Ill

(会話文のみ)
(台本書き)


阿「あのさ、私たちでTODパロやるとしたら配役どーする？」
紗「何だよいきなり」
阿「そんなお題で話せって…課題？」
紗「疑問系かよ」
葵「面白そうですねぇ。せっかくだし、四人でパーティ組みます？」
阿「良いね〜ソレ」
紗「…お前らさぁ、そのノリ何だよ」

阿・葵「いつものノリだよ(です)」

紗「……………はぁ」
葵「あれ、紗良さん何か疲れてます？」
紗「あぁ。お前らのせいでな」
阿「え、私たち？」
紗「(何かコイツらいつもより無駄にテンション高ぇ‥)」

◆　◆　◆　◆

葵「さて、仕切り直しましょうか。…まず、どのキャラをやります？」
阿「パーティ組むなら、スタンとリオンとルーティとフィリアじゃない？」
葵「確かに、ちょうどソーディアンマスターで揃えられますもんね」
阿「紗良はどー思う？」
紗「…別に」
阿「もー機嫌直してよ〜」
葵「じゃあ今日はまだ一言も話してない桂太さん、意見はありますか？………えーと、あの‥桂太さん？」

桂「zzz…」

紗「寝てんのかよ！」
葵「もう良いです。桂太さんはヒューゴにしましょう」
阿「ちょ、それ明らかに悪意こもってるよね？」
葵「フフフフ…四人パーティの話なんて中止ですよ中止」

◆　◆　◆　◆

阿「…はい、仕切り直し第２段でーす」
葵「配役はスタン、リオン、ルーティ、フィリアの中から決めることになりました」
紗「誰に言ってんだよ」

阿・葵「紗良(さん)に」

葵「ちなみに桂太は半強制でスカタン役です」
紗「(機嫌直るの早いな葵)」
阿「紗良、悪いけどリオン役は譲らないからね」
紗「は？」
葵「そうですよ阿実さん、『悪いけど』って私に言うべきセリフですって！」
阿「何で‥ってまさか、葵もリオン狙ってるの！？」

葵「だって桂太さんがスタンなら、私はリオンしかないじゃないですか！…それとも何ですか？私に女装しろってことですか！？」

阿「あ、」
葵「全く‥そこが重要なんですよ。まぁ阿実さんならルーティでもフィリアでも似合うから大丈夫です」
紗「…なあ、１つ訊いて良いか？」
阿「ん？どーかした？」
紗「このTODパロってコスプレのことなのか？」
葵「否、違います。これはあくまで“コスプレ込み”のパロディ(予定)です」
紗「IWWパロも途中で終わってねぇのに？」

葵「…そこは触れないで下さい。あくまで予定であって、作者の妄想なんですから」

阿「じゃ、じゃあさーちゃんは誰やりたい〜？」
紗「……ポジションと服装も含めて考えるなら、スタン辺りだな」
葵「え、」
紗「まずルーティとフィリアは論外。リオンの王子的な服も却下。そしたらスタンしかないだろ」

阿「…ねぇ葵、どーする？」
葵「紗良さんはスタンよりリオンの方が合ってると思うんですけどね」
阿「もっと欲言うとさ、紗良ならルーティもイケると思うなぁ」
葵「あー…何となく分かります、それ」

紗「どうした？何かコソコソして」
阿「や、別に何でもないから！」
葵「そうですよ！…紗良さんがスタンやるならルーティをやっても良いって阿実さんが！」
阿「ちょ、あお…っ別に私そんなこと言ってないし！てかそしたら桂太か葵のどっちかが女装するハメになるじゃん！」
葵「あ、」
阿「誰もそんなの見たくないって！絶対需要ないから！」


桂「スカ…タ、ン」


阿・紗・葵「！！！」

阿「ほ、ほら桂太もスタンが良いって言ってる！」
葵「本人の意思は尊重しましょうよ紗良さん！」
紗「…分かったから、お前ら少し落ち着け(本人の意思尊重するなら、俺の意思はどうすんだよ‥って訊いたらまた騒ぐよな、コイツら)」

◆　◆　◆　◆

阿「仕切り直し第３段！」
葵「阿実さんvs紗良さんvs私のリオン役争奪戦、開始です！」

紗「…お前ら気合い入ってるな」
阿「当然じゃん。だって私リオン好きだもん」
紗「そういう問題かよ」
葵「当然じゃないですか。だってこれを逃したら、どっちにしろ女装するハメになりますからね」
紗「ま、需要ねぇもんな」
葵「それに供給する気もありませんし」
阿「でもさー、フィリアなら露出少ないしイケるんじゃない？」
葵「ちょ、そんな新境地は嫌ですって！」
紗「で、争奪戦って具体的に何やるんだ？」
葵「そうですねー‥」
紗「考えてねぇのかよ」
阿「だって行き当たりばったりだしね」
紗「はぁ…」

葵「そういえば、阿実さんはリオン以外の役ってやる気あります？もしリオン役になれなかった場合とか」
阿「まぁリオンがダメだったなら仕方ないしね」
紗「なら何でリオン狙いなんだ？」
阿「紗良…」
葵「それ、訊いちゃいます？」
紗「な、何だよ‥」
阿「いや、まぁ好みの問題なんだけどね。ちょっと影がある感じの剣士とか好きだから」
葵「ほら、阿実さんKHのロ/ク/サ/スとかTWのボリスとか好きじゃないですか。あれですよあれ」
阿「ゲームでそういうタイプのキャラが出てくるとグッとくるんだよね」
紗「…訊いた俺が悪かったよ畜生」
阿「あ、あはは‥」

紗「…ったく、何かもう馬鹿らしくなってきた」
葵「はぁ…分かりましたよ、紗良さんリオン役争奪戦を抜けるんですね。それならそうと早く言って下さいよ」
紗「は！？俺そんなの一言も…」
阿「マジで？ありがとさーちゃんっ！」
紗「だから俺は、」
葵「じゃあ紗良さんにはルーティ役をお願いする…ってことで」

阿・葵「イエーイ」
(ニヤニヤしながらハイタッチ)

紗「何がイエーイだ！！」
阿「じゃ、私と葵のリオン役争奪戦はまた仕切り直しってことで」
葵「一旦休憩でーす」
紗「お前ら…っ」

◆　◆　◆　◆

阿・葵「じゃーんけんポンっ」
紗「……………」
阿・葵「あーいこでショっ」
紗「……………」
阿・葵「あーいこでショっ」
紗「………ん？」

桂「えーと、『仕切り直し第４段！阿実vs葵のリオン役争奪戦！！』…何だこれ？」

紗「起きたのか寝坊助。てか何だよその超棒読みなセリフ」
桂「ん？‥よぉ紗良。セリフってあっちにカンペ出てんじゃんか」

阿「あ、勝ったっ！」

葵「〜〜〜〜っ」
阿「…ごめんね、葵」
葵「そう思うならリオン役下さい」
阿「ごめん無理」
葵「ちょ、即答とか地味に傷つくんですけど」
阿「あの‥ほらフィリア役、葵なら大丈夫だよ！フィリアなら敬語キャラだし一人称も私だし、えーっと…服の露出も少ないしっ」
葵「…そうですか？」
阿「私たちの中じゃ葵が一番フィリアに適任だよっ」
葵「あんまり嬉しくないです、それ」

桂「アイツら何してんだ？」
紗「お前が寝てる間に色々あったんだよ、バーカ」
桂「何か紗良いつもより冷たくね？」
紗「気のせいだろ」

阿「あーもう分かったっ。帰りにココア買ってあげるから、機嫌直してよ！！」
葵「…ホントですか？」
阿「ホント！それプラス好きなお菓子も買ってあげる！」
葵「じゃあホットココアとコーヒーゼリーで手を打ちましょう」
阿「(やった！機嫌直っ…)」

葵「ただし」

阿「え？」
葵「阿実さんに奢ってもらうのは気が引けるので、今日１日何もしなかった桂太さんに奢ってもらいたいです」
阿「桂太に？」
葵「それか、この際桂太さんとスタン役交代でも良いですよ」
阿「…紗良ー、寝てても良いから桂太こっちに連れて来てー」

紗「桂太、呼ばれてるぞ」
桂「ふわぁ‥眠っ」
紗「ほら行け」
桂「うわっ…ちょ、欠伸してる最中に蹴んなよ！舌噛むって！」
阿「あ、来た来た」
桂「何か用か？」
葵「桂太さん、ホットココアとコーヒーゼリー奢って下さい」
桂「は？」



果報は寝すぎて通り過ぎた

(ココアとコーヒーゼリー４つずつ買わせるってどんだけだよ…)
(あ、皆さん良かったら家寄って行きませんか？その為に桂太さんに多めに奢ってもらったんで)
(マジで？行くに決まってるじゃん！)
(はぁ…何でコイツらこんなにテンション高ぇんだ)