※ご注意※
健二の体操着をくんかくんかしている佳主馬なお話、という佳主馬ファンにフルボッコされるの間違いないネタ(・∀・;)
いや、私、佳主馬好きですよ本当に!
ギャグです。笑って許して下さい←
短めな小ネタですが、佳主馬変態ですが(キャラ崩壊です)
大丈夫なお方は以下からどうぞ〜
池沢佳主馬は、小磯健二のことが好きである。
家族とか友人としての『好き』ではない。
最初は尊敬でそう感じていたと思っていたが、それが違うということが分かった。
極論から言うと、彼を抱きたいという性的な眼差しで熱く見つめるくらいの『好き』である。
(しかしこれは健二にそれとなくアタックしているものの、本人が鈍すぎで気付いていないという哀しい事実もあるが)
そんな中で、佳主馬はとんでもない状況に陥っていた。
「け…健二さんの…体操着…」
あの夏の戦いから一ヶ月後のこと。
佳主馬は東京にいる健二の家に泊まりにいくこととなり、浮かれた気持ちになりつつも、ある意味厳しい状況にたたされるのではないかと焦っていた。
好きなひとの家に泊まる、というだけで心臓がバクバクしてどうしようもない気持ちになる。もし一緒にお風呂でも入ってしまったら、きっと健二にあーんなことやこーんなことをしてしまうだろう、なんて妄想を繰り広げながらも佳主馬は何時ものポーカーフェイスで健二の家にやってきたのだ。
佳主馬が泊まりにくる日も両親が不在らしく、健二は本当に楽しみだといわんばかりの笑顔で佳主馬を迎え入れる。そして佳主馬が「健二さんの手料理を食べたい」と思わず言い出すと「あまりうまくないけど…」と了承をしてくれたもので、佳主馬は心の中でガッツポーズをした。
『佳主馬君はお客さんなんだから、ゆっくりして待っててよ。僕の部屋で自由にしてていいから』
その言葉を残し、健二はご飯の買出しに行ってしまい佳主馬だけが家にいる状況となった。
健二の部屋でぼんやりとしながら待っていたのだが、ふと周りに視線を巡らせていると、とある物を見つけることになる。
そう、それは、体操着だった。
洗濯しようとしていたのか、はたまた洗濯し終わり畳む前の状態なのか、ぐしゃっと適当に置かれた体操着を見て、佳主馬は思わず冒頭の台詞を呟きその場に立ち尽くす。
「………健二さんの…体操着が……ってこれ使用済だよね…!」
誰も居ない部屋で小さく呟かれた言葉がやけに響いたような気がしたが、今は体操着に全神経を注いでいる佳主馬は震える手を伸ばし、そっと、体操着を掴んで広げた。
パラリと広げられた体操着は、やはり洗濯前のものらしく少しばかり汚れている。白い生地に、左の胸元に『小磯』と名前が刺繍されていて、この体操着は確実に健二のものだということが分かった。
そしてもう一つ、体操着の下のハーフパンツに手を伸ばす。
「……って、これ短くない…?!」
濃い紺色のそれは丈が短く、下着はトランクス派の人ならばハーフパンツの裾からバッチリはみ出してしまうくらいだ。
「………いける…」
体操着姿の健二が瞬時に思い浮かび、ハーフパンツの裾からはみ出る下着を必死に隠そうとする妄想に走った佳主馬は、うっすらと顔を赤らめてぐっと拳を握りながらそう呟く。
「健二さん肌白いから、こういう濃い色は映えるよな…脚も細いし…」
ブツブツと呟く佳主馬の姿は何故か怖いくらいに迫力があった。
「…………………」
ふと、佳主馬は両手にある体操着をじっと見つめて、何か考え込んでいるような真剣な表情を浮かる。ゴクリ、と生唾を飲むと意を決したような鋭い眼差しで体操着を穴が空くんじゃないかというくらいに熱く見つめ。
「っ!!」
ボフッと音を立てて体操着に顔を埋めた。
「(健二さんの匂い健二さんの匂い健二さんの匂い!!)」
そのまま大きく深呼吸をするように、しかし荒い呼吸を繰り返して、体操着の健二の匂いを堪能する佳主馬。
まぁ、あれだよね、好きなこの縦笛があったから吹いてみちゃった的なノリで!といった言い訳を頭の隅で思い浮かべている彼だが、端から見れば、ただの変態である。
「健二さん…」
佳主馬はうっとりとした声で愛しいその名を呟くと、体操着にずりずりと音がするんじゃないかというくらいに頬擦りをした。
「………ぁ…」
ふと鼻先が、体操着のハーフパンツの股間にあたる部分にくると、佳主馬のテンションは一気に上がる。
「(健二さんの股間にこういう風に顔埋めて匂いかぎたい…!)」
佳主馬の悩内は、体操着姿の健二が顔を真っ赤にしながら股間に顔を埋める自分の頭を離そうと引っ張る妄想でピンク色になった。
「健二さん…っ!」
もう、佳主馬の暴走を止めることは誰にも出来ない。
「ただいまー!」
「っ!?」
突然響いた声に驚き、慌てて体操着を後ろ手に隠し部屋の扉の方を見ると、ガチャリと扉が開いて本物の健二が顔を覗かせる。
「待たせちゃってごめんね。今すぐつくるから」
「う、うんっ」
それだけを言い部屋を後にした健二は、佳主馬がどういう状態になっているのかなんて勿論気付いていない。良かった、こんな姿を見られていたらどうなっていたか分からない。佳主馬は心の底からホッとしながら、名残惜しくはあるが体操着を元の場所に戻した。
「………トイレ、借りなきゃ…」
まだ真っ赤なままの顔が少し落ち着いたら、健二にお手洗いの場所をきいて、この熱膨張してしまった下半身をどうにかしなきゃと思いつつ、夜の事を考えると中々落ち着けない。
「しまっていこう」
佳主馬はそう呟くと、取り敢えず頭の中をスッキリさせるために、太極拳をし始めたのだった。
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いろいろとすみません(土下座)