アレから…どのくらいの時間が過ぎたのだろうか?

彼ーー…サクラ先輩と、あの件以来…原沢は、言葉を交わしていない。



文化祭も、クリスマス祭も……。






言葉を交わしていなくとも、彼が息災である事を…原沢は、理解している。
この広い校内と言えど、休み時間や教室を移動する時…偶然にも、その姿を視界に入る事が出来たためだった。






今日はバレンタインデー…と、いう事もあり……
案の定、ハンドボール部主将 行間先輩へのバレンタインデー・チョコを渡す女子生徒で……お昼休み中、体育館の玄関はごった返している状態だった。

勿論、ハンドボール部のレギュラー陣へ…バレンタインデー・チョコを渡す女子生徒もおり…当の彼も、レギュラー陣であるため…バレンタインデー・チョコを渡されているだろう事を、安易に想像出来た。

体育館から、彼の…不機嫌極まりない様子が想像出来るも…あの時みたいに、激怒した声が聞こえて来ないのは…おそらく、行間先輩やチームメイトの様子に諦めたのかも知れない。と、想像出来てしまい…笑ってしまう。


お昼休み時間に、彼に会うのを諦めた原沢は…再度、放課後に訪ねる事にした。





が、バレンタインデー・チョコを渡す女子生徒の群れは、途断える事はなくて…
原沢は、バレンタインデー・チョコを渡す女子生徒がいなくなり……彼が、体育館から出て来るのを待った。

原沢が時刻を確認すれば、夕方を過ぎており…風は冷たいが、春が近づいているせいか?周囲はまだ明るい。



体育館から、彼が出て来るのを確認すれば…原沢は、慌てた様子で声をかけた。

「サクラ先輩!」

自分が呼ばれた声に驚いたのか?原沢の姿に驚いたのか?
その心は、彼にしか分からない。

原沢は、彼の近くへと歩いて行くと…彼の手に、数個のバレンタインデー・チョコが入った紙袋があるのに気づいた。
その中には、田鶴先輩と思われるバレンタインデー・チョコの姿も……。

「そのチョコ…もしかして、田鶴先輩からですか?」

彼の話しによれば、田鶴先輩からの友チョコである事が判明した。

登校して直ぐに、田鶴先輩に捕まり…友チョコを渡されたらしい。
快晴の空のように、元気印の田鶴先輩らしい振る舞いに…原沢も想像がついた。



そして、ーーーー……
あの件以来、こうして面と向かって話しをしていなかったため…継ぐ瞬間に、原沢の目から涙が溢れていた。
その涙に気づいた彼が、驚きと動揺を隠せないでいれば…原沢は、…

「っ、…すみません。サクラ先輩とまた、こうしてお話し出来た事が嬉しくて。…驚かせてしまい、すみません。」

原沢は、素直に理由を説明し…笑顔のまま、涙を何度も拭いた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは。(*´∇`*)

寝癖の酷い状態に気づかず、外出先の店員さんに笑われた紺碧です。(*´∇`*)←Σはぁいっ?!


今回のお話しは、バレンタインデーと言う事もあり…原沢篇です。(*´∇`*)
(バレンタインデーに間に合って、安堵中の紺碧サンですが…このあと、リアル・ザ・バレンタインデーが控えている為……緊張感がメーターを振り切って、挙動不審者中です。(*´∇`*))←



バレンタインデー、チョコを渡すのが全てではないっ!(`・ω・´)
と、カッコ良く言っていますが…実際問題、チョコが欲しい男子生徒の諸君には…死活問題ですよね。(*´∇`*)←Σ死活問題にまで、発展しちゃったよ?!!( ̄∀ ̄;;)

ウチの原沢は、バレンタインデーよりも…理桜さん宅の桜庭くんに会えた気持ちの方が、何よりのバレンタインデーだったようですね。(*´∇`*)←この場合、自分へのご褒美?になるんですかね?分類としては?(; ̄∀ ̄)

ま、何はともあれ…原沢篇は、これでお粗末になりました。(*´∇`*)


理桜さん、桜庭くん…コラボしてくれて、ありがとうございます。(*´∇`*)
もし、時間など…手が空いて、余裕があったら…バトンとして、受け取って頂けたら…嬉しく思います。(*´∇`*)



紺碧の砂糖菓子、原沢 鈴乃





























追伸

我が子が一生懸命成長する姿に、親として…涙が出ます。
嬉しくもあり、寂しくもある。

親バカ度、MAXな私。(*´∇`*)



























































子離れ出来ない私で、ごめんね?(苦笑&自嘲)