うちのへんは、牡猫同士の覇権争いが激しいらしい。
外回りの牡猫が、よくかわる。
近所の外猫ニャオンが、いなくなったとニャオンが寝床にしてる家の人(居着いてるけど、元々野良なので、なんとなく人間と猫が共生してる程度の間柄)が、うちまで捜しに来たと父が言っていた。
牡猫は、10日くらい帰ってこないことあるしねぇ、と父と話していたのだけれど、今日、見慣れない若い牡猫を発見。
ははーん、ニャオンはこいつに追われたな。
うちのゆずを男顔にしたような子で、でも、ゆずはこんなの産んでないよなあー、と首を傾げる産婆りりこ。
背中の模様に、見覚えがないざます。
ちゃんとした家ぬこらしく、毛がふわふわでやわらかく、うちに悠々と入り、悠々と出て行った。
『二階も見てやろうかい』
という気満々だったところを、ワキをロックして強制退場していただく。
んー、ニャオンがいなくなるとさみしいなあ。
つか、前にうちにいた牡猫の氷河は、10年も縄張りをシノギきったんだなー。
タミオくんは、けっこー、いいかげんだ。
高田順次みたい。
ケンもそうゆうとこあるけど、ケンよりタミオくんの方が、いいかげんさが板についてるっぽい。
って、ナニソレ。
多分ケンは、意識して『いいかげん男』をやってんだと思う。
ま、それは置いといて。
タミオくんが、
『俺、他人のことって、全然興味ないんだよねー』
などと言うので、『あたしにもか!!』と、思ったのが顔に出たらしく、
『なに?もっと俺に詮索とかされたいの?』
て、笑われた。
せ、詮索?そうゆうワケじゃないけど。
『じゃあ、タミオくんは、わたしにもっと色々自分のことを知ってほしいって思うの?』
逆に質問したら、
『うん。知ってほしい‥‥‥‥‥‥‥って、なにを?』
( ̄◇ ̄;)
しらねぇよ、そんなこと!!
いいかげんすぎる。
ぎゃふん。
イライラさせられる人からは、笑いを提供される率が低いことに気がついた。
笑ったとしても、その人の天然な振る舞いのせいであり(なにもない場所でコケたとか、すっとぼけたことを言い出すとか)、おもしろいことを言われた記憶が、ほとんどないように思う。
要するに、気が合わないってことなんだろうけど、『この人、おもしろい!』と感じさせらることの威力って、意識したことないけど、すごーく重要なんじゃないかしらん。