わずかな音と土煙を残して
二匹のひつじが歩いていく
はるかに遠い目的地
けれど、確実に近づいている
一歩一歩 踏み出して
迷わずに向かっていこう
なのに、一匹のひつじは立ち止まった
そのひつじは傍らの仲間に囁く
「ちょっと疲れたんだ」
だからボクに立ち止まれとでも言うの?
「そんなに頑張らなくてもいいじゃないか」
それでもボクは行くよ
立ち止まるわけにはいかないから
まっすぐに向かう場所があるから
ボクにはボクの行くべき道がある
だから、歩幅を合わせて遅らせることなんてできないよ
道が違えてしまう時があるなら
ボクはボクの道を進むよ
それはボクだけのものだから
立ち止まるひつじと、前を進んでいくひつじ
ひつじは一匹になっても進んでいく
ずっとずっと、まっすぐに
迷うことなく、前を見据えて
果てのない空と、いつまでも続く道
ひつじのもとに届く風は心地よい便り
それらを抱いて
希望を抱いて
ひつじは目的地へと進んでいく――
+++
時には水のみ場や匂いのする草に誘われたり、崖の上に立って冒険したくなる。
けれど、何度も道を確かめた。
その上で、一歩一歩進んでいくんだ。
わたしは立ち止まらない。
歩幅を緩める気もない。
進まなければ、きっと後悔することになるから。
この道は、夢はわたしだけのものだもの。
昨日、突然に母から父方の祖母が危篤だと知らされて、早々に支度をし、夜明け前に出発しました。
何度も乗り換えをして、電車に揺られること4時間強。
ついに京都の北部にある京丹後市の病院に到着。
動揺が絶えない周りにいたせいか、普段とは違い割と弟妹達に気を配りつつ、内心では不安な気持ちを抱いて病室に行くと、空っぽのベッド。
びっくりした父は「どうした?」と聞くと、病室の椅子に座っていた祖父はぼんやりとした顔で、「ああ……そういや診察に行くって言うとったなぁ」と。
あれ?
数分後、車椅子に乗った、いつもの笑顔を浮かべた祖母の姿が。
「まあまあ、えらい大勢で来なすって。どうしたの?」
あれれれ?
初っぱなからこんな感じで、なんだか力が抜けちゃいました(笑
まあ、悪いには違いないのです。
術後の感染症で高熱を出してたのには違いないみたいで。
本当は今日手術だったのですが、肺炎を併発してたみたいで、まずは療養という形になりました。
けれど、院長先生には「こんな大勢で来ないで」と言われるし、なんだか疑問符だらけでした。
呼ばれて行ったのに、なんだかおかしな話です。
睡眠時間を大幅に削ったりして、……まあ、あまり電車でも眠れなかったんですが;
こういう時こそ言葉に飢えた感覚を覚えて、探し求めるように食物のページをめくってました。
右手を捕らえ、掴んでくれる。
改めてこの表現が、言葉が好きだなぁと実感したり。
何気に冷静な自分がいて、まず自分を強めないとみんなを励ませない、築き上げる会話にもっていけないと思ってたんですよね。
ようやく落ち着いて、事態もとりあえず様子見になったのでちょっと安心です。
明日は家をお掃除してから、大阪に帰ることになりそうです。
……また長時間の電車の旅ですが、頑張ります(泣
に、荷物が重いのが辛いんですよねぇ;