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『タイニー・タイニー・ハッピー』


 こんばんは。
 今日は休みだったので、午前中のんびり過ごして図書館行ったり整骨院に行ったりしてきました。昔、本屋さんで働いていたことがありまして、もうそのときから腰痛は一生付き合っていくしかないんだろうなぁと諦めてます。だって四捨五入したら30だよ私。
 
 で、今日は気分を変えて最近読んだ本の感想でも。



 角川文庫から『タイニー・タイニー・ハッピー』飛鳥井千砂さん。

 あらすじだけ簡単に説明するとこんな感じ。

 東京郊外のショッピングセンター、タイニー・タイニー・ハッピーで働く徹は2年前に実咲と結婚。お互い小さな不満はあったが、ケンカもなくやっていた。うまくいっていたはずだった。だがすれ違いはいつの間にか重なっていた…。


 これ、タイニー・タイニー・ハッピーとそこで働く人々の小さなお話が詰め込まれてる感じ。まぁ物語の語り手はタイニー・タイニー・ハッピーで働く人々だけじゃないんですけどね。

 色んな人間関係が少しずつ絡み合ってて引き込まれました。読み進めるのが面白くて一気に読破しちゃった!
 私が好きな話は徹視点のドッグイヤー、実咲視点のワイルドフラワー、香織視点のガトーショコラ、カズくん視点のプッシーキャットかなー。この4人が好きです。
 全体的に秋の肌寒い感じから冬の身を震わせるような寒さ、幸せな話が多い中ちょっと切ない、「このままでいいの?」って言いたくなるような話があってそこが良かったです。
 人間関係が絡み合う話というのは大好物なんです。恩田陸さんの木曜組曲とか、小林真理子さんのウーマンズアイランドとか。
 あと、職業小説? と言っていいのかな。柴田よしきさんのワーキングガールウォーズ…だったかな? タイトルうろ覚えだ…。


 タイニー・タイニー・ハッピーがショッピングセンターを舞台にしていて自分もショッピングモールの中のテナントで働いてるっていうのもあって手に取ったんですが、久々ヒットでした。読んだことのない作家さんだったけど、また読みたいです。
 今日図書館で借りてきた同じ作者の『君は素知らぬ顔で』はイマイチでした。でも最初の語り手の女の子が最後で幸せになったんだろうなぁと思わせるとこはニヤリとしました。あと、最後の話が一番好きかな。『学校のセンセイ』は主人公のやる気のなさが良かったです。ああ、そうだよね、そうそうって共感できるところがたくさんありました。あと坪井くんマジいい奴! それから、若竹さんみたいな女の子はまぁ実際若気の至りというか、過ぎてみれば本人にとっては黒歴史にしかならないと思う。でも実際遭遇したら怖いよね。ストーカー気質で好きになれない。


 そんなこんなでまだ3冊しか読んでない作家さんですが、この中ではタイニー・タイニー・ハッピーが一番好きです。
 また見かけたら手に取るであろう作家さんです。


 
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