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中原中也

『みちこ』


そなたの胸は海のやう

おほらかにこそうちあぐる。

はるかなる空、あをき浪、

涼しかぜさへ吹きそひて

松の梢をわたりつつ

磯白々とつづきけり。


またなが目にはかの空の

いやはてまでもうつしゐて

並びくるなみ、渚なみ、

いとすみやかにうつろひぬ。

みるとしもなく、ま帆片帆

沖ゆく舟にみとれたる。


またその額(ぬか)のうつくしさ

ふと物音におどろきて

午睡の夢をさまされし

牡牛のごとも、あどけなく

かろやかにまたしとやかに

もたげられ、さてうち俯しぬ。


しどけなき、なれが頸は虹にして

ちからなき、嬰児ごとき腕して

絃うたあはせはやきふし、

なれの踊れば、

海原はなみだぐましき金にして

夕陽をたたへ

沖つ瀬は、いよとほく、

かしこしづかにうるほへる

空になん、汝の息絶ゆると

われはながめね。

中原中也


『生ひ立ちの歌』 U


私の上に降る雪は

花びらのやうに降つてきます

薪の燃える音もして

凍みる空のくろむ頃

私の上に降る雪は

いとなよびかになつかしく

手を差伸べて降りました


私の上に降る雪は

熱い額に落ちもくる

涙のやうでありました


私の上に降る雪は

いとねんごろに感謝して、神様に

長生したいと祈りました


私の上に降る雪は

いと貞潔でありました

熊本のA君が言うには…


『理不尽な事をただの景色として

捉えた方がいい。』


『問題を解決しすぎるのもあまり

良くない。』んですって。


A君の頭の中はどうなっているの

だろう…と思う。


言葉の意味が深すぎる。


経験に基づいた自分の言葉だ。


要所々々で、私が傷つかないよう

に先手を打ってくれる。

傷を負わないように、思考を

変えようとしてくれる。


心から感謝している。

好きなフレーズ



「王様は裸だ」


私は言い続ける。

ベスト・キッド


『気』は命の本質
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