今、万丈目に積分を教えてもらっている。
うんうん言いながら問題を解く俺に万丈目はため息をついてノートのある一点を押さえた。
「ここに+xがあるが、これは要らないものか?」
f(x)=2x3+x2+x+c
↑
「え?」
何が何だかわかっていない俺は顔ごと万丈目に向けて聞き返した、が
「だからな、お前の解いた式には………」
少し顔を前に出すだけで、その白いほっぺにキス出来そうな位の距離に万丈目がいて
「…それでこうなって、」
万丈目には悪いが、教えてもらっている事は何一つとして頭の中に入ってこなかった
「……と、こうなるわけだ。十代」
「っ」
じっと眺めていたのがバレたのかと思って一瞬焦った
「今説明したことを踏まえてお前に聞くぞ」
「あ、ああ」
俺の返事を聞いてこくりと頷いた万丈目は再びノートに指を落とした。
「いる?」
若干首を傾げて言い放たれたそれは俺を萌えさせるには十分だった。
十代の葛藤云々は想像で
実はこれ土曜日に起こった実話だったりします。
十代→土皿
万丈目→塾の先生
でもどっちかっつーと先生は万丈目よりHA☆GAに似てる。