最近観た映画の感想などちょこちょこ。



最初は微妙っぽいな〜と思っていたのですが、神に選ばれた風来坊の登場辺りからおっと引き込まれて、ラストまで楽しく見れました1981年のスウェーデン映画です。スウェーデンの風景や美しいスウェーデン語も聞けておもしろい古い映画だけどそんな印象も全然なくて、いろんな方に楽しめると思います。

主人公は孤児院の少年・ラスムスくん。お金持ちの家に引き取られることを夢見るラスムスですが、子供をほしがる夫婦が求めるのは巻き毛の子ばかり。まっすぐな髪の男の子は見向きをしてもらえません。
そこでラスムスは両親を探す旅に出ます。風来坊のおじさんと歌いながら旅をするラスムス。その先に見つけた幸せとは―…?
かわいらしい音楽と牧歌的な風景に彩られた童話のようなロードムービー。

しかし巻き毛の女の子TUEEEEEEE
孤児院に年嵩のいじめっ子(ペーペルくん?)がいるのですが、あの子もまっすぐな髪でした。なかなか引き取ってもらえずへそを曲げてるのかな。
髪の毛がまっすぐでも巻き毛でも、白い肌に青い目に金髪って、日本人から見ると壊滅的なかわいさですが…。向こうでは巻き毛がステータスなんですね。日本だと“くせっけ”になるのかな。日本ではコンプレックスになりがちなものが、他の国に行くとかっこいいなんていいですね

アダム・サンドラー主演の『ビッグ・ダディ』に近いかな。でもあれは、躾としてどうかなぁと大人目線で見ると思ってしまうんですが、これはいいと思うんですよね。「悪事はだめだよ」とか、「礼儀正しく」とか、さりげなく教えてくれてるから。だから全然、ああこれならいいなって思えました(*^ ^*)

序盤にラスムスが「また鞭打ちの罰かなぁ…」と言っていたのにびっくりしました。子供への罰に鞭打ちって当時のスウェーデンではよくあることなんですか?ちょっと怖いですね。
あと同じく孤児院で、ラスムスが親友のグンナルに脱走の予定を打ち明けるシーンがあるのですが、そこでハエの飛んだ木造の部屋に座ってるんですよ。で、これどこかな?と思ったんですが、どうもトイレなんですね(木造の便座や蓋がある)。で、汚さに衝撃を受けました…。
日本のトイレがきれいすぎるか、それとも81年当時の映画だから?あのトイレは私はちょっと使えないかも…。



2度目のレビューです。
体調悪くて寝込んでいるときに、借りてきてもらいました何度観ても衝撃を受けるなぁ。なんでこんなものが作れるのか、ビリー・ボブ・ソーントンはすごい。
主人公カールを演じている彼と特典映像でインタビューに答える彼を見比べると驚きます。監督としても脚本家としても俳優としても1流すぎるだろ。もっとやれ!(`・ω・´)
96年のアカデミー脚色賞を受賞しているそうですが、日本ではいまいちマイナーかな。残念。

職を失って家族を養えないから自殺…かぁ。
それってどうなのかなぁ。
お金がなくても一緒にいられれば、いいと思うんだけど、そうもいかないのかな。

仕事がなくて、お金を稼げなくて、男として劣等感に苛まれているうちに、いらいらしておかしくなっていくかもね。
だったら、死んでいい思い出を残せた方が、本人にとっても家族にとってもいいのかな。でも私はやっぱり死なないでほしいけど。
辛くても一緒にいれば乗り切れることはたくさんあるもの。一人でいろいろやっていくのは大変だよ。

しっかしメリンダは…ひどいな…!アメリカのヤマジを見た!いやヤマジよりひどい!「あっちの関係」だの「一番おしゃべりなのはマーリン」だの散歩に誘われてるのに「足に合う靴がなくて…足が痛いとついいらいらしちゃって」だの、おまっちょっ黙ってろよw
…でも人間的には、全然悪い人じゃないんだよなぁ。
こういう人は、生きてればどこにだっているし、イラっと来ちゃうけど、悪い人じゃないんだよね。
メリンダだけじゃなく、カールもさ。こういう人はきっとどこにだっているし、でもやっぱり、悪い人ではないのよ。ドイルもね。だからこんなに悲しいのかな…。

この映画、観るたびに泣いちゃうだろうなぁ。何度観てもこの悲しさには慣れないと思う。
でもきっとこれだから観る価値があるんだな。すごくいい映画です。おすすめです