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人魚廼舎(にんぎょのや)
ningyonoya.dou-jin.com
携帯からでも閲覧可能な筈です。
最近は寄せられたコメントに応えられず誠に申し訳ありません。
コメントは読ませて頂いてますし、とても励みになります。
勝手を云いますが、新たなブログの方も引き続き御愛顧、またその折には一言頂けると幸いです。
話題:コメレス
六月が尽き、カレンダーを捲(めく)り剥がすと、鉄銭(てっせん)の花が描かれた七月である。
離職し一年になる。
そろそろ僕を真人間に戻すべく両親が急かすのを、今は適った働き先がない、夏休み頃には、などと云ってはぐらかしているが、最早時間の問題である。
話題:アルバイト
六月の序章は肌寒さが薄らに感じられたが、半ば過ぎて、此頃連日夏日が報じられている。
明日は夏至日(げしび)である。
二十四節気は日本の実際とは齟齬が生じる為、「陽熱至極(しごく)し」と迄はいかないだろうものの、夏の到来を意識させるには充分である。
先日、誠に下らないことで父と諍いを起こし、一悶着あった結果、アルバイト探しを始める事となった。
日ならず、離職し一年となる。
その間、無為無策で徒食して過ごしてきた訳だ。
以前より親との金銭的貸し借りは多く、更に僕が金に頓着してない為、貯金が幾ら残っているのか不明だが、無いものと思って好いだろう。
仕事をいつ始められるのか解らないが、これを機に好転すればいいと思う、
などと月並みな台詞で絞めておく。
話題:アルバイト
従前ならものを見れば口を衝いて出た言葉が、出ない。
感取した儘、澱(おり)の様に溜まっているようだ。
不全ながら、心覚えに記して置く事にする。
5月の未だ柔かく、日を透かして精彩滴る新緑。
その一葉一葉を風が細やかに動かし、葉面に反照した光がちらちらと揺れるのが、“風光る”の感である。
それが次第に青味を増し繁茂して往くと、庭に吹く風も変わって鮮烈に感じる。
初夏の輝きを感じるのはこの頃である。
扨(さて)6月。
庭を見れば、晴れていれば昆虫や鱗翅の類が常に動いている。
それを索然と眺めるのが日課である。
此節の不規則な気候は、僕を不安定にさせるに充分である。
勿論、この月への特別の心情が柵(しがら)んでいる事は言(げん)を俟(ま)たないが。
前梅雨の寒さにそぐわず車百合 / 棹
話題:雨
予(かね)てから今朝早く金冠日蝕が生じると報じられており、見た方も多くいると思われる。
僕はと云うと、“日常”の文字が示す様に、日輪には大して興味を持たず、また、俄(にわか)に話題に沸騰する俗世間の思考に辟易(へきえき)していた。
依って、その時間は眠りの中に過ごした訳である。
形ばかりと父母に訊ねてみたものの、彼等は俗情に疎いので、空がかき曇ったものと思っていたらしく、これと云って情報は得られずに終わった。
それよりも、僕の関心は暦にある。
今日から二十四節気の第8「小満」である。
“小(ささ)やかに満ちる”と取れる事から、万緑、或いは穀物が次第に生(お)い立つといった意だろうか。
そう解釈すると、一つ前の「立夏」よりも、夏の到来を思い起こされる言葉である。
話題:金環日食