こんばんは、らんです。
帰宅しながら手が凍えるかと思いました。まだ寒くなるのかな…。
さて今日は
お客さんの紛らわしい物言いについて。
うちのお店は時計職人さんがいるわけではないので、基本的に時計の修理はお預かりとなります。
ただ、修理と一言で言ってもお客さんとこちらとでは結構捉え方が違うものが多々あります。
ある日。
「時計の修理をしてください」
と腕時計を持ち込んだお客さん。目で見る限りは時計が止まっている。さて、止まってるけどこのまま分解掃除でいいのか、他にも不具合があるのか。
「どういった修理ですか?」
「時計が止まったんで」
「…電池交換じゃなくて内装部分の修理ということですか?」
と、よくよく突っ込んで聞いてみるとどうやら電池交換すれば良いようでした。
…電池交換を修理って紛らわしい言い方するなよ!
腕時計が止まったら一番多い原因は電池切れです。
が、『修理』とは『壊れた物を直すこと』であるわけです。電池交換すれば動き出すものを『修理する』とは言わないんじゃない?
懐中電灯とかも同じですよね。電池切れで灯りがつかない懐中電灯を『壊れたな』って思いますか?
それに、時計の修理と言っても様々な症状とそれに必要な修理があるわけです。パッと見で壊れてる部分がない限りは
「時計の修理をしてください」
の一言じゃ、どういう修理が必要なのかわかりませんぜ。せめてどういう不具合があるのか位言ってくださいな(-_-#)
また別のお客さん。
「電池ください」
「…時計の電池でよろしいですか? 電池の種類はわかりますか?」
「電池の種類? 時計の電池置いてないの?」
「いや、ありますけど時計によって電池の種類は変わりますから。どの電池がご入り用なんですか?」
「時計の中見ればわかるんじゃないの?」
「まぁ開ければわかりますが…」
「電池の種類、(こっち=お客さんが)わからないと電池交換してもらえないの?」
…。
……。
………。
途中から話変わっとるがな!!
あのですね、最初電池くださいって言われたのはあなたじゃなかったんですか!?
コレ、十中八九電池交換より電池だけ買った方が安いと踏んで紛らわしい言い方したに違いないと思いますが。
時計の蓋を開けて電池の種類を親切に教えてくれる時計店なんてないですよ。残念ながら。そんなことしたら商売になりませんからね。
それに、時計の電池交換には専用の工具が必要です。日常生活防水のものだったら専用工具でなくとも何か別のもので代用できるかもしれませんが…少なくとも私は専用工具じゃないと作業したくないです。他の何かで代用するのもオススメできません。
そしてもう一つ。時計店で電池買うより電器屋さんの方が若干安い電池もありますよ(´v`;)
最後に
「すみません、コレの電池、交換してくれる?」
そう言われて差し出されたのは車の鍵。
「すみません、無理です(´∀`)」
終 了 ☆
これね、下手して車の鍵の電池交換して壊れたり何かあったら責任とれませんから! 車の鍵は車屋さんに相談してください!
まぁ自己責任で自分でやるっていうなら電池だけ売ることも有り得なくもないかもしれませんが…この場合も電器屋さんの方が電池安いんじゃないかな☆