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すいません、先に謝らせてください。口調がおかしく、キャラ崩壊が激しくなっております。無糖です。
もう誰だか分かりません。私が何を書きたかったのかもわかりません。ごめんなさい。ガッカリします。
練習にと思ったんですけど、やっぱりまだまだ3キャラはよく分からないです。
本当に誰だかわかりません。


それでも一切責任は負いません。
…ので、この先に行く勇気ある方は自己責任でお願いします。
毎回投げこんでてすみません...しかし一向に上手くならないこの現実はあぁ!!?


今回もお馴染み、偽刑部視点です。
本編は終わる気配ないくせに、このシリーズは終わりが近いとか…。(行き当たりばったりがここまで続くとは思ってませんでした)



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「ゆきにぃ!さすにぃ!」

「ぬおぉっ!久しぶりでござるな」

「ちゃんと良い子にしてた?」


縁側に興を下ろし、膝の上に綱吉を乗せていると、庭を見ていたはずの綱吉が勢いよく廊下を駆け出した。
そしてひやりと熱が冷めていく膝から、若虎と猿(ましら)の間で笑う童と視線を向けると、育て親に向けられる表情は我等と異なって見える。
見える?―…否、その通りなのだろう。
ゆるりと目を細めて、綱吉達から庭へと視線をそらした。
分かってはいたが、やはり綱吉にとってそこが良い筈だ。


「あはー、あんたもそういう顔が出来るんだ?」


いつの間にか我の横に立っていた猿が、意外そうに笑う。
姿見を使わずとも、昔の己からは想像もつかない表情をしている事は分かっておる。


「ヒヒッ、だとしたらどうだと言うのだ?…主とて我の事を言える立場でもなかろうに」

「俺様もあんたと同じでさー、"全て"に対して"そう"じゃないからね。まぁ…俺様達だけじゃない、みんなそうなんだろうけど?」

「はて?何の事だか、我には皆目検討もつかぬよつかぬ」

「もうっ、とぼけちゃって」


随分前に桜が散った木々は、青々とした葉が残っているからか寂しさはない。
光を浴びた鮮やかな色合いは力強く、桜とはまた違った印象の中、それでも同じく空に映える。


「御天道様は性に合わないけど、それでも、あの子を手放す気にはならないよ」

「………、あやつが望まなくてもか?」

「…だね。けど独り占め出来ないことは俺様も旦那達も分かってるさ。この世界での…あの子が戻る場所が甲斐であれば、それ以上のものはない」

「ヒヒッ、主こそそのような表情で言われても説得力はなかろう」


それも本心ではあるが、出来ることならー…と考えてしまう気持ちが分からなくもない。
我も猿も…いや誰もが似合わぬそれを求めてしまうのは致し方無い事なのだから。


「俺様が言えた事じゃないけど、昔のあんただったら策を駆使して、そのまま上手い具合に手中に納めたはずだぜ?…俺様達をこうも潔く迎え入れてくれるとは正直思わなかったよ?」

「まるで我が人が悪いような言い種よ。まぁ…否定はせぬが、我でもその全てを得ることは出来ぬ故、手の出しようもなかろう」


身も心も全てを手にすることは誰にも出来ぬ。
その心のどこかに長く残れるよう振る舞うしかない。
遠く離れていても、心だけはずっと傍にー…。


「…本当にあんたは変わったね」

「はて、我が変わったのかそれとも他が変わったのか…我には分からぬよ分からぬ」

「あはー、それもそうだ」


頭の後ろで手を組んだ猿が小さく笑うと、外していた視線を若虎達の元へと戻す。
綱吉が身ぶり手振りで何かを話し、それを聞きながら共に笑う若虎を…猿が忍らしくない表情で見ているのが分かった。


「童が2人もいらぬやろ。どれ、我等が1人…綱吉を貰ってやらんこともない」

「ちょっ!?あれでも旦那は少しは大人になった方だから!それに結局綱吉ちゃんの事諦めてないじゃん」

「ヒッヒッヒッ、諦めたとは誰も言ってはなかろうに」


にやりと笑って見せれば、やっぱりあんたは変わってなかった!と猿が喚く。
それを横目に興を浮かせると、廊下の角から女中がこちらに向かって来ているのが目に入り、自然と己の表情が歪んだのが分かった。


「―…待ったは効かぬか」


ならば、残すは…去らば、だ。



君色、空の唄番外編
(諦めてはおらぬ、だが、待ってもくれぬ)



始めから分かっておったことだ。
何を今更―…。




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