自分はいったい

何様なのか

たまに

そう自分に問いかける




そうしなければ

なにが正しいことなのかを

独り善がりな尺度で

決めつけてしまいそうな

自分がいるから




たとえば

人を傷つけた人がいて

『人を傷つけるのはいけないことだ』

糾弾することなんて

造作もない


けれどその人がもし

被害者で

助かる唯一の道が

それしかないように思えたならば

はたして

いけない、と声を大にして

言えるだろうか




なんでもありが良いわけじゃない

でも

殴りつけたときに感じた

手のひらの重みは

きっと その人にしか

わからない





立場が変われば

視点が変わる


大事なのは

とおりいっぺんの

批判じゃなくて

それをどう

有機的な方向へ

少しでも

結びつけていけるか

考え

動くこと



当たり前のことを

自分可愛さに

忘れがちになることを

そんなエゴイスティックな自分を


苦しくとも自覚していたい




私は

ただ批判するだけの人に

そんな人にだけは

なりたくなんてない







なりたくなんて、ない