バイト先の20才の女の子Aちゃんがマジでバカすぎる。
マジで面白い。


■言葉を知らないのは序の口
A「そしゃく?」←会話の流れで出てきた
私「えっ」
B「咀嚼わかんねーの?」
私「ほんとどうやって20年間生きてたのっていつも思うよわたし。まぁ確かに知らなくても生きていけるけど」
A「そしゃく…わかるよ?」
B「おお。じゃあ今日咀嚼した?」
A「・・・したよ?」
私「何を?」
A「なにを…?なにかっていうとねー、うーん…」
B「大体朝昼晩するよ」
A「…おにぎり?」
B「おお、知ってるじゃん咀嚼」
A「知ってるよ!食べたって言えばいいじゃん!難しい言葉使わないで!」
私「どんまい、食べるとは意味が違うんだなぁ」
A「えっ」

正解は噛み砕くこと。

■幼稚園児のよう
A「えっ、これ常識?皆知ってんの?嘘でしょ知らないでしょ!」
私「いや、知ってると思うよ」
A「あ、ねえねえ、Cさん、今日なに咀嚼した?」
C「なに咀嚼した…?」←質問のキテレツさに動揺
B「覚えた言葉使いたいんすよこの子」
A「えっCさんわかるの咀嚼?!」
C「いや…咀嚼…わかんないな」
A「わかんないよね?!」
C「うーん、噛むことかなぁ」
A「ちょ、Cさん!」
B「俺、やっと事業部長の言ってたことがわかった。頭いい奴は受注とれないけど、トップアポインターにまでなるとただのバカ」
A「ちょっと!」

皆にいじられまくる。
あまりの悔しさにか、会う人全員に「今日なに咀嚼した?」って聞いてた。
使い方ちがくねぇか。

■切り替え早い
私「あ、今日天皇誕生日か」
B「なんだと思ってたの」
A「あれ…ねぇねぇB、わたしあんまり詳しくないんだけどさぁ、天皇って毎年変わる?…あ、もしもしー」←コール中
B「おま、やめろよそういう爆弾落としていくの!」
私「ツボに入ってしまってコールできない…」
B「今日はこいつマジ面白いよ、M1出れるよ…」

変わりません。
事細かに天皇がなにか、元号とはという話をしてやる。

■彼女を妹のように可愛がってる事業部長
事業部長「おつかれー。Cは?」
A「たぶん事務のとこ。あ、ねえねえ、今日なに咀嚼した?」
吹き出す私とBさん
事「はぁ?お前なにいってんの?」
私「咀嚼って言葉を新しく覚えて使いたいみたいです」
事「ほんとバカだなお前…」
B「それだけじゃないっすよ、天皇は毎年変わるらしいっす」
事「ほんとバカだな!4年に一度変わるんだよ!」←ナチュラルに嘘をつく
A「えっ、だってさっき狩野ちゃんが…」
事「はぁ?サイカがなにいったか知らないけど、4年に一度だよ。オリンピックもワールドカップもそうだろ?」
A「え、そうだけど」
事「オリンピックとワールドカップ2年に一度だよ交互にやってんじゃん、そういうことだよ」
A「えっ、そうなのかな…」
事「嘘だよばーか」
A「えええ?!もうなにを信じたらいいのか…」
B「俺はむしろあんなに狩野ちゃんに教わっておいて、今の嘘を信じそうになったお前にビックリだけど」
事「そのうち壺とか買わされるんじゃねーの」

事業部長が何をしても営業成績がいい理由がよくわかった。
言い切るって大事よね…。


■さらに混乱を招く
事「じゃあ天皇はどうやってえらぶの?」
A「え?死んだら次の天皇って狩野ちゃんが」
事「そうだよ、じゃあその次の天皇ってどう決めるの?」
A「えっ」
事「選挙だよ。そんなことも知らねーのおまえ」
B「うそー、さすがにわかるでしょそれくらい。平成天皇の選挙めっちゃテレビでやってたじゃん」
A「えっ、見たことない…」
私「あぁ、だって私もリアルタイムで見たことないですもん。Aちゃん平成生まれですよ?」
B「あ、そっか!」
事「いや、にしたってだよ!これ小学校4年でならうから!」
A「えええ…わかんないよ…。え、じゃあ死んでから選挙するの?そしたら天皇がいない時期があるの?」
事「死ぬ前からあらかじめ候補者がいるんだよ。ハンターハンターでも旅団のトップが死んだときそうだったじゃん。あらかじめ12人くらいいて、そこから選んだだろ?」
A「そこまで読んでないけど…」
事「まぁとにかくそのなかで話し合って決めるんだよ」
A「ふーん…」
事「まぁ最終的にはじゃんけんで決まることがほとんどだけど」
A「え?!じゃんけん?!」
事「え、そうだよ。だからじゃんけんて小さいときからするじゃん」
A「あ、なんかだんだんつじつまがあってきた…」
事「AKBだってじゃんけんでセンター決めるじゃん。日本は伝統的になにかを決めるときはじゃんけんなんだよ」
A「そうなんだ」

私もBさんも笑いこらえるので必死。
しかもその嘘訂正しないで事業部長どっかいっちゃうから、その後1時間くらいマジで信じてた。

■種明かし
事「あれ、俺さっきAに嘘教えて訂正しなかったのあったな、なんだっけ…」
私「天皇を選挙で選ぶ話ですよ」
A「えっ、あれ嘘なの?!」
事「嘘だよ」
A「じゃあじゃんけんっていうのは…」
B「あ、選挙の話からあと全部嘘だよ」
A「はぁ?!もうわかんないよ!」

私はそれを信じちゃうAちゃんがわかんないよ…

■水、お湯
事「ほんとビックリしたのは、この前こいつが家で湯を沸かそうとしてたとき」
A「ちょっと!それ言わないで!」
事「お湯ってお湯から沸かすより水から沸かした方が早いんですよ!って言ったことかな」
B「もはや日本語がおかしいだろ」
私「それは誰に騙されてたの?」
A「・・・壁の向こうのDのやつ」←別部署で部屋が違う彼氏
B「Dさんでもそういうことするんすね」←Dさんの元部下
事「なに言ってるんですかばりに自信満々に言われたからね」
C「なんでそれ信じちゃったの」
A「ちがうの、私も最初そんなわけないって思ったの!でもDが、これは日本でまだ解明されてない摩訶不思議な謎みたいなこというから!」
私「摩訶不思議な謎って」
B「日本で解明されてないっていうか、世界で解明されてないよ」
A「もっと口がうまかったの!ほんとあいつ最悪!超これ信じてたのに!」
C「それどういう場面で言われたの?」
A「ウォーターサーバーでお湯だして、沸かそうと思ったら言われた」
C「ゆで卵作ろうとしてたとかじゃなくて?」
A「ううん、お湯沸かそうとしてたの。もーほんと騙された!」
事「わかったわかった、俺あっち戻ったとき、おまえが騙したのをAがまだ信じてたぞって言っておくから」

5分後
事「えー…残念ながらAを騙していたと思われたDも誰かに騙されてたようです」
私「?!」
B「嘘でしょ?!Dさん!」
C「そりゃAも騙されるわ…本人も騙してる気ないわけだし」
事「教えてやったら、なに言ってるんですかって、証拠探しますっつって、今真っ赤になって水、お湯とかでググってた」
私「Dさんてバカたったんだ…」

さらにその5分後、Dさんが来て姿見せただけで笑いとってた。
出落ち。
D「違うんですよ、それこいつが勘違いしてるんすよ。俺が言ったのは、凍らせる場合です」
A「え、でも沸かすときに」
D「水から凍らせるより、お湯から凍らせる方が早く凍る場合があるっていうのがあって、これをムペンバ効果って言うんすよ」
私「つまり、それがググった結果なんですね」
D「ちょ」

帰るときタイムカードのとこでDさんとすれ違って
私「…ムペンバ効果」
D「僕のことをバカにする目で見ないでください…」
仕方ないと思うの。