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手のひらに




私が天からもらった


2つの手


この手にのせられているのは


希望と絶望










片方の手で

すがってくるのを

振り払うことも出来る

軽くなった代わりに

私は

触れていたぬくもりが

ふっと

余韻を残し

消えてしまうのを

感じるだろう






もう一方を

誰かの頬へと

ふりあげることも出来るけど

乾いた感触と共に

私は痛みと孤独を

覚えるだろう






たった

2つしかない

この手こそ


意思ひとつで



人を殺し


救いもする




あなたと





私の





意思、ひとつで







ひとつで。




〜桜流し〜

惑星(ほし)が

明滅する

宇宙の中

蒼く

ゆっくりと





惑星の胎動

声なき声


いっせいにわきおこり

呼応する

幾億の

生命の息吹きたち









舞い散る

光の中

死んでは生まれ

生まれては死んで

いつしかひとつになって
大きくうねる

光の奔流へと






なんて壮大で

儚い きらめき








私の生も

いつの日か

一瞬の明滅とともに

滅びるでしょう




光のサイクルの

ひとつへと

いつしか私は

飲み込まれ

失われる





何もかも なくなるけれど

私が 生きた事実だけは

残るだろう





さよなら さよなら

ありがとう


それでも また

生まれてきたなら

あなたたちに会いたい


会いたい


さよなら


また会う日まで
















宇多田ヒカルさんの新作
「桜流し」


を聴いて。


私は最初のメロディラインだけで
すぐに
涙があふれて止まらなかった。


あふれて、あふれて。



あまりにも

琴線の内側をかき鳴らされたとき

言葉なんて意味をなさないと

はっきり感じた一瞬でした。




これ以上は言えないけれど。


宇多田ヒカルさんの
音楽は

いつも。

純度が高くて。

歌を越えて、それぞれの曲が

私の中になんらかのイメージを映しては
残していく。


これからもきっと。


私は彼女の歌が

好きなんだろうな、と

思います。
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