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※注意4´ω`;;

※復活×婆沙羅混合の、もしも幼児化番外編?



すいません、先に謝らせてください。口調がおかしく、キャラ崩壊が激しくなっております。無糖です。
もう誰だか分かりません。私が何を書きたかったのかもわかりません。ごめんなさい。ガッカリします。
練習にと思ったんですけど、やっぱりまだまだ3キャラはよく分からないです。
本当に誰だかわかりません。


それでも一切責任は負いません。
…ので、この先に行く勇気ある方は自己責任でお願いします。
毎回投げこんでてすみません...しかし一向に上手くならないこの現実はああぁ(´Д`*)









視点は吉継のつもりです。
毎回お馴染みの偽刑部です
綱吉普通に関係ない感じ?です。
では、大丈夫そうな方はスクールを…!










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小さきかの童が泣く姿を見る度に、何かが我の中を満たしていくような感覚を覚える。
その事にふと気付いた時、これが満ち溢れたならばどうなるのだろうかと思った。


「おお、怖や怖や」


だが、それが満ちていくほどに薄れてゆくものがある。
それは…忘れる事など我が許しはせぬ。この身を蝕む病と共に在りしそれが消える事などないと思うていたというのに。


「我を殺す気か、綱吉?」


それがなくなったら我は生へとしがみつく事はなくなるだろう。
我の体と心を動かす源であるそれを忘れてしまえば、かの醜くい形で生きる意味もない。
…身も心も醜いのは、我が一番知っておる。


「今更、――…に生きる事はなかろ。それに、この醜き感情も長年抱いておれば愛着の1つ沸く」


ゆるり、と眠る綱吉の目尻に溜る涙を拭う。
我の膝上で泣き疲れたとはいえ、そうも締まりのない顔で眠る事が出来るのは…後にも先にも主以外居らぬだろう。


「刑部、」

「ああ、三成か。何を急いでおる?」

「綱吉がどこにも見当たらん!家康がまた連れ去ったのかもしれん。おのれ家康!秀吉様だけにとどまらずに私からまた奪おうというのか!?」


足早に廊下を歩いてきた三成が、我の膝上に居る綱吉に気付く事もなく声をあげる。


「そう慌てるでない。綱吉は此処に居ろ?」

「……寝てる、のか?」


我の胸に顔を埋める綱吉の顔を覗き込み、そして、我の隣に腰をおろした。


「三成、主はまだ子供よな?」

「なっ…何をいきなり申すのだ!?」

「ヒッヒッ、また綱吉が泣いておったわ。たかが童相手にそうむきになるとは…」


喧嘩の原因も、こう何度もみておればいつもと同じであろ。
それは綱吉だけではない、我や主に仕える者達全てが思うておる事。
食をとっておらぬのだろう。目の下の隈もまた濃ゆくなっておる。


「主等は揃いも揃って、我が居らぬと駄目よなぁ?」


にやり、と片唇だけあげて笑う。
あの手の掛かる虎若子に仕える武田の忍長の気持ちが、僅かだが分かる気もしなくはなかろう。


「当たり前だ!刑部が居なくなるのは許さん。今の私には、刑部しか居らぬのだからな」

「っ……!」


軽く嫌みのつもりで言ったのだが、…三成の言葉に息をのむ。


「…そうか。そうよな?」

「当たり前だ」

「ところで三成よ、部屋に戻るならば綱吉も連れていってはくれぬか?」

「構わんが、刑部は?」

「ちと用があるでな。片付けたら戻る」


三成に綱吉を預け、その細い後ろ姿を見送る。
用など何もなかったが、一緒に戻る気にはなれなかった。


「…かの目は、何も見えなんだな」


瞼をおろしてゆっくりと息を吐いた。
亡き秀吉公達しか見えておらんと思いきや、主には今在る他のものも見失ってはいなかったのか。
我にはもう…僅かしか見えてはおらぬというのにな。
――…それでも、


「我にとって主等だけは、見失いたくはないものよ」


君色、空の唄番外
(何も見えなくなった時、それでも主等は我を捨て置く事なく手をひいてくれるのだろう)




小さきかの童が泣く姿を見る度に、何かが我の中を満たしていくような感覚を覚える。
その事にふと気付いた時、これが満ち溢れたならばどうなるのだろうかと思った。

――…もうその答えは、出てしまっているようなものだが。





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