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桜色が舞う頃…(林部)

河津桜の見頃が過ぎた中、ソメイヨシノの枝が色づきはじめる。
南から、各地域の開花を告げる報道を耳にしながら…この日、林部はふらりと出かけた。

気温も上がり、春めいた陽気の中…林部は、往き交う人々を縫うようにして、黙々と歩いて行く。
時々視線を落とし…利き手に持った、1枚のメモ用紙を確認すれば、歩行スピードが落ちていく。



実は、ーーー…
林部が向かっているのは、近日オープンしたばかりのドラッグストアだ。

家族経営のため、店頭に在中している事が多い父が…花粉症なのだ。





林部は、父の代わりに…近日オープンしたばかりのドラッグストアへ、花粉症の薬を買いに来た所だった。

店頭の、入店して直ぐに設置された花粉症対策のグッズの数々と一緒に…目的の薬は置かれていて、林部は…
その、男性特有の武骨な掌で…ひょいっ。っと、薬を手にした。

『これだよな?確か…』

確認の意味を込め、メモ用紙に視線を落としていると……

「林部くん?」

背後からかけられた声に、林部は振り向いた。


相変わらずの三つ編みに、円形の眼鏡。
ただ、お互いに顔を合わせずにいた期間が…多少なりとも長っかった事もあり、久し振りに見た彼女、ーーー……古市 琴巴の三つ編みが、少し長くなったように…林部は思えた。

「久し振りだな、古市。それ、花粉症用のマスクか?」
「はい。実は私、花粉症でして…。」

目元まで隠れた、大きめのマスクをしている彼女に質問を投げかければ…彼女は、肯定と一緒に、少し困ったような笑みで返す。



聞けば、彼女もどうやら、花粉症対策のグッズを買いに来たらしく…そこへ、偶然にも、見知った林部がいて…声をかけたんだと、彼女は明かしてくれた。

「立ち話もなんだ。時間があるなら、近くの店に行くだろ?」

会計場所へ向かいながら、たわいもない話しをしつつ…林部は提案する。
お互いに顔を合わせずにいた期間の話しを掻い摘みながら、会計を済ませる列へ並んで行く。





程なくして、会計をする番が来れば…

「いらっしゃいませ。お会計はご一緒ですか?」

会計をする店員に聞かれ、林部は一瞬…全身が固まった。
あれから、あの事があってから…意識していないわけではないが、林部の脳が一瞬、フリーズした。

「あ、あぁ…はい。一緒で構いません。」

1秒にも満たないで、林部の脳が動きはじめれば…彼女が、何か、慌てたように何かを言おうとしていたが……
林部は、彼女が何かを言う前に返答して…自身の財布からお金を取り出す。

店員が会計金額を口にし、林部がお金を手渡せばーーー……


「彼女さんですか?」

店員の言葉に、さすがに2人して固まり…2人して何かを言おうとしたその口は、一瞬黙ったのち…

「そう、見えたんなら…嬉しいかも、知れません。」

先に口を開いた林部が答えれば、業務用語が返って来て…林部は、会計を済ませたレジ袋を手にし、いつもの歩幅で歩きはじめる。





店頭を出て直ぐ、ーーー……

「あ、あのっ!林部くん、先ほどはありがとうございました。タイミングを逃してしましたが、私の分、お支払いしますっ!」

タイミングを計っていたのか?
彼女が慌てたように言えば、いそいそと自分自身の財布に手を入れて、支払いをしようとし…

「それと、…先ほどの言葉の意味。どう言った意味合いなんでしょう?」

継ぐ言葉には、前を歩いていた林部の足が停まり…彼女が、林部の言葉を待っているのが、手に取るように分かった。




答えは、至ってシンプルかつ、明白でありながらも…お互いに歳頃であるがゆえに、恥ずかしさから口に出す事が難しく…
林部は、深呼吸するように大きくため息を吐き出せば…後頭部を掻き毟るように触り、そのまま、機微を返すと、歩き出してしまい。

「さぁ〜な?
意味なん、聞かなくても分かるだろ?」

つい、ぶっきらぼうな言い方で返答してしまうも…その耳は赤くなっており…

彼女の返答を待たずしてスタスタと歩いて行けば、不意をつくように、急に林部のiPhoneが鳴り出し…
驚きのあまり、へんちくりんな声を出してしまい。と、同時に…びくんっ!っと、全身を跳ねさせ、妙な冷や汗を流して。

《どぉ〜こっほっつき歩いてやがるんだっ!このボケカスがぁっ!!俺を、っぶぇっくしゅんっ!っあ”〜、母さん、でぃ”っ”ぢゅぐれ”…。っ、…………。あ”〜〜っ、ぢぐじょ〜〜っが。花粉症に殺さる前に早く帰宅しろっ!!このバカっ!!!》

電話口から、音量を最大限にして聞こえて来たのは…罵詈雑言を放つ、今最も苦しんでいる父親からで。
電話口から放たれる罵詈雑言が、父親が怒り狂ったように八つ当たりしている事をヒシヒシと感じさせ…八つ当たりされれば、先ほどからの2人の微妙な空気が一気に吹き飛び……

罵詈雑言を放つだけ放って切れた電話を見つめれば、ため息を吐き出して…

「古市。告白の答え…後でもいいか?
親父があんな調子だからさ…。」

後方を、追走していた彼女に言えば…iPhoneの画面向こうにいるであろう父親に対し、眉間に深い深い深っ〜いシワを刻み込んで放ち。
iPhoneを睨みつけたまま歩き出せば、林部の脳内の奥底から痛みを感じ…再び大きくため息を吐き出せば、……

「またな?古市…。お大事にな?」

気遣うように言えば、げんなりした様子で帰路へと姿を消して…










ーーーーーーーーーーーーーーーー…………

ご無Saturday night feverっ!・:*+.\(( °ω° ))/.:+←


久々に小説書いたけど、……
なんじゃこりゃ〜っ!((((;゚Д゚)))))))&_| ̄|○
っつぅ〜感じが否めない…。(´;ω;`)&_| ̄|○
私が書くと、へんちくりんな小説になる罠。(´;ω;`)自己嫌悪感に苛まれる…。(´;ω;`)

ご期待に応えられなくて、真面目にごめんなさい。(´;ω;`)陳謝




さてはて。(;; ̄3 ̄)←自己嫌悪を引きずる私…

今日は、久々に小説…【まにまに!】を書かせて頂きました。(*´∀`*)


お相手様は、らいあな様宅の古市さんです。(*´∀`*)
毎度の事ながらも、快くバトンを引き受けてくださり、ありがとうございます。(*´∀`*)
冒頭にもあったと思いますが、ご期待に添えず…申し訳ない気持ちでいっぱいです。(´;ω;`)
(今回の小説を書く際、話し合わせて頂いたんですが…こんな小説で良ければ、ご感想など、ドシドシ送りつけてくださいませ。(´;ω;`)
ご指摘あらば、不眠不休の勢いで削除と修正に●ぬ気で取り組ませて頂きますっ!(´;ω;`))←



に、しても…書いてる途中で思ったけど、さすが林部くんだね。
なんつぅ〜か、佐々木くんと似たり寄ったりするトコロもあるんだけどさ……
キメるトコロはキチンとキメてるんだけど、…なんつぅ〜か、……不器用過ぎっ!(*´∀`*)笑
おまっ!(*´∀`*)笑 どんだけ不器用やねん!(*´∀`*)笑 究極の恥ずかしがり屋さんかいっ!(*´∀`*)笑

しかも、……
最後の最後でさ、……告白って、ボロ晒してるし。(*´∀`*)笑
うちの子、ほんとバカだなぁ〜。(*´∀`*)笑
(最後の爪の甘さは親譲りです。(*´∀`*)爆)←




(終われっ!(*´∀`*))←
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