「エリザベス女王杯・G1」(13日、京都)

 今年も英国馬が厚い壁となって、日本馬の前に立ちはだかる。昨年、ド迫力の豪脚でVを手にしたスノーフェアリーが戻ってきた。今年は勝利こそないが、秋を迎えて凱旋門賞3着など復調ムード。再びワールドクラスの切れ味を見せつける。


 これが世界を知る女傑の貫禄か。昨年の覇者スノーフェアリーが、一段とすごみを増して戻ってきた。香港Cでの豪快な追い込みで昨年を締めくくった強豪だが、今年は勝ち星から遠ざかっている。ただ、秋を迎えて凱旋門賞では3着。ソーユーシンクなど世界最強クラスの牡馬を相手にひるむことなく、互角に渡り合えるまでに上昇した。

 ダンロップ師も「3歳から4歳になって成長しましたね。幅が大きくなった」と目を細める。馬体重は木曜時点で476キロ。昨年の参戦時から8キロ増だが、その数字以上に筋肉質な肉体へと変ぼうを遂げた。「昨年は圧倒的な強さで勝ってくれた。また勝てるように彼女を連れて帰ってきた」と自信をのぞかせる。

 10日は京都の芝での調整。軽くダクを踏むと、2周目には1200メートルのスタート地点から軽めのキャンター。外ラチ沿いを雄大なフットワークで駆け、気持ち良さそうに風を切った。ゴール板通過後、1コーナー付近で再び速歩に戻ると、3周目も残り6Fからキャンターを開始。さらにスピードを上げて、3F49秒0‐14秒3で流した。

 「6Fから2回のキャンター。ベリーグッド。きょうの調教のあとも調子はいいですよ」と師の声も自然と弾む。来日後には、輸入検疫中の千葉県白井の競馬学校で虫に刺されるアクシデントがあったが「炎症を起こしていたが、獣医師さんが治療して改善している。心配はしていない」と体調面にも問題はない。

 2カ月ぶりのレースだった昨年と違って、今年は10月に2戦しての中3週。うち一戦は“世界一決定戦”の凱旋門賞だ。疲れも懸念されるが「最後のレースから約1カ月がたっているし、凱旋門賞でいいレースをして、次のレースでもいい走りをしてくれた。問題はないと思って連れてきた」と力強くうなずいた。

 狙うは外国馬では初の同一G1連覇。「枠にもよるが、後ろから行くのが彼女のスタイル。末脚が速いのが武器。そういうレースをできれば。今年も勝って、彼女の強さを証明したい」。4戦4勝と抜群の相性を誇るムーアを背に、今年も女王の座に君臨する。

デイリースポーツ 11月11日(金)9時2分配信


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