んでしまった時悲しくなったぐらい好きなのに・・・

そんな好きな坂田さんに私はなんていう仕打ちを・・・あー・・・

GANTZはホモじゃなくても萌えられる素晴らしい漫画ですって潜在意識が勝手にそんな意味を込めて書いたんだと、言い訳じゃないよ?本当だよ?と焦りながら言ってみる



私桜井好きなのに何故か出てこない七不思議ホワイ?何故?





どんどんどん(玄西)

どんどんどん。


不快な音がする。
温かったものが次第に冷えていく絶望の音が。


どんどんどん。


その音は俺の体を叩いて貫き、どれ程やめてくれ嫌だと叫んでも決して休まる事はない。


どんどんどん。

音がだんだん緩やかに遅くなっていく。

なのに何故か俺は痛くて堪らなくて。溺れた魚のように上手く息が出来なくて。
それなのにどうする事もできなくて。

只滂沱のように涙を流す事しか出来なかった。




どんどんどん



誰からも愛されなかったというのは嘘になる。
確かに自分はママに愛されていた。
愛してくれたママはもうこの世にいないけど、幼い記憶の中にママが自分を愛してくれていたという軌跡が残っている。

あの頃の自分は、ママだけが世界だった。
小さい俺は、自分を庇護し無償の愛を捧げてくれるママがいるだけで良かった。

他にはいらない。ママだけが自分を愛してくれるだけでそれでいい。

どれ程甘くて美味しいお菓子よりもどれだけ面白いゲームよりもママが俺を抱きしめてくれるだけで満たされた。

だが、俺の心を満たしてくれていたママはもういない。
世界の何処を探してももう二度と見つからない。

俺を愛してくれていたママは俺を残して自殺した。
どれ程俺を愛してくれようとも、どれだけ俺を大切に思っていくれていたとしても、父親には敵わなかった。

父親の方が俺よりも愛されていた。

ママも一人の人間だ。
愛情の量が人によって変わるのは当たり前で。

でも、それを簡単に納得出来る程俺は大人じゃない。

俺の唯一だったママも俺だけが唯一であると信じていて。

しかし、ママが父親の浮気を知って自殺した時、俺はママの中で一番じゃなかったんだと漸く知った。

笑える程馬鹿で無知で愚かな自分。


自分の世界だったママが壊れた日。

同時に自分の世界も壊れた。

こなごなになった破片が突き刺す痛みを隠すように、心をこなごなに壊して自分を守った。

そうしないと失った悲しみに押しつぶされて息の仕方も忘れそうだったから。

幼い自分が出来た事は、只世界を憎む事だけ。
理不尽な怒りをぶつける事でしか自分は生きられなかった。

だから、もう愛されたいだなんて思わない。
愛そうとも思わない。
愛なんてあってもどうせ傷つくだけで。

自分を苦しめる道具でしかないものは排斥した方がいい。

馬鹿が損をする世の中なら賢く生きればいい。

だからもう期待しない。期待すればする程、裏切られた時に馬鹿を見るのは自分だ。


なのになんでだろうな。
なんで涙が出てくるんだろう。

ママを失った日と同時に心を置いてきたのにどうして哀しいだなんて思うのだろう。

どんどんどん。

音がする。心臓の音が。

俺の体全体に響き渡る鼓動の脈が次第に小さくなっていく。

血まみれの体。
ぐったりと動かない体を零れ落ちないように抱きしめる。

涙と鼻水と血でぐじょぐじょになった顔で、「玄野、玄野」と呼びかける。

傍から見たらなんて滑稽で馬鹿らしい姿だろうか。

俺が馬鹿にしていた人種。
人に縋りながら泣きつく馬鹿な人種に俺はなっていた。

あれほど賢明に生きようと思っていたのにこのザマだ。

玄野も相当な馬鹿だ。
俺なんかを庇って死ぬなんて。

馬鹿が損をする世の中。馬鹿な玄野は俺を助けて損をした。

いつもならこの偽善者がと、嘲笑を浴びせてるやのにどうして玄野だとそれが出来ないのだろう。

「玄野、玄野。いなくならないで。俺を置いていかないで。ひとりにしないで」


ママの亡骸に縋りついたあの日のように、泣きながら無我夢中で叶わない我侭を吐き出す。




どんどんどん。

俺の体を優しく叩く音はもうしない。



おわり



文が適当になったけどakitoだもんしょうがないよね^^うんしょうがないよ^^

西君があんな感じになったのはこんな風に思っていたんじゃないかな?と妄想して書いたお話

やっぱり私にシリアスは書けないみたいですね^^そらそうだ













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