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修辞の森 比喩/直喩と隠喩

今、最も学びたい学問は修辞学である。
残念ながら文学に関しては大学校で修学出来なかったので自学となる。


◇直喩(ちょくゆ) 「ようだ」「ごとし」「似たり」などの語を用いて、二つの物事を直接に比較して示すもの。 「雪の様な肌」「蜜に群がる蟻のごとく集まる」の類。明喩(めいゆ)。シミリ。  


◇隠喩 「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。 「花のかんばせ」「金は力なり」の類。暗喩。メタファー。  


直喩に関しては“など”とあるが前に「まるで」と付けても直喩だろう。 

私見だが、我田引水の説で往々にして用いられる下手な直喩は酷くて聞いていられない。 

また、上記の「雪の様な肌」「花のかんばせ」の様に使い古された常套文句も、文字を書こうとする者なら使うべきではないだろう。

前者は直喩など使わずとも「雪の肌(隠喩)」「雪肌(せっき・ゆきはだ)」で充分だ。

僕なら「白皙(はくせき)」を使う。


話題:文字や言葉

怡然

◇怡然(いぜん)
喜び、楽しむさま。
「君は−として楽しんで居る乎(か)」〈紅葉・金色夜叉〉 


◇怡怡(いい)
喜ばしいさま。喜び楽しむさま。
「男女−として生を楽(たのし)みしという」〈露伴・運命〉 


◇怡悦(いえつ)
喜び楽しむこと。
「−せしむべき句ぞとおもいしものは、今は人々の一顧だに価せざさんとす」〈鴎外訳・即興詩人〉 


◇一顧(いっこ)
ちょっと振り返ってみること。ちょっと心にとめてみること。一考。
「−だにしない」
「好事家(こうずか)が偶(たまたま)−するに過ぎないから」〈鴎外・渋江抽斎〉 


◇好事(こうず)
珍しい変った物事を好むこと。また、風流を好むこと。物好き。
「余裕ある人に共通な−を道楽にしている」〈漱石・門〉

◆好事家(こうずか)
物好きな人。また、風流を好む人。 


◇怡楽(いらく)喜び楽しむこと。
「悠々たる追憶の−の中から」〈啄木・葬列〉 


◇悠悠(ゆうゆう)
@はるかに遠いさま。限りなく続くさま。
「−たる大空」「−たる時の流れ」
Aゆったりと落ち着いたさま。
「老後を−と暮らす」「−たる面持ち」
B十分に余裕のあるさま。
「−と間に合う」

◆悠悠閑閑・優優閑閑(ゆうゆうかんかん) 
ゆったりと落ち着いているさま。のんきに構えるさま。
「−と毎日を過ごす」

◆悠悠自適(ゆうゆうじてき) 
世間のことに煩わされず、自分の思いのままに暮らすこと。
「−の生活」 


◇優優(ゆうゆう) 
ゆったりとしたさま。また、みやびやかなさま。
「馬は群る蠅と虻との中に−と水を飲み」〈鏡花・義血侠血〉


話題:記念日


私事ですが好い事があり、今日が記念日になるので。
そう云えばブログを開設して1ヶ月経ちました。

空蝉(うつせみ)

僕が蝉の様な生活をしている間に季節は進み、脳中を攪乱(かくらん)する時雨の如き蝉吟(せんぎん)も鳴りを潜め、秋黴雨(あきついり)を思わせる雨天続きである。  


否(い)や、
震え蹲居(うずく)まり、時折忙(せわ)しなく手足をばたつかせ、又は矢鱈(やたら)に部屋中徘徊(はいかい)して、益体(やくたい)に消光している病者だ。

蟄(ちっ)するのを已(や)め土から這い出で、幾許(いくばく)も無い命数(めいすう)で、果たすべき繁殖を終え果てる彼らに譬(たと)えるのは相違があるだろう。  

僕は、思わしくない体を堪(こら)え、秋を前に、この現身(うつせみ)から脱せずにいる。


話題:今日の天気

「然」の附く熟語の列挙と派生 晏然

◇晏然(あんぜん)
安らかで落ち着いているさま。晏如。
「棺は−と底に沈んだ」〈木下尚江・良人の自白〉 

◇晏如(あんじょ)
安らかで落ち着いているさま。
「従容(しょうよう)として逼(せま)らず、−として?(おそ)れず」〈露伴・運命〉 

◇従容・縦容(しょうよう)
ゆったりと落ち着いているさま。危急の場合にも、慌てて騒いだり焦ったりしないさま。
「−として死に就く」「−たる立ち居振る舞い」 

◇晏起(あんき)
朝遅く起きること。朝寝。
「その−の習いを矯(ため)んと欲し」〈中村訳・西国立志編〉 

◇朝寝(あさね)
朝遅くまで寝ていること。あさい。≪季 春≫
「休日なので−してしまった」「−坊」「旅にあることも忘れて−かな/虚子」 

◇矯める(ためる)
A悪い性質・習慣や癖などを改めなおす。矯正する。また、手を加えて型にはめようとする。
「フォームを−・める」「情をも−・めず欲をもいとわない生の肯定は」〈藤村・夜明け前〉 

◇晏子の御(あんしのぎょ) 他人の権威によりかかって得意になること。


話題:文字や言葉

陳謝

前回記事の御目汚し、失礼しました。
恐縮の至りです。 


釣り記事として上げて、直ぐ削除する心算(つもり)でしたが、反響もあったので汚点として残して置きます。 

しかしかなりアクセスが伸びました。 どうもありがとうございました。


話題:ごめんなさい
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