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世界とは何でしょうか 突発的

世界とは何だろう。
突然哲学的な疑問を言い出した僕に幼なじみは、目を点にした後「何を言い出すかと思えば、頭わいてるの?」と答えた。
「春だからね」と僕はにこりと笑って返した。
流石幼なじみ。僕に遠慮がない。

幼なじみは、「さっさとしろよ」と言うと先にレジに行ってしまった。
時刻は夜の10時。コンビニの店内にてわけのわからない事をほざきだした僕は、飲み物をどれにするか決めかねていた。
BGMは世界の終わりのドラゴンナイト。
幼なじみは買い終わったのか、じと目で僕を睨んでいる。
「早くしろよ」
僕は幼なじみを一瞥した後、ミルクティーの紙パックを手に取った。



「ところでキミサキ君」

「何だ?」

「世界とは何だろう?」

「またそれか」

コンビニの帰り道、懲りない僕はまた同じ質問を投げつけていた。
今日は三日月で夜空にぼんやりと浮かんでいる
風が強いのか雲に隠れる事はない。
まるでにんまりと世界が笑っているように見えた。

「世界とは何だと思います?」

キミサキ君は、聞き分けのない子供を見るような目でハァっと溜め息をついた。

「やっぱりお前頭わいてんな」

「ははは。そうかもしれないね」

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